こんにちは。どんきー先生です。
今年も10月に文部科学省による「令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸問題に関する調査結果」が発表されました。
今回はこの調査結果の概要のご紹介と私自身の個人的な私見をお話ししたいと思います。


文部科学省

まず、この調査結果については児童生徒の問題行動等や不登校等の実態把握を行うことにより、児童生徒の問題行動等の未然防止、早期発見・早期対応に、また、不登校児童生徒への適切な支援に繋げていくために行われています。
調査の内容については、暴力行為やいじめ、自殺、そして不登校の発生件数や認知件数、解決したかどうかなどを取りまとめたものとなっています。
調査結果を見るとどの数字も増加傾向にあることから、文部科学省はコロナ禍の中で接触機会が減少していた昨年度に比べ、接触機会が増えたことにより、どの数字も増加しているという分析のようです。

私の専門は不登校支援と家庭教育支援ですので、今回は特に不登校等の調査結果について詳しく見ていきたいと思います。
ただ、暴力行為やいじめ、自殺の問題は家庭教育の分野でも不登校の分野でも全く関係のない話ではない部分ではあると考えています。
ですので、少し触れておきますが、実際、文部科学省の分析のようにコロナ禍に比べ人と人との接触機会が増えることで対人のコミュニケーションが増えたことは増加の理由でしょう。
ただ、家庭においてはコロナ不安による心配事が増えたことによる家庭内での干渉の増加や子どもたちだけではなく家庭がストレスを多く抱えてしまっているということも一因と考えていいかと思います。
この点は不登校の増加にも影響していると考えていいかと思います。


では、不登校に関連する数字を詳しく見ていきます。
小中学校における長期欠席者数は413,750人(前年度287,747人)。その内訳は「不登校」によるものは244,940人(前年度196,127人)。さらに「コロナ感染回避」によるものは59,316人(前年度20,905人)となっています。「病気」が理由になっているものは56,959人(前年度44,427人)。「その他」の理由によるものが52,516人(前年度26,255人)。「経済的理由」によるものが19人(前年度33人)となっています。
長期欠席者数とは年度間に30日以上登校しなかった児童生徒について言います。
以下、理由の詳細となります。

  嵒袖ぁ廚砲蓮に椰佑凌歓箸慮両稘(けがを含む。)により,入院,通院,自宅療養等のため,長期欠席した者を計上。(自宅療養とは,医療機関の指示がある場合 のほか,自宅療養を行うことが適切であると児童生徒本人の周囲の者が判断する場合も含む。)    
◆峽从囘理由」には,家計が苦しく教育費が出せない,児童生徒が働いて家計を助けなければならない等の理由で長期欠席した者を計上。     
「不登校」には,何らかの心理的,情緒的,身体的,あるいは社会的要因・背景により,児童生徒が登校しないあるいはしたくともできない状況にある者(ただし、「病気」や「経済的理由」,「新型コロナウイルスの感染回避」による者を除く。)を計上。    
ぁ嵜祁織灰蹈淵Εぅ襯垢隆鏡回避」には,新型コロナウイルスの感染を回避するため,本人又は保護者の意思で出席しない者,及び医療的ケア児や基礎疾患児 で登校すべきでないと校長が判断した者を計上。    
ァ屬修梁勝廚砲蓮ぞ綉「病気」,「経済的理由」,「不登校」,「新型コロナウイルスの感染回避」のいずれにも該当しない理由により長期欠席した者を計上。     
*「その他」の具体例      
ア 保護者の教育に関する考え方,登校についての無理解,家族の介護,家事手伝いなどの家庭の事情から長期欠席している者      
イ 外国での長期滞在,国内・外への旅行のため,長期欠席している者      
ウ 連絡先が不明なまま長期欠席している者      
エ 「病気」「経済的理由」「不登校」の理由により登校しなかった日数の合計が30日に満たず,学校教育法又は学校保健安全法に基づく出席停止,学年の一部 の休業,忌引き等の日数を加えることによって,登校しなかった日数が30日以上となる者      
オ 新型コロナウイルスの感染の急拡大期に,学校又は教育委員会から推奨あるいは提示されたオンライン学習(オンラインと対面のハイブリットで学習指導を行う場合を含む。)に参加したことによって,登校しなかった日数が30日以上となる者


となっています。

どの数字を見ても増加していることが一目瞭然ですね。
ただ、「不登校」の数の増加についてはコロナ禍の前から増加している傾向はありました。
私が参加した「不登校に関する調査研究協力者会議」(令和3年度)でも議論されていましたが、不登校の数自体が問題ではなく、不登校の状態で子ども達がどう過ごしているかが私は問題かと思います。不登校の支援については支援体制が充実してきています。
その分、無理して登校というよりもそのような支援を受ける方向に舵を切る学校や家庭、子どもたちも増加していると考えて良いかと思います。
実際、今回の調査でも自宅におけるICT等を活用した学習活動を指導要録上出席扱いとした児童生徒数は1万人以上いるという数字も併せて出ています。
また、私が気になる点としては40万人以上いる長期欠席者のうち「その他」に入っている児童生徒の中にはオンライン学習を受けている生徒やヤングケアラーと言われる子ども達や家庭の環境によって登校できていない子どもたちが混ざって集計されているようですが、この数が増えていることも気になるところです。


「不登校」の要因において一番多い理由には「無気力・不安」が「49.7%」で一番多いという結果でした。この調査の仕方については先述の会議でも議論がされており、「無気力・不安」に陥っている背景や原因まではわからないところは問題と言われています。このような状態に陥ってしまったのはなぜなのかということが一番大事なところかと思います。この調査の仕方自体は見直されていくことと思われます。


私たちが支援している中で、不登校の状況にある子の中に多いのは家での過ごし方が「無気力」状態になりやすい子は多く見受けられます。ただ、その場合学校に行きにくいと子どもが感じ始めた時にはすでに無気力になっていることが多いので行きにくくなる時には無気力であると答える子は多いだろうと私も肌感覚では感じます。
それよりは子どもたちの家庭での過ごし方や、学校生活での過ごし方、その特性など、子どもたちと家庭を個別にしっかり分析しないことには、その子が不登校を選んでいる原因や背景は見えてこず、その複合的に絡んでいる要因はわからないと私は思います。


不登校を数字でここまで見てきましたが、不登校の数は数字上増えています。
不登校自体は問題行動ではありません。不登校であることで問題が起こった場合、これが問題になるのだと思います。
不登校を前向きに選んでいる子や家庭も増えているのだろうと思います。
そういったケースでは、学校に行かなくても前向きに生きていけるでしょうし、社会にもいずれ必要になれば出て行けると思います。

そうじゃないケースではこの数字では見えにくい問題が家庭では起こり得ます。
そういった問題が起きてしまうと家庭だけではどうにもならないケースは非常に多いと思います。
だからこそ、不登校の支援は充実してきています。支援が充実するということは支援が多岐にわたるとも言えます。適切な支援がどういうものなのかそこから探すというのも逆に難しいと言えるでしょう。
だからこそ、適切な支援を判断してくれるような第三者機関がチーム学校内や民間の支援機関にも求められるのかもしれません。一件一件、不登校になる背景や状態は様々ですからね。

私たちは「復学支援」を専門にさせていただいていますが、昨今の不登校支援の充実や多様性を認めようという動きを鑑み、なにがなんでも復学が正しいというわけではなく、その家庭とお子さんが何を目指し、どのような支援が適切かを判断しながら、支援を展開するように心がけています。


つらつらと私見を述べましたが、つまりは数字よりも不登校をしていても家庭と子どもがどのように過ごしているかが大切と私は思います。



では、また次回!



どんきー先生



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