家庭教育のご相談を受けていてよくお聞きするのが、「子どもが失敗から学ぼうとしない」というお話です。
そんなとき親としてどう考えればよいか?何をすれば良いか?について今回は解説します!
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皆さんこんにちはりーぼ先生です

冒頭に書いた「失敗から学ぼうとしない」というお話しですが、具体的なエピソードは様々です。
例えば、
「うちの子は宿題を忘れてもなんとも思わないみたいで、何回も忘れていくんです
「友達が嫌な気持ちになっていても気づかないみたいで、まずいことしたなって思ってないみたいなんです
などなど。

家庭教育の基本的な考え方としては、
"親がしっかりと「待つ」ことで、子どもに自分で考えて行動する経験をさせることが大事。
時にはもちろん失敗を経験することもあるけれど、子どもは失敗から学んでいくので、そこを見守ってあげましょう。"
ということをよくお伝えしています。

ただし、場合によっては、親御さんからすると「失敗させているのにいつまでたっても子どもの行動が変わらない」と感じられることもあるかもしれません
これは子どもの性格傾向や特性によっても違ってくるかと思います。
また、失敗の種類によっても違うでしょう。

それでは、「失敗から学んでいないのでは?」と感じたとき、親がとれる行動にはどういったものがあるでしょうか?

1、本人にとっての「失敗」になっているか?を考える

親は失敗だと思っていても、子ども自身はそうは思っていない、ということは意外とよくあります。
例えば、宿題をやらず先生に注意されたはずなのに、次の日もやらなかった、というような場合。
親からすると「さすがにこれで懲りるだろう」と思っていたのに、当の本人がケロッとしていると、親の心情としては「失敗から学ばないんだろうか…」と心配になるかもしれません。
しかしながら、子どもにとって先生に注意されたことがそれほど痛い失敗にはなっていなかった、というようなことも多いです。
この場合、親が子どもに対し「失敗から学べないんだ」と捉えてしまうのは少し早いかもしれません

例えば「先生から注意される」ということが本人にとって痛い失敗とならなくても、また別の機会に「先生からさらに強く叱られる」「別の先生からも叱られる」「友達から指摘されて恥ずかしい思いをする」「授業が分からずに困る」「成績が下がって焦りを感じる」など、違う失敗を経験することはできるでしょう
その中に一つでも本人が「これはまずい…」と感じられるものが出てくれば、そこで自ら行動を変えようとし始めるということは十分ありえます。

そもそも、一度二度の失敗で子どもの行動がガラッと変わることの方が少なく、基本的には子どもは何度も同じ失敗を繰り返しながら少しずつ学んでいくというイメージを持っていただけると良いでしょう。
親としても、それを辛抱強く見守ってあげる姿勢がまずは大事です

また、場合によっては「その失敗をすることが本人にとってどのような影響を及ぼすか、周りにどのような影響を及ぼすか」を改めてしっかりと説明してあげた方が良いこともあります。


2、ヒントを出して気づかせる

子どもが同じ失敗を繰り返しているときに、親がヒントを与えるという方法です。
具体的には、例えば以下のような方法が挙げられます。

・事実を伝える
「○時になったよ。」
「お友達が悲しそうな顔をしてたよ。」

・親の気持ちや考えを伝える
「お母さんも先生に注意されて恥ずかしかったよ
「お母さんがもし○○ちゃんの立場だったら、悲しい気持ちになると思うなぁ

・質問をする
「今は何する時間って決めてたかな?」
「前にこういうことがあったとき、どうしたっけ?」

すぐに「こうしなさいっていつも言ってるでしょ!」「これをしちゃダメ!」など親から指摘するよりも、ヒントを出しながら子どもに考えさせて気がつかせる(思い出させる)ようにした方が、結果的に子どもが自分から行動するようになることが多いです。


3、どうすれば良いかを子どもと一緒に考える

本人の「失敗を繰り返さないように改善する」という意識が薄いこともあります。
なんとなく「これってやらないとダメなんだろうなぁ」「これしたら周りに迷惑かけるかもしれないよなぁ」など感じてはいるものの、「じゃあどうすれば良いか?」と考えるところまでは至っていない、というようなケースです。
この場合、親からきっかけを作って「できるようになるためにどうすれば良いか?」を本人に考えさせてあげることも効果的かもしれません
まずは「何度かこういうことがあったよね。」と振り返り、「同じことにならないようにするためには、どうしたらいいかな?」と考える時間を与えてみるということです。


4、できたときに意識させる

「前に言ってたこと、今できてたよ!
「こうやって自分で工夫したんだね!前よりも早く終わらせられるようになったね!
など、できていることをしっかり認め、本人に伝えてあげるということも大事です。

これをすることで、子ども自身も「ああ、こうすればいいのか」というのが具体的に分かりやすくなります
「できていないときのイメージ」だけではなく、「できているときのイメージ」を本人が持てるようになると、良い方のイメージに寄せた行動をとれるようになっていきやすいです。
どういった方法が合うかはお子さんによって変わってきますが、「失敗から学べていないのでは…」と感じたときは、上に書いたような方法を意識して試してみていただければと思います。

それでは、また次回のブログ記事でお会いしましょう


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