冬休み明けから当センターにご相談いただく件数も一段と増えてきました。
「新学期になったら行くから」というお子さんの言葉を信じて見守っておられたケースもあります。
冬休み前に少しずつ動き出したケースのお子さんもいらっしゃいました。
どちらのケースの親御さんも、お子さんが「本当は学校に行きたいと思ってるんじゃないか?」と思われて当センターにご相談いただいたようでした。


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ブログ読者のみなさん、こんにちは。
スージー先生です。
全国的に大寒波が訪れ防寒対策バッチリでも外に出るのが憂鬱になってしまうような季節ですね。
や風の影響で電車などの交通機関に影響が出る日も増え、日々訪問カウンセリングでご自宅に伺っているカウンセラー陣も何かしらの影響を受けていました・・・

さて、本日はブログ記事タイトルにもありますように、「本当のところ学校に対して子どもはどう思っているのか」について書いていきたいと思います。

ここ数年は不登校というワードに対しての社会の捉え方も随分変わってきました。
多様性を認められる社会となり、「教育機会確保法」という法案が2007年に施行されました。
※教育機会確保法とは、不登校の為に学校で勉強する機会を失ってしまった児童・生徒に対して、学校への登校を強制せず、それぞれにあった学習環境を保証するために定められました。
その結果、「不登校でもいいんだ」という風潮も大きくなっているように感じています。

当センターにご相談いただく親御さんのお話を聴いていると、1クラスに不登校児が何人もいるという学校は増えていますし、別室や保健室登校している子ども達も随分多くなっているようです。

多様性が認められる世の中だからこそ、親御さんとしては迷う部分でもあります。
実際の親御さんの声として・・・
「学校に行きたくないというのであればそれでも構わないと思う気持ちもあるけれども、でも学校にも行けないのにこのまま社会で生活していけるのだろうか?
「学校に行かないだけで家では生活リズムも整っているし、勉強もお手伝いも率先してしている。でも、これっていつまで続くの?


ある一定のお子さんの現状に対して理解を示す反面、この状況がいつまでも続くのではないかという不安は親御さんであれば誰しも感じる部分でしょう。
大人は子どもよりも経験値が高いのでその分先読みが出来ます。
このまま我が子が成長していった先に、社会との接点はあるのだろうか?
まだ、経験していない未来の話ではありますが、先に社会に出ている私たち大人だからこそ「社会ってそんなに楽じゃない」ということは痛いほど理解しています。
ですので、我が子の為にどうしてあげるべきかという点で悩んでしまうのですよね・・・。

私たち訪問カウンセラーは、多くの不登校児の話を聴いてきました。
これまで出会ってきた子ども達は、不登校というだけで何ら学校に通っている子ども達と変わりません。
ただ少しだけ割り切ることが苦手だったり、コミュニケーションにおいて不安を感じやすかったり、勉強面で躓いてしまったり、朝起きにくかったり・・・・ただそれだけなんです。

「学校が嫌だな」そう思う気持ちは誰しもあります。
不登校児だけがそう思っているわけではありません。
私たち大人だって「今日仕事行きたくないな」とか「今日ぐらい家事なんて休みたいわ」と思うことはありますよね。
それと同じだと思います。
ただ、不登校に至っている子ども達は最初は些細な気持ちが、お休みすることによってどんどん不安が大きく膨れ上がってしまっている子どもが多いです。

実際不登校の子ども達話を聴いていると、不安が次から次へと出てくる子もいます。
また、何が不安なのか分からない子もいます。
そんな子どもは一つ一つ丁寧に話を聴きながら、何が不安に感じるのか一緒に探すところから始めます。

そして最終的に子ども達は「やっぱり学校に行きたい。」や、「できればこのまま学校は休んでいた行けれども、行かなきゃいけないところだってことは分かってる。」などと話してくれます。
こう話すに至るまでにたくさん悩む子どももいましたし、涙を流しながら話してくれた子もいました。
しかし、こういった子どもの本音はなかなかご家族だけでは聞き出せないこともあるのです。

子どもの年齢にもよりますが、ある程度大きくなった子ども達はどういうことを言えば親は納得するだろうということが分かるので、本音で話すと聞き入れてくれないと考える子も多いようです。
私も子どもの頃親の顔色を伺いながら思ってもいない「(親が)正しいと思う答え」を言っていましたからね・・・
気持ちはよく分かります。
本音と建て前を上手く使い分けられるからこそ、本音の部分を話すのを苦手と感じる子も少なくありません。

子ども達の行動や言動から「あぁ、本当は学校に行きたいんだろうな。」と分かれば親御さんとしても多少の安心はあるかもしれませんが、そうでない場合は判断に迷う部分でしょう。
そういう時はお一人で悩まれずに専門家に相談してみるのもよいと思います。

「ずっとゲームばかりしているから、学校には行きたくないんだろうな。」などと親御さん側で決めつけてしまわず、子ども達の本音をしっかり聴いて、想像して対応してあげたいものです
学校がすべてであるとは思いませんが、学校(復学)も一つの手段であると親御さんの念頭に置いていただきたいなとは感じます。

スージー先生

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