文部科学省の調査(令和2年度)によると、小中学校における不登校児童生徒数は、学年が上がるにつれて増加していく傾向にあります。
中でも最も増加率が高いのが、小学6年生と中学1年生の間です。

(参考)https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1302902.htm

小学校の間は登校できていた子が、中学校に上がってから学校をお休みし始める、というケースが多いことが分かります
今回は、「なぜ中学生になると不登校が増えるのか?」というテーマで記事を書きたいと思います。
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皆さんこんにちはりーぼ先生です

私たちのもとに日々いただくご相談も、中学生のお子さんに関するご相談は非常に多いです。
小学生の頃は何の問題もなく登校していたのに、中学生に上がると学校を嫌がりだしたというケースもあれば、小学生の頃から行き渋りはあったもののなんとか登校していたのが、中学生に上がると全く行かなくなったというケースもあります。

ただ、多くの場合、小学生の不登校に比べて中学生の不登校は、複雑な状態にあるケースが多いです。

中学生に上がってから学校に不適応を起こしたお子さんは、「中1ギャップ」が背景にあることがよくあります。

中1ギャップとは、小学校から中学校に上がる際に環境の変化に上手く適応できず、不登校や問題行動が急増する現象を指します。
中1ギャップは、大きく以下の3パターンに区別できます。

・自己発揮機会喪失ストレス蓄積型
多くの場合、複数の小学校の卒業生が、1つの中学校に入学することになります。
そのため、小学校では友達が多かったり、リーダー的なポジションにあった子でも、新しい人間関係を築いていかなければいけなくなります。
そのような過程で、小学校の頃のように積極的に発言できなくなったり、自分を出せなくなったりすることがあります。
こういったストレスが蓄積され、中1ギャップが起こるのがこのパターンです。

・喪失不安増大型
コミュニケーションが苦手であったり、学校生活に対して不安を感じやすい子が、中学校に上がって支えを失い、より大きな不安を抱えるようになるというケースです。
小学校の頃は、自分をある程度理解してサポートしてくれる友達や先生がいても、中学校に上がるとそうはいかなくなることもあります。
特に中学校は教科担任制になることから、担任の先生にずっとフォローしてもらうようなことも難しく、先生への相談がしづらくなったと感じる子もいます。

・システム変化不安型
小学校と中学校では、学校生活のシステムが大きく変わります。
学習面で言うと、そもそも勉強の難易度が高くなることや科目数が増えることもありますし、定期テストという一大イベントも始まります。
また、通学路が変わったり、制服を着用するようになったり、部活動が小学校よりも本格化したりなど、小学校との違いはいろいろあります。
こういったシステムの変化に上手く馴染めず、ギャップを感じるというお子さんも少なくありません。


以上のように、中1ギャップにもいくつかのパターンがありますが、家庭の対応を間違えたまま突き進んでしまうと、状況はより一層複雑化・深刻化していきやすいです
家庭の力で解決するのが難しくなることもあります。
お子さんに中1ギャップの兆候が見られると感じたときは、家庭の対応を今一度見直してみましょう

また、何よりも大事なのは、中1ギャップが深刻な状況にならないよう、早い段階から予防していくことです
小学生のうちから、親御さんが我が子に合った対応を積み重ねていくことで、こういった状況を未然に防げることもあります。

家庭の対応については、過去のブログもぜひ参考にしてみてくださいね。
また、「もしかして?」と思ったときは、早い段階でご相談いただくことをおすすめします!

それでは、また次回のブログ記事でお会いしましょう

りーぼ先生

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