多くの不登校児に対して支援を差し上げていると、時代と共に子どもの傾向も少しずつ変わってきているようにも感じます。
しかし、当センターにご相談いただく親御さんも時代と共に不登校児の傾向が変わってきていることは「知らなかった」とおっしゃるぐらい、現場での感覚は世の中に浸透していないものです。
今回は、そんな現場感覚のお話を少しさせていただければなと思います
みなさん、こんにちは。
スージー先生です
私がペアレンツキャンプに入社してから現在に至るまで、多くの不登校児のご家庭に直接伺いカウンセリングを行ってきました。
「不登校児」と言うと多くの方が特別視されますが、直接子ども達に会って話をしていると学校に通っているような普通の子ども達と何ら変わらないことの方が多いものです。
ただ、少しだけ苦手としていることが多いなと感じる部分はありました。
その苦手としている部分が積み重なって、学校に対して「嫌だな」「行きたくないな」と感じ不登校に繋がっていました。
私が近年感じる不登校の傾向としては、不登校になるまでの間そつなくこなせて来ている子が増えてきているということです。
つまりどういう事かと言うと、子ども自身が困る経験をそれまでしてこなくても済むような状況で育ったということです。
もちろん、その状況下に至るまでは各ご家庭によって様々ですがお話を伺っていくと
・親御さんが子どもが失敗する前に手助けしてあげていた
・子ども自身の能力が高く失敗する経験が外(学校)でも少なかった
・周りの空気を読む力が長けていたので、周りが望む答えを子どもが応えていた
という傾向が見えてきました。
こういった状況下で過ごしてきた子どもは、先生から強く叱られるという経験も少ない(もしくは殆どない)ですし、お友達とトラブルになることも殆どありません。
しかし、子どもの年齢が上がってくるとこれまでそつなくこなせていたことも、同じようにこなせなくなってくるのです。
その理由としては、年齢が上がるにつれて勉強面も難しくなってきますし、学校や社会から求められるものも大きくなってきます。
そして何より人間関係も複雑になってきますので、その辺りで取り繕うということも難しくなってきているようです。
この様な状況で過ごしてきた子ども達が、次第に“そつなくこなす”ことが出来なくなってくると学校での生活も子どもにとっては「何か違うな」「嫌だな」「怖いな」「しんどいな」と感じるようになっていきます。
こう感じる事柄は基本的には些細なことであることが多いですが、その些細な出来事が積み重なってくると結果的に「学校嫌だ」「学校行きたくない」という子どもの発言に繋がることが殆どです。
そういった経緯を経た子ども達に親御さんや学校の先生から学校が嫌な理由を聞いたとしても、子どもは「分からない」「別に」「知らない」という発言に至ることも多いようです。
不登校の子どもが居るご家庭の親御さんは、子どもが学校をお休みする理由探しに躍起になってしまう方も少なくありません。
これは子どもを心配しているお気持ちからくるものであると思いますが、親御さんが躍起になっても子ども自身もその理由に気付いていないということもある事は理解していただければなと思います。
今回ご紹介したケースは、あくまでも一例でありどのご家庭にも言える事ではありません。
しかし、小学校高学年や中学生ぐらいの年齢のお子さんが不登校になっているケースでは実際増えています。
今回の記事を読んで「こんなケースもあるんだな」と思っていただければなと思います。
それでは、また別の記事でお会いしましょう!
スージー先生
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