親の学校!ぶにん先生のカウンセリングルーム

不登校や母子登校などの解決を目指して! ここは「親が変われば子も変わる」をスローガンに掲げる親の学校です。 カウンセラーが綴るカウンセリング理論や最新の子育て論など情報満載。 2008年にブログを開設をし、発信し続けた情報は子育てで悩む多くの親御さんたちに元気をおすそわけし、支援を受けた多くの子どもたちが学校へと戻っていきました。家庭教育支援センターペアレンツキャンプの家庭教育カウンセラーが行雲流水にお伝えします。

どんきー先生の記事

ストレス耐性が低いタイプの不登校の復学事例

ブログ読者のみなさんこんにちは
どんきー先生です

クラスが変わったり、担任の先生が変わったり、と子どもたちを取り巻く環境がガラッと変わる4月。
この環境変化に子どもたちが戸惑わないよう家庭ではサポートしていくことが大切ですね。

さて、今回は復学事例についてとりあげたいと思います。

【中学1年生 男の子 不登校】

彼は1年生の夏休み前から欠席する日が多くなり、登校したとしても朝は行き渋り、親や時には担任の先生が迎えに来てくれ、最寄り駅や学校まで送り届けるというような日々が1ヶ月ほど続き、最終的には1学期の終わりから完全不登校になってしまったというケースでした。


夏休みが明けてからも登校する気配がないというところで支援のご依頼をいただきました。

彼は学校を休むようになった理由を親御さんや学校の先生たちには話をしませんでした。
親御さんや学校の先生方が彼を見てきた中で推察できる理由として
・学校が行事や勉強に忙しいところであり疲れてしまったのではないか
・新中学1年生という環境に適応できなかったのではないか
・勉強面での目標設定が高すぎて疲れてしまったのではないか

という事でした。


次に彼が不登校になってしまった時期の学校環境を見た時に、学校でいじめがあった事実は認められず、どちらかというと彼は友達が多い方で、成績は真ん中よりも上の位置にあり、担任の先生は親身に相談に乗ってくれ、他の生徒たちからの評判も良い先生だという事がわかりました。

このことから彼が不登校になった要因として全くないとは言えませんが、学校環境によるところの可能性は低いだろうということが見受けられました。

次に彼の性格傾向を分析していきました。

支援を始めた時の彼の性格分析としては
・完璧主義傾向にある
・内弁慶傾向にある
・ストレス耐性が低い
・親への依存が強い
・プライドが高い


といったような性格傾向が見えました。


完璧主義な上、プライドが高い上、内弁慶傾向が強く、ストレス耐性が低いということから、学校や社会で受けてくるストレスの感じ方が人一倍強く、その上、人よりもそのストレスに耐えれないという性格傾向にあったということが初期の分析で見えてきました。

以上のことから、学校の環境に起因する問題よりもむしろ子ども自身の性格傾向に起因する問題が不登校の一因になっている可能性が高いという事が見えてきました。

そして、これまでの家庭教育についても振り返り、彼に合った対応を親御さんとともに考えました。
家庭教育の特徴としては『過干渉傾向』にありました。

子に対して過干渉な対応を重ねてしまうことで子どもから見ると『親は口うるさい人』という認識になってしまっていました。つまり、子から見て『親の立場』が子よりも低くなってしまっている状態になっていることが見受けられました。
また、過干渉傾向にあることで子どもがなんでも親のせいにしてしまう傾向も見受けられました。
これは子が失敗する前に子を助けてしまうという先回りな対応を続けたことにより、いざ子が失敗した時に「親が助けてくれなかったからだ!」というような認識を持ってしまい、自分の失敗とは認められず、親のせいにしてしまいがちな傾向にあることが見受けられました。

こういった家庭教育にあったことも上記のような性格傾向に彼がなった一つの要因だったと考えられました。

次回に続きます。

※あくまでペアレンツキャンプにおける復学支援のケースから多く見受けられるものを元にお話ししました。なにかの参考程度にみていただき、家庭だけで判断するのではなく専門家にご相談されることをお勧めいたします。

 どんきー先生(佐藤博)

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不登校中に勉強はさせるべき?

みなさん、こんにちは
どんきー先生です。

暦の上では春が到来しましたね
この時期は卒業式や終業式といった年度終わりに向けた行事が多くなります。
新学年、新生活を迎えるための準備期間とも言えますね。
「終わりよければすべて良し」とはよく言ったもので、この年度終わりの過ごし方によって新学年、新生活をよいかたちで迎えられるかが変わってきます。

私が支援をしている復学支援においても、年度末までに復学を目指すご家庭のため私は日々東奔西走しております。
四国の中学生に関東の中学生、東海の小学生に関西の中学生などなど、といった具合にこの1ヶ月の間は毎週登校を目指す子の登校予定日が組まれています。
時には車で、時には新幹線で時には飛行機で現場に赴き登校のサポートをしております。
今年度中に子どもたちの笑顔を取り戻せるようにラストスパートをかけています。

さて、今回は不登校の復学支援をしている中でよくある質問についてお話ししたいと思います。


それは「不登校中に勉強をさせるべきですか?」です。

元も子もない話をすれば「ケースによる」というところです。
それを言い出したら話が終わってしまうので、私たちの復学支援で多く見受けられるケースを事例にしてお話ししたいと思います。

事例のお話をする前に皆さんに誤解のないよう申し上げると、大前提としては復学を目指すことが目下の目標であるということです。

それを大前提として結論からお話ししますと「勉強は無理にさせない方がいい」というのが結論となります。「無理に」というのがポイントで、子どもに勉強する意志があるケースはこれに当てはまらないことが多いです。(意志があっても勉強を促さないほうが良いケースもあるのではっきりとは言えませんが…)


私たちが復学支援をしている中で、不登校になってしまったきっかけが学校の授業についていけないとか宿題が提出できないという事をきっかけに不登校になってしまった子はやはり勉強が手につかなくなるケースが多いだろうというのはみなさんも想像できるかと思います。
ですが、実はどういうきっかけで不登校になったとしても休みが続いてしまうことで家での勉強が手につかなくなるケースがほとんどなのです。
いきなり手を付けられなくなる子もいれば、徐々に手が付けられなくなっていく子がいたり、いつ手が付けられなくなるかはそれぞれのケースによって違います。

その姿を見た時に多くの親御さんが学校を休んだうえでさらに勉強まで遅れてしまうと、より学校に行きづらくなってしまう事を心配されて子に勉強をさせようさせようとされます。それは親として当然の対応と思います。
でも、親が勉強をさせようとすればするほど、子からの反発を招いてしまい、親子で言い争ってしまったり、勉強をさせたくて物を買ってあげるなどの条件を付けて勉強をさせ、その結果何をするにも物を買うように子がねだってきたりとわがままを助長してしまうケースも少なくありません
また、反発がひどくなると親子関係が悪化してしまい、子どもがひきこもってしまった事例も過去にはありました


たしかに、学校に行かなくなりさらに家で勉強をしなくなれば学校の勉強には遅れていってしまいます。
でも、子ども側の視点に立った時に学校に行かないのに勉強をする動機や理由がなかなか見つけられなかったり、1人で勉強しても1人での勉強にはやはり習熟度に限界がある。親に教えてもらえばいいとも考えられますが、どうしても親相手だと先生という立場ではないから、甘えてしまって集中できなかったり、上記のように親に教えてもらうことに反発してしまったりするように見受けられます。


復学を目指す上で大事なことは、実は勉強を遅れないようにするという事よりも、子が「登校する」という意志を明確に持つことです。
その明確な意志が持てていない状況で勉強することを促してもなかなか子どもに勉強をする意味、つまり動機を持つことが難しいです。
実際、復学支援の中でも、復学するまで家で全く勉強をしなかった子が復学してから登校が落ち着いてくるにつれて勉強にも力を入れ始めていくという子が多いです。
これは不登校だった子が復学し登校を続けることで、クラスの子が勉強している姿を見たり、自分でも取り組んでみたら案外できるという経験をしてきたりと学校社会で刺激を受けてくることで勉強する必要性を感じたり、自分にとっての勉強する意味を見出すことで勉強にも手を出せていくのだと思われます。
不登校中にはこういった外部からの刺激がないですし、そもそも学校に行っていないので勉強する意味や動機が見つからない子が多いようです。
そういった子に「勉強しなさい」という刺激を与えるよりもその先の未来まで見据えた対応が必要になってくると思います。

不登校の子、みんながみんなこうなるというわけではありませんが、不登校で悩まれている親御さんにとってなにかの参考になれば幸いです。

※あくまでペアレンツキャンプにおける復学支援のケースから多く見受けられるものを元にお話ししました。なにかの参考程度にみていただき、家庭だけで判断するのではなく専門家にご相談されることをお勧めいたします。



それでは、また次回


 どんきー先生(佐藤博)

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不登校に陥りやすい性格傾向

みなさん、こんにちは

どんきー先生です

遅くなりましたが今年もよろしくお願いいたします


今年に入ってからは関東で始業式に復学日を迎えた小学生の登校に立ち会い、関東と関西で3学期中に復学を目指す中学生のためのサポートに赴き、中国地方で継続登校中にお休みをしてしまった中学生のサポートに向かうなど年始から東奔西走している毎日です
今後の予定としても四国地方で中学生の復学サポート、東海地方で小学生の復学サポートの予定がすでに入っております。
そして、こう忙しくしていると思いもよらぬトラブルがあるのも常ですから、そのトラブルの対処に動くことになると思われます。

現在、私の支援を受けて頂いている皆様には電話カウンセリングの電話がなかなか繋がらないなどのご不便をおかけすることもあるかと思いますが、このような状況なのでご理解とご協力をいただけると幸いです


不登校の復学支援では私が子ども達と対峙した時に子どもたちに対して「なぜ自分が学校を休んでいるのか?」ということを聞く場面が多くあります。
そういったときに多くの不登校の子どもたちが「わからない」もしくは「・・・・・。」と固まってしまう子が多い傾向にあります。

単に自分の状況を言葉にして説明することが苦手という事もありますが、本当に「わからない」という子がほとんどです。

そういう子の性格傾向を紐解いていくと、「自分で考える」という力が著しく低い子が多く見受けられます。
このタイプのは学校生活では考えて動かないといけない場面が多いのに、「考える力」が低いため、本人も知らず知らずのうちにストレスがたまったり、できない自分に対して自信を失ってしまう事で自己肯定感が著しく低くなり、学校生活に不適応を起こしてしまうというケースが多いように思います。

こういったタイプの不登校の対応では、自己肯定感をどう満たすかがポイントになってきます。

また、自分が休んでいる理由が「わからない」という事が多いので、まずはなぜこのような状況になっているのかを一つ一つ一緒に紐解いていき、それを乗り越えるための具体策を一緒に考えてあげます。
そして、何よりも大事なことは学校に行く意味やなぜ乗り越えていく必要があるのかという動機付けが大事になってきます。
何が動機になるのかは子どもによって千差万別なのでその子に合わせた動機付けが必要です。

そういった動機付けを明確にすることにより、学校に行く理由を作ってあげます。
まとめると「わからない」となっている学校に行けなかった理由が明確になり、それに対する対処法が明確になる。
その上で学校に行ける理由を具体化してやることによって継続した登校を目指すという事になります。

そうして、復学を果たした後には、なるべく家庭では子に考えさせてやる環境を整えることと、継続的な訪問カウンセリングによるサポートとして、目標が達成されているかを確認しつつ達成できた時には一緒に喜んであげるような対応を取り入れて寄り添っていき、さらに学校で問題が起きた時にはまた対処法を一緒に考えてあげるようにしていきます。


このようなケースが最近の支援では増えてきているように思います。
こういったケースの不登校を予防するためには家庭内でなるべく子ども自身に考えさせる経験を積ませること、物事を自分で解決する経験を積ませることを念頭に置いて家庭内での対応を心がける必要があると感じます。

このブログの内容が皆さんのお役に立てれば幸いです。


それでは、また次回


※紹介したケースが誰にでも当てはまるとは限りません。
個々に合わせた対応が必要になるケースがほとんどですので、不登校などの対応についてお悩みの方は適切な専門機関へご相談を。

 どんきー先生(佐藤博)

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部活をきっかけにした中学生の不登校の復学事例

ブログ読者のみなさんこんにちは
どんきー先生です。

前回の続きで、今回はダイレクトアプローチについて書かせていただきます

私たちの支援では、親の学びプログラムを家庭で実践していただく中で、家庭の状況を復学支援カウンセラーが同時に分析します。それが前回の記事の内容でした。
その分析が進んでいく中で具体的な復学プランを同時に組んでいきます。

その復学支援プランとしては以下の3つのプランです。

)問カウンセラーを導入して、信頼関係が構築された段階で登校刺激を行っていく手法。
登校刺激を最初にし、登校の意志を明確にしたうえでサポーターとして訪問カウンセラーを導入する手法。
カウンセラーを導入せずに家庭だけで登校刺激および継続登校のサポートをする手法。

個々のケースに応じてどれが適切かを判断していきます。

お話をしているこのケースでは,離院璽垢鯀択し、先に訪問カウンセラーを導入しました。

私たちの訪問カウンセリングは子どもが拒否しないように、そして負担がかからないように繊細に組み立てています。その特徴としては遊戯療法と呼ばれる手法を用い、子どもたちが今遊んでいる遊びを研究しその遊びを一緒にしてあげることでリレーション(信頼関係)を構築していき、そのリレーション(信頼関係)を元にカウンセリングを行っています。ですので、訪問カウンセラーたちも徹底的に子どもの好きな遊びや話の持っていき方を研究しました。
そして、初回の訪問カウンセリングでは拒否もなく訪問カウンセラーたちを受け入れてくれました
リレーション(信頼関係)を構築することがこのケースでは重要だったので、1か月ほど訪問カウンセリングを進めていきながら子どもとカウンセラーのリレーション(信頼関係)を構築していきました。

ただ、ここまでカウンセラーとの信頼関係の構築はできましたが、「学校に行く」という話は彼女から出てきませんでした。
このままの状況でもいつか学校に行くことについての話が出てくるかもしれませんがそれを待っていてはさらに学校を休ませてしまいかねません。

カウンセラーとも仲良く話も出来るし、相手を気遣えるようなところもある。
十分に学校環境に適応できるポテンシャルはあるお子さんです。
彼女は学校に行くための「きっかけ」を失ってしまっていたのだと思います。

子どもの状況とカウンセラーとの信頼関係の構築状況を再分析し、「支えてくれる人がそばにいることの安心感を持っていれば、あとはきっかけさえ与えてあげれば登校に向けて考えることが出来るはず」という見立てで彼女と対面し、登校刺激をする予定を組んでいきました。

登校刺激当日を迎えました。


私が彼女と初めて会い、学校についてどう思っているのかをまずは問いていきました。
彼女からは「学校には行けるものなら行きたいですけど、今さらどうしたらいいかわからないです」という事を正直に話ししてくれました。
学校の話をするとパニックになったり、反発をしたり、黙ってしまう子も多いですが、彼女は冷静に自分の考えを話してくれました。

彼女から「行けるものなら行きたい」という言葉が聞けたのでそこで私から
「学校に戻るとしたら何が不安だろうね?」と具体的な不安について問いかけていきました。
彼女は

・今さら学校に戻ってもみんなにどう思われているかが気になる
・勉強ができないことが不安
・体力が続くかが不安


ということを話してくれました。

上記の内容は学校に行けなくなったことによって生じた問題のように思えました。

そこで、私から「この具体的な不安を解消することが出来れば学校に行けそう?」と問いかけると「何かいけそうな気がする」と答えてくれました。
この時点では明確な意志というほどではありませんでしたが、確かに「学校に行く」という事について考えようとしている彼女を見ることが出来ました。

この時点でまずは彼女に学校に再び行くための具体的なプランを明確に示すことが必要であると判断しました。
なぜなら、明確なプランを示してやることで彼女の抱えている不安を取り除く方法があることを示し、「私でもできそう」と彼女が思えれば彼女は学校に戻る道を選ぶことが出来る子だと判断できたからです。

その後は、訪問カウンセラーと具体的な復学プランを相談し、彼女は「私でもできそう」という感覚を持ってくれたのか「これなら学校に行けそうな気がする」と最終的には学校にいく決意をすることが出来ました。

ご家庭内で対応を変えていただいたことと、カウンセラーとの信頼関係が構築されるという2つの変化が同時期に起きていないとこのような決意には至らなかったでしょう。


気持ちを新たに、この日を境にこれまで暴力や物に当たる行為があったお子さんがピタッとそのような行為をしなくなりました。
気持ちが前向きになると今までのイライラが嘘のようになくなったようです。
やはり学校に行けない不安からこういった行動になっていたのだろうと思います。

学校に戻る準備も訪問カウンセラーとともに二人三脚で積極的に取り組み、緊張する場面も「緊張する〜!やばいー!」とカウンセラーに吐き出しながら乗り越えていくことができました。
何より本人も、学校に戻るための準備中はとてもイキイキしていたようです。


そして復学日当日を迎えました。

この日私は彼女と久しぶりに顔を合わせました。

彼女の顔は緊張はしている表情はしていましたが、どこか晴れやかな決意を固めたような顔つきになっていました。
私と最初に会ったときには「行けそうな気がする」という程度でした。それが、この日の彼女は「絶対に行くんだ」という覚悟を持っているように感じました。


そして、彼女は何ヶ月かぶりに両親に向かって「行ってきまーす!」と言って玄関を出ていきました。

玄関を出てからは友達と楽しそうに話をしながら一度も足を止めることなく校門をくぐっていきました。


継続登校の段階では、中学生なりの悩みやつらいこと(テスト勉強や体力面など)もありますが、それも乗り越えられています。
今では毎日友だちと遊んだり習い事をしたり精力的に活動することが出来ています。

部活についてはやめたことで吹っ切れていたようで何も問題ありませんでした。
このケースは部活をきっかけにした不登校ではありましたが、それはきっかけに過ぎず、子ども自身の幼さや性格傾向によって起こってしまった不登校でした。


ですので、

親御さんが覚悟をもって親の学びを得て変化された。
子ども自身が「変わりたい」と思ったからこそ、得られた結果だと思います。

この度は本当に、復学おめでとうございます!


 ※細かい対応面や、状況の変化などは実際にはもっとあります。この場では省略しておりますのでその点はご理解いただいた上でお読みください。

 どんきー先生(佐藤博)

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部活をきっかけにした中学生の不登校の復学事例

ブログ読者の皆様こんにちは

どんきー先生です。前回の続きです。

まず、家庭には私たちの家庭教育メソッドである親の学びプログラム(=PCM)を学んでいただくことから始めていきました。
私たちの家庭教育メソッドであるPCMは主として子どもの自立や社会性を育むために必要であろうテクニックや親のマインドを家庭内で実践しやすいように作られたものです。
もちろん子どもの性格は千差万別ですからその子に合った対応をしていく必要があります。
この親の学びプログラムを元に、私が家庭の対応や子の性格傾向を分析しその子に合った対応を私が家庭にアドバイスし、それを実践していただくという形で支援をしていきました。

このように、私たちの復学支援では家庭に対して間接的にアプローチするシステムズアプローチ支援とこの後にご紹介する家庭に対して直接的にアプローチするダイレクトアプローチ支援の二つの支援を柱として復学支援を展開しています。

システムズアプローチ支援としては週に3回電話によるカウンセリングとリアルタイムに起こっている問題に対してはメールカウンセリングによる相談と家庭における親子のコミュニケーションを親御さんにノートに記していただきそのノートを分析しアドバイスするという形で支援していきました。

そういった支援の中で私からこのご家庭にしたアドバイスとしては

・子の話を否定も肯定もせずまずは聴くということを意識すること
・子どもとの言い合いをせずに悲しそうな表情で受け答えすること
・一度断ったからには最後まで断りきること
・子ども自身に考えさせることを意識すること
・暴力が出た時には全力で止めてあげること
・子どもが失敗しそうでも答えをすぐに出さずあえて失敗を経験させてあげること
・失敗を乗り越えることが出来た時にしっかり労ってあげること

ということをアドバイスしていきました。


親御さんにはこのアドバイスでお伝えしたことを意識して子どもとのコミュニケーションをとっていただきました。
対応を変えてすぐはなかなか子どもの行動がすぐに変わったわけではありませんでした。
親御さんの対応が子の話を聴くこと、子どもに考えさせるという事を意識した対応に変えていったため、最初は答えをすぐに出してくれない親に対してイライラしたりする場面が見られました。
というのも、すでに浸透している家庭の対応を変えていくとなると、今までの家庭の対応を薄めていく時間が必要になり、さらに新たな家庭の対応を浸透させていく時間が必要になってきます。
そのため、子ども側が戸惑い、イライラしてしまう場面が見られることがあります。
そんな場面があったときにはメールにてその都度ご相談いただき、その場面に合わせた適切な対応を親御さんには実践していただきました。


その実践を積み重ねていくことで子どもの方に以下のような変化が見られてきました。

・イライラすることはあっても暴力や物に当たるという行為が減ってきた
・思い通りにならないことがあってもすぐに引き下がるようになってきた
・親を頼りすぎるという事は減り自分で考えるようになってきた

というような変化です。


彼女の行動に変化は見られてきましたが、復学に向けての動きや昼夜逆転生活、食事をとる時間等の生活習慣の改善まではなかなか至りませんでした。

復学に向けての動きが出ないことについては

・長く学校を休んでしまっていることで学校のことがわからないことだらけになっていること
・学校に戻って先生やクラスのみんなにどう思われるかということ
・学校にいくという『きっかけ』をなくしてしまっていること


が見受けられました。

また、昼夜逆転や生活習慣については、ここまでの家庭内での彼女の行動を分析していくと、子ども自身に何か疾患があって、彼女のスキルとして改善『できない』というわけではなく、昼夜逆転生活や生活習慣を改善する理由がなく改善『しない』という判断を子ども自身がしているというように見受けられました。


このことから、復学に向けても昼夜逆転生活や生活習慣の面の改善を図るためには、何か復学に向けての『きっかけ』や昼夜逆転生活や生活習慣を改善する『動機』を子ども自身に持たせてあげる必要があるだろうと私は判断しました。


この『きっかけ』や『動機』を芽生えてくることを待っているだけでは相当な時間がかかってしまうことが想定されます。
もしかしたら中学生活をすべて棒に振ってしまうことも考えられます。そうなると一生に一回しかない中学生という時期をずっと家で過ごすことになってしまいかねません。とはいえ、親御さんから学校の話を出せば彼女は反発する可能性が高く、せっかくここまで落ち着いてきたのにまた暴力や物に当たるという行動に繋がる可能性が高いという事も考えられました。
とはいえ、やはり待ってもいられない。

ですので、この時点で私たちの復学支援におけるもう一つの柱であるダイレクトアプローチ支援を導入していくことを決めました。

今回はご家庭で対応を学び実践していただいたことと、システムズアプローチについて書かせていただきました。
次回のブログではダイレクトアプローチについて書かせていただきます。

それでは、また

どんきー先生


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プロフィール

ぶにん先生

不登校児童の訪問カウンセラーとして多くの不登校の小中学生と関わり、復学へと導く。不登校の解決法として家族関係の重要性を説き、水野式の家庭教育メソッドである「PCM」を構築。「家族と子どもの自立」を第一に考え、全国の親子をサポート。不登校の復学支援や家庭教育に関する講演会も精力的に行っている。

現在、家庭教育支援センターペアレンツキャンプ代表理事として全国からの家庭教育相談や復学支援を展開している。著書多数。

【主な著書】
・『無理して学校へ行かなくていい、は本当か』
・『ころんでも立ち上がれる子はあなたが育てる』

当カウンセリングルームは2003〜2005年までMSNブログにて開設されていた「ぶにん先生のカウンセリングルーム」の2代目として開設された情報発信型カウンセリングルームである。


家庭教育に興味のある親御さん、お子さんのことでお悩みの親御さんなど皆さんの憩いの場になればと思います。

お子さんのことでお悩みのかたは家庭教育支援センターペアレンツキャンプまでお気軽にご相談を。

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