『母子登校』という言葉も珍しくなくなってきました。
それだけ母子登校のケースが増え、社会的に認知されてきていると考えるのが自然でしょう。
しかし、母子登校は不登校と違い、子どもが学校に通っているので数字として把握しにくいというお話を以前ブログ記事でしました。(不登校の数に隠れた母子登校

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ブログ読者のみなさん、こんにちは。スージー先生です
2月ももう終わりですね。
3月になれば寒い日も少しずつ少なくなって、過ごしやすい日が続くと良いですね
私は桜が大好きなので、早く桜が咲かないかと今から楽しみにしています!


今回は『母子登校に多い原因と対応策』について書きたいと思います。
まず、母子登校といっても様々なケースがあり、不登校と同様ひとつひとつケースは異なります。
母親が校門までついていくケースもあれば、教室の中まで入り一緒にお母さんが授業を受けるケースもあります。
また、別室でお母さんがつきっきりで勉強を教えるケースもあり、問題の根深さや状況も様々です。

しかし、多くの母子登校のケースを見ていくと、共通した原因が見えてきます。
それは母子依存が強いということです。
母子依存が強いお子さんは、何か困ったことがあるとすぐにお母さんを呼びます。
もっと状況が悪化していくと、トイレに行く時もお母さんを呼ぶようになり常にお母さんと一緒でないと満足しないという状況が出来上がります。

子どもが事あるごとにお母さんを呼ぶようになったり、困ったときに必ずお母さんを呼ぶお子さんがいるご家庭は、親御さんが過干渉・過保護対応をされていることが多く見受けられました。
子どもが小学生ともなると、親からある程度自立していく段階になっていきます。
ですが、お母さんが子どもに対して過干渉・過保護対応を続けることで、子どもはお母さんに依存してしまう傾向にあります。

母子依存が強い傾向にある子どもは、多少のストレスに対しても自分で向き合わず、すぐにお母さんを頼ります。
さらに、お母さんが常に正解を出すような対応や、失敗する前に助けてあげるような対応をすることにより、子どもの依頼心も助長されます。
「ママ〜、〇〇どこ〜?」
「ママどこにいるの??」
「ママ、これやって〜!」
等の会話も子どもから増えてきます。

母子依存が強い傾向にあるご家庭では、お母さんの負担も多く、当センターにご相談されるお母さんも疲弊して通常の状況判断が出来ない状態に陥っていたというケースも少なくありません。
そうなると、親御さんが焦って対応し、逆にお子さんの状況が悪くなってしまうケースも珍しくありません。
親御さんの対応ひとつで状況が良くも悪くもなってしまうのが、母子登校のケースと言えます。
対応される際は、慎重にしていきたいですね。

母子依存が強い傾向にあるご家庭では、子どもが年相応の自立が果たされていないケースが多いです。
まずご家庭では、子どもに自立心を育むための対応を行います。
ケースによってはお母さんが子どもに依存していることも考えられますので、お母さんが自立することも大切です。

そして、段階的に母子分離をしていき、学校に関しても目標を決めてお母さんが付き添う距離を少なくしていきます。(スモールステップの方法が支援でも多い傾向にあります。)
その際に、親御さんも子どもも目標意識を共有できるように「登校カレンダー」を作ったり、仮の報酬を活用して子どもの好ましい行動を自然と引き出す「トークン・エコノミー法」などを用いると効果的です。

子どもの方に年相応の自立心が育ってくれば自然と母子登校は解決していくケースが多いです。

しかし、ただ「待つ」だけの支援では子どもの登校状況があまり変わらず、むしろ状況が悪化してしまったというケースも少なくありません。
実際、「待ちましょう」という支援を受けて状況が悪くなり、当センターにご相談いただくケースは多いです。

つまり、「待つ」だけの支援よりも、親御さんの意識を変えていくことでより早く周囲のお子さんと同じように教室で一人で授業を受けられるようになってくるということもあります。

母子登校も長引くと更に状況が悪くなり、五月雨登校や不登校につながり兼ねません。
もし解決すべき問題だと親御さんが感じられているのであれば、子どもを変えるのではなく、まずは親御さんが変わることに努めると良いでしょう。
そうすることで、きっとお子さんにとっても親御さんにとっても母子登校の解決を通じて大切なものが学べると思いますよ


スージー先生
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