親の学校!ぶにん先生のカウンセリングルーム

不登校(登校拒否)や五月雨登校、母子登校などの解決を目指して! ここは「親が変われば子も変わる」をスローガンに掲げる親の学校です。 カウンセラーが綴るカウンセリング理論や最新の子育て論など情報満載。 ブログ開設8年(2008年開設)で発信し続けた情報は子育てで悩む多くの親御さんたちに元気をおすそわけしてきました。   子どもの問題行動予防のための家族療法(家庭教育支援法)についても随時情報公開中!一般社団法人 家庭教育支援センター ペアレンツキャンプの家庭教育カウンセラーが行雲流水にお伝えします。

きりこまち先生の記事

2017年01月23日

不登校の子どもたちが思うこと

ブログ読者のみなさんこんにちは。きりこまち先生こと辻です
お鍋がおいしい季節になってまいりました。地元がら私が鍋と言うと「きりたんぽでしょ?」と思われがちですが、私はしゃぶしゃぶ鍋が大好物です
あまりに好きすぎて学生の頃に電気ケトルでしゃぶしゃぶをしたくらいです(ケトルは壊れました)

さて、今回は不登校復学支援を通して、子ども達が必ずといっていいほど口にするフレーズについて、私なりの解釈を書かせて頂こうかと思います

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以前子ども達が学校に行かないことは「登校拒否」や「学校恐怖症」と言われていましたが、現在は「不登校」という呼び方に統一されています。
学校をお休みする子たちがただ単に「学校に行きたくない!!」とお休みをしている訳ではなく、往々にして「学校には行きたい、けれども行けない」という状況であることが関係しています。

不登校は、『何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しない、あるいはしたくともできない状況にあるため年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの』と文科省が定義していますね。
不登校とは、「ただ単に学校へ通学していない状態を指す言葉」ではなく、文科省が定義する不登校は行基や経済的理由による学校の欠席は不登校と考えていません。
また、年間30日未満の欠席については、「教育上、看過できないほどの欠席日数」と考えない為、これらの者は除外されます。

不登校中の子ども達の世間のイメージは…

「ナイーブで繊細すぎる。脆い、弱い」
「他人とのコミュニケーションが突き抜けるほど下手」
「そもそも学校環境に適応できない子である」


などと、なかなか厳しいものがあります
しかし、私が不登校復学の訪問カウンセラーとして様々な子ども達と関わっていると、これらの世間のイメージとは全く逆の子どもの方が多いと感じます。

「先生!ゲームやろうぜ!」
「この前先生に出された宿題やれたよ!見てみて!」
「先生に勝ちたくて、カードゲームめっちゃ研究しちゃったし!」
などと、むしろ積極的で自己主張が出来る子の方が多いかもしれません。

一度学校をお休みした子たちは、学校に関する話をする時に、よくこのような話をしてくれます。
「はじめは作文の発表が嫌だったから休んだ。でも、次の日にズル休みしたと言われたくなかったから、次の日も休んだ。週明けになったら行こうと思ったのに、行かなかった。そこからどんどん、学校に行くのが怖くなった」


一度だけ、「逃げ」の選択をしてしまっただけなのです。

そこから、「周囲にどう思われただろう」と恐怖に変わります。
さらに、不登校状態が長期化すると「学校に行かなきゃと思うし、行きたいけど、今更どうしたらいいかわからない」と登校に対する思いが薄れていきます

もちろん、休みながらも罪悪感を持ったり、「行きたい!でも行けない…」と毎日苦しむ子もたくさんいます。

そこへ、私たちのような外部の人間が介入した時に、「自分の苦しみを理解して、支えてくれる人が現れた」とほっとする子たちがたくさんいます。
中には「自分のことを病気みたいに、腫物を触るみたいに関わる大人にイライラした」「学校に行かない自分は病気なんかじゃない。決めつけないでほしい」と、周囲の大人に対してマイナスイメージを持っている子どももいます

つまり、不登校になったから、「つらかったんだね。それなら、もう学校に戻る必要はない」と安易に大人が子どもの気持ちや選択肢を決めつけるのは良くないということです。

子どもたちは、不登校になった経緯や理由を聞いてもらいたいと感じている場合があります。
学校に戻るにあたって、具体的に何をどう準備したらいいのか悩んでいるだけで、学校以外の選択肢をだされて戸惑う子も少なくありません。

多様性の教育を求められるようになってきた昨今。

不登校の子ども達が明るい未来を歩むには、果たしてどのような選択が正しいのでしょうか。
子ども達が大人になった時に、「あの時学校に戻っていたらよかった」と思う事はないでしょうか。

社会はとても厳しいです。
子どもが大きくなった時に困らない様、その子にあった「自立に向けた枠組み」や努力や我慢はある程度必要なのかも知れません。
ただ「行け」と強制するのではなく、しっかりと子どもの気持ちを理解してやる。
その上で、大人たちは子どもの為に一体何をしてやるべきなのでしょうか。

私は、訪問カウンセリングの現場で、
「学校に戻った時は辛かったけど、でも頑張ってよかった」
「あの時先生が来てくれてよかった。友達と学校で遊べるのが毎日楽しい。」
「あきらめていた高校受験が出来た。先生、ありがとう」

などと言ってくれる子ども達の涙と笑顔が忘れられません。

私たち大人は、不登校中の子ども達の将来を考えた時に果たして一番よい選択ができているのでしょうか。

「学校に行きたくない…」の後の言葉を、しっかりと受け止めることも大切なのではないかとも私は感じます。
「でも、本当は行きたい」と思うのであれば、それを支えて応援してやることも、子どもによっては必要なのではないかというのが私たちの考えです

今回は、不登校中の子どもたちの声について、私なりの解釈を書かせて頂きました。
不登校には様々な形があり、時にはいじめなどの命に関わる問題に対しては逃げの選択が適切な場合もあります。
様々な考え方や支援のカタチの中から一つ、このような考え方や支援のカタチもあるのだなと一つの価値観として捉えてこの記事をお読みいただければと思います。


きりこまち先生(辻 貴紀)


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2016年12月19日

中部ペアレンツキャンプ親の会及び、モーニングセミナー in 名古屋のご報告

ブログ読者の皆さんこんにちは
きりこまち先生です。鮮やかに通りを彩った紅葉もすっかり散り、冬を肌で感じる季節となりました。
これから、年末年始を迎える年の瀬、皆様いかがお過ごしでしょう。

ペアレンツキャンプでは冬休みを迎える子どもたちのために、東奔西走しながらまさに「師走」の日々を送っております。

少しでも多くのご家庭が楽しい年末年始を迎えられるよう、全力の日々です!

さて、今日は先日行われた中部ペアレンツキャンプ親の会及び、ペアレンツキャンプモーニングセミナー in 名古屋のご報告を行わせていただきます。

今回は新規参加者の方を含め約20名の方にご参加いただきました。

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【第15回 中部ペアレンツキャンプ 親の会 モーニングセミナー in 名古屋 〜2016〜】


日時: 2016年 12月10日 (土) 10:00 ~ 15:00

場所: 名古屋国鉄会館(竹)




はじめにペアレンツキャンプ代表理事の水野先生からご挨拶とペアレンツキャンプの活動報告等をお話し頂きました。

現在の支援状況
社会的支援の活動報告
ペアレンツキャンプLINEスタンプの発売開始のご案内

特に支援の状況については親御さんに対してほぼ毎回「復学支援の枠が上限一杯になりつつあります。」とお話していますが、今年は例年にもまして支援についてのお問い合わせが多く、事務局のパソコンにはひっきりなしにご相談のメールが届いています。

残念ながらそれら全てに支援を差し上げることが支援枠の状況的に難しく、お断りするケースも少なくありません。

その現場に対して、水野先生からは不登校支援と家庭教育支援を担える人材の育成が目下の課題になっていますとお話しいただきました。

また、いま静かな人気を博している「ペアレンツキャンプオリジナルスタンプ!」こちらも第2弾が発売となりました!

山下先生による美麗なイラストと、家庭教育に使える力強い言葉が見事にコラボレーションし、「直接言葉で夫(妻)に注意するのは気が咎めるけれど、スタンプだから使いやすい!」と好評をいただいております。

このスタンプはICT家庭ノートでも使用されていますので、支援中の方は要チェックです!

水野先生からのご挨拶とご報告が終わり、続けて佐藤先生のセミナー「キャリア形成における家庭の役割〜家庭で培おう『社会人基礎力』〜」がスタートしました。

社会に出ていくための力とはなんなのか、社会に出てから必要になる力はなんなのか、それを家庭で育む方法とは一体なにか、こういった内容についてのお話を佐藤先生からいただきました。

小、中、高校生のお子さんをもつ親御さんにとってはとても興味深いお話になったことと思います。
実際、セミナーを受けた親御さんからは「前に進もうとする力が息子にはまだ足りないようにおもいました。今回のセミナーをきっかけによりよい家庭内対応が出来るよう頑張ります!」とやる気を出されている方が多くいらっしゃいました!



セミナー後は参加者全員で駅近くのカフェ&バーに移動し、中部ペアレンツキャンプ親の会が開催となりました。

おしゃれな雰囲気の店内にて、今回は参加者全員で大きなテーブルを囲む形の会となりました。
この人数ならではの一体感があり、皆さん普段の親の顔をしばし忘れ、楽しく各家庭の家庭教育のお話を聞きつつ過ごされていました。

参加者の中にはすでに支援をご卒業されてから日が経つ方も多く、そういった方々からは支援の卒業後のお話をたくさん聞きました。

当時小学生の子が中学生に、中学生が高校生になっていたりと年月の速さを感じました。
以前私自身がその子と関わっていたという案件も多く、「○○はもう高校生かぁ。泣きそうな顔で夏休みの宿題を一緒にやっていたのが昨日のことのようだなぁ」などと感慨深い感想をもったものです。

もちろん、どの親御さんも大なり小なりお子さん自身の「課題」について悩むことも多いようです。
ただ、お一人で悩むのではなく、かつて同じ悩みをもった親御さん同士が集まる場で、「うちの子はこうなのよー!」と笑いながら話すことができるようになっていることが大きな財産のように思います。


今回はごら都合により参加が出来なかった方もいらっしゃるとお聞きしております。次回の親の会ではそういった親御さん方ともお会い出来るのを楽しみにしております!

次回の親の会はまた秋に開催する予定です。
皆様のご参加をお待ちしております

きりこまち先生(辻 貴紀)

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2016年12月07日

目の前の「可哀想」、将来的な「可哀想」

ブログ記事読者の皆さんこんにちは
きりこまち先生です。
最近のマイブームは腹筋運動の辻です。年齢を重ねるごとに体系が気になりだしますね。

さて、先日お子さんが復学を果たした関東の親御さんからこんなご連絡をいただきました。

「辻先生!学校に通うようになってから〇〇はまた笑うようになりました!こんなにうれしいことはありません!」

学校へ行けない状態は親からすれば「楽をしてサボっている」ように見えることが往々にしてありますが、子どもなりに沢山の思いを抱えていたのでしょう。
不登校中に暴力や暴言がでていたケースはそういった思いの裏返しであることが多くあります。
しかし、これからが復学支援の本番。継続登校のステージです。
山あり谷ありだと思いますが、家庭力を高めて、カウンセラーの支えの中で成長を促していきたいですね。
復学おめでとうございました


さて、毎年のことではありますが、年末までに復学を果たし少しでも明るい年越しを子どもたちや親御さんが過ごせるよう今の時期はペアレンツキャンプのカウンセラーは総出で全国を飛び回っています。

さて、私の方も例に漏れず、新幹線を乗り継いで全国を飛び回っております。
そろそろ地球一周分くらいの距離を移動したかもしれません(笑)

今回は私が支援中の皆さんにお話をする「ついつい期」「我慢期」のお話。
過去にも水野先生もブログで解説されていましたね。もう一度、この機会に思い出してみましょう



支援を開始すると、ペアレンツキャンプでは家族療法の手法を用いながらご家庭の状況分析とアドバイスをしていきます。
その中心となるのが家庭ノートチェック法です。家庭内の親子会話を記していただき、それを専門のアドバイザーが分析し、そのご家庭にあったアドバイスをカスタマイズしてお伝えしていきます

多くの親御さんは初期のノートではアドバイザーから真っ赤にチェックされて返ってきたノートを見ることになります。
そこからノートの提出を重ねるごとに☓の項目が減り、OKの項目が増えてきます。これが支援初期の状態です。

多くのケースを支援する中でひとつの傾向が見えてきます。

それらの傾向に関して水野先生は以下のように解説しています

それは過干渉や過保護傾向の親御さんによくみられるのですが、良くないとはわかっちゃいるけれどもついつい手だし、口出しをしてしまう時期が必ずあるということ。
そしてその時期をさらにノートの提出を繰り返す中で、実際の対応で手出し口出しはなくなったけれど、奥歯をかみしめながら必死に干渉しないように我慢をされる時期がくるということ。

つまり・・・

支援初期 ⇒ ついつい期 ⇒ 我慢期 ⇒ 気にならない期 

の流れで徐々に親御さんの学びが深まり、家庭内対応に変化が出てくるということです。
そしてベテランの親御さんになると、その我慢期の先にある・・・

「なぜ今まで子どものことであんなに干渉してたのかしら。干渉するのもしんどいし、干渉しないほうが子どもも伸びるし・・・あれほど気になっていたのが木にならなくなった。今が親子共に楽だし幸せだわ

というステージに到達されます。


ついつい過干渉になってしまう親御さんの心理としては、「動かない子どもを見ているとイライラする」ということと、「なんかかわいそう」という心理が見え隠れします。

前者の方は問題所有が明確に出来ておらず、子どもの問題を親が背負ってしまっている状態です。そのような状態の親御さんには子どもの問題と親の問題を分けるというPCMの項目を理解していただきます。

後者の方は「本当にかわいそうなことは何?」ということを考えていただきます。
今子どものちょっとした忘れ物を届けてあげることは簡単かもしれません。しかし、そのことで「忘れ物をしてもお母さんがなんとかしてくれる」と癖づいてしまった子どもは年を重ねてもなかなかその癖が抜けません。
自分のことが自分でできない大人、というのはかわいそうなお話ですよね。

子どもの自立をはぐくむうえでも目先の「かわいそうに見える」ことに対して甘やかすことが本当にかわいそうなことではないかという視点を持つことは大切なことだと水野先生は言います。



さて、未来の自分のために、可哀想ですが今日腹筋を痛めつけることにします。

きりこまち先生(辻貴紀)

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2016年11月24日

お子さんの言葉だけで判断していませんか?

ブログ読者の皆さんこんにちは
きりこまち先生こと辻です

すっかり寒くなりましたね。冬の訪れをどことなく感じる風が吹いています。
ちなみにこの寒さでもS先生はアイスを食べられていました。お強いですね

さて、今回は私が記事を書かせていただきます。
今回はタイトルにもある通り、子どもたちが抱えやすい悩みについてです。小学生、中学生問わず、子どもたちはたくさんの悩みを抱えながら生きています。

今回はそんな悩みを抱える子どもたちから聞いた「子どもたちの本音と建て前」をお話させていただきます

特に今回は継続的に学校に通えるようになった子どもたちの話ではなく、実際に学校をお休みしてしまっている状況のお子さんから聞こえてくる声に関して書かせていただければと思います。

今回ピックアップするのは中学生の男の子が「学校で同級生からからかわれることが嫌になったこと」をきっかけにお休みが長くなったケースです。
このきっかけは全国の不登校カウンセリング現場でよく聴く話です
上記のようなきっかけを持つお子さんは、親御さんから「なぜ学校に行きたくないのか」と問われると大きく2つの反応を示してくることが多いと感じます。

1つ目が「学校が楽しくないから」です。

「からかわれる」ということには触れず、「楽しくない」という漠然とした理由を話すケースです。
本来であれば「学校にいる特定の同級生からからかわれること」が嫌だったはずなのに、問題を大きな視点でとらえ過ぎてしまい「学校自体が嫌」と考えてしまっているようでした。
「学校にいる特定の同級生からからかわれること」さえ除けば、学校には他に楽しい瞬間もあったはずなのにそれすらも考えられなくなってしまっているケースです。

2つ目が「黙り込む」です。
「同級生にからかわれるから学校に行くことができない」この理由を本人が恥ずかしい、学校に行けない理由として相応しくないと捉えているケースです。
そのため、親御さんからの問いかけに対して返す言葉が出て来ず黙り込んでしまうという反応になりがちです。


「からかわれること」がいわゆる「いじめ」のレベルだったのか、子どもたちの世界では当たり前のようにある「いじり」のレベルだったのかは本人にしかわからない問題です
しかし、私達はその「からかい」の程度によらず、まずは「からかわれたことによる辛さ」を本人の話すままに聞かせてもらいます。

「親には恥ずかしくて話せなかった」、「話してもどうにもならないことだと思った」、「話したけど僕が乗り越えるべき問題だとしか言われなかった」といった内容を嗚咽交じりに1時間程話すお子さんもいました。
本人にしかわからない痛みや辛さがあったことと思います。

そのまま本人に話を聞いていくと「最初は軽い気持ちで休んでしまったんです。でも休みが長引くにつれて自分ではもうどうしようもなくなってしまいました。どうしようもできないことにイライラしてしまって、自分が休んでいることを親のせいにすることもありました。」と話すお子さんもいました。この気持ちは複雑なものだったと思います。
「誰かのせいにはしたくない、でも自分のせいにもしたくない。」という子どもならではのジレンマもあったことと思います。そういった気持ちの行き先が自分を嫌わない最後のラインである家族に向うのも気持ちとしてはわかります。

しかし彼らはこういった話の最後に一様にこう話しています。
「それでも僕、学校には行かなきゃと思ってるんです。」
学校自体を嫌になってしまっても、それでも学校はいくべきところだという意識を持っている子はいます。
ただ、その本音をなかなか親御さんには見せられないプライドも同時に持っていることが多いと思います。
「学校なんかもう二度と行かない!」と話すお子さんを観てショックを受けられた親御さんは多いことと思いますが、その一言だけで全てを判断するのではなく、「この子にも本音と建て前があるかもしれない。」と冷静に考えてみてくださいね


今回は「不登校児の本音と建て前」についての記事でした。

きりこまち先生(辻 貴紀)


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2016年11月11日

訪問カウンセラーによる子どもの「勉強の意識付け」とは?

ブログ読者の皆さんこんにちは
きりこまち先生です。ご無沙汰しております

11月に突入しました。この秋は食欲の秋、読書の秋とひとそれぞれの秋を満喫されましたでしょうか。
急に寒くなったからか体調を崩される方も増えているようです。
皆さん体調にはお気を付けください

2学期も後半に差し掛かりましたがお子さん達の様子は如何でしょうか。
運動会、文化祭と様々なイベントが行われるこの時期、訪問カウンセリングの現場では子どもたちからテストの話」が多く出てきます

例えば…
「今回のテスト微妙なんだよね〜」
「全然勉強してないよ〜」
「テスト前だけど遊びに行っちゃった、、、。」
等々

基本的にいい話はでてきません
私が訪問カウンセリングの現場で接するお子さんたちは「勉強が嫌い」、「めんどくさい」と感じている子が大半です。
ですので、日頃の勉強の成果を求められるテストは恐怖の対象であったりします

上記のような子どもたちの元へ訪問カウンセラーが行った時、どのようにして勉強の意識付けをしているのかという点についてブログ記事を書かせていただきます。
もちろん、どのケースも全く同じ対応をするということはありません。
今回ご紹介するのはあくまで一例と捉えてくださいね

中学生男の子のケース
この子は学年順位が最下位から数えた方が早いというお子さんでした。
その状況を踏まえ、本人は「勉強しなければいけないのは分かっているけど、やる気が出なくて勉強できない。」と考えていました。

この状況に対し、私はまず本人に「何が理由で勉強をやる気にならないのか?」と話を聴きました。

すると
「勉強するべきなのはわかってる。でも今の僕の順位は学年で下から数えた方が全然早い。それを最低でも学年で半分の順位まであげたいんだけど、それは気の遠くなるような勉強がいると思う。」
と話しました。

これは理想とする自分と、現実の自分との間に差がありすぎるせいで、そもそも最初の一歩が踏み出せないというケースです。

この状況を把握した上で、 私からはこんな話をしました。
「状況はよくわかったよ。学年で半分の順位を取りたいっていうのは目標として良いと思う。ただ、それは最終的な目標にしたらいいんじゃないだろうか。まずは次のテストで『順位を5つあげる』という目標はどうだろう。学年で半分を目指すとなればあと80位くらいあげなければいけない。これは気が遠くなるよね。でも5つあげるのはちょっとした努力でいけそうな気がしないだろうか。」

すると彼は少し考えた後、「それだったらいける気がする。そのあたりの人とは点差が5点くらいしか変わらないから、テスト前に先生が出るっていったとこを勉強するだけでもいけると思う。」 と答えました。
なんとなく解決策が見えてきた瞬間です

私からはより具体性を持たせるために、「そうだね。となったら次のテストでやることが決まった。テストが近づいてきたら先生がそういうヒントをくれるはずだから、それをメモしてみよう。メモがあったらそれを元に俺が覚えらえるような勉強方法を教えてあげられるからね。」と伝えました。

自分のするべきことがわかったこの子は「わかった!やってみる!」と顔を輝かせていました

手に入れたいものがあった時、それが5mの裂け目を飛び越した先にあるのなら飛ぶことを躊躇しますが、50cmの裂け目であれば飛んでみようかな、と思えますよね。

目標を高くもつことは大切ですが、高すぎる目標は努力を遠ざけてしまいます。
目の前の小さな目標を乗り越えていくことにより、成功体験を積むことが出来れば、その経験は更なる努力を積み重ねていく為の糧になります。
そうしていくうちにいつの間にか最初の目標を達成している、というケースは多いように感じます

もちろん、一朝一夕では結果が出てこなかったり、伸び悩む時期があったりするので、勉強に関しては子どもの成長をある程度長い目で見てやる必要が出てきます。

そういった伸び悩んだり、上手くできない期間でも子どもを信じて、うるさいことを言わずに見守ってやることがこの対応の肝となります

子どもを真の意味で信じて見守ることは本当に難しいことです。特に親御さんの視点から見ると、テスト前にゲームをしていたり遊びに行っている姿を見ることが多いと思いますので
あまりにもそういった姿が目にあまる場合には信じて見守る以上の対応も必要になってきますが、対応の一手目がそういった親御さん主体の対応にはならないよう注意していただきたいなと思います。

それでは今回はここまでとさせていただきます。
次回ブログ記事にてお会いしましょう


きりこまち先生(辻貴紀)


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