近年、「友達親子」という言葉をよく耳にするようになりました。
実際にいくつかの調査で、「子どもと友達のような親子でいたい」「子どもと何でも話し合える関係でいたい」と望む親の割合が増えているという結果も出ているようです。
そのような「友達親子」状態は、必ずしも良い面だけではなく、危険性をはらんでいるということも最近はよく言われるようになってきました。
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皆さんこんにちはりーぼ先生です

12月に入り、気温もぐんと下がってきましたね。
寒い日にこたつに入って温かい鍋を食べるのが最近の幸せです。

さて、今回の記事では「友達親子」について書いていきます。
親タイプ診断テストでは、『仲良し友達』の傾向が強いご家庭がこれに当てはまります。
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「友達親子」状態は、親子が友達同士のように一緒に遊びに出かけたり、お互い何でも話をすることができたりなど、一見理想的な関係性に見えるかもしれません。
子どもが親を「お父さん」「お母さん」ではなく、下の名前やあだ名で呼ぶといったご家庭も、めずらしくなくなってきました。
もちろんこれは、親子が仲良く良好な関係性を築けているということでもあると思います

ただ、こういった「友達親子」の状態も、行き過ぎると子どもの自立を阻んでしまうリスクがあると考えられます
なぜでしょうか?
ここでは、その理由として考えられる要因をいくつか挙げておきます。

1.子どもが親と違う価値観を持ちにくくなる。
子どもと親の距離が必要以上に近くなり、友達同士のように趣味や価値観を共有していると、子どもは親の価値観と合わない場面でもそれを拒否することが難しくなりやすいです。
結果として、子ども自身の価値観が醸成されずに、年相応の自立心が育まれていないケースも見られます。

2.親と子どもが同レベルの関係性になることで、親の立場が下がってしまう。
「友達親子」の状態にあるご家庭では、親が子どもに嫌われたくないために、きちんと叱ったり注意したりすることができなくなっていることが多いです。
子どもからしても、同級生と同じような感覚で接していた親から急に叱られても、素直には受け入れづらくなるでしょう。
家庭内で親の立場を上手く作りきれずに、子どもが問題行動を起こしても親がストップをかけられなくなっていることもあります。

3.親の問題と子の問題が混合されやすい。
親と子が、お互いに悩みや愚痴を共有し合っていると、お互いが自分の問題でない範囲を所有し、抱え込んでしまうことがあります。
親が子どもの問題であることに対して、親の立場で一歩引いて見守るのではなく、友達のような立場で必要以上に相談に乗ったりアドバイスをしたりしていると、子どもが親に依存しやすくなります。
また、逆のパターンもあり、子どもが日常的に親の愚痴を聴いて励ましてあげるなど、子どもが親の問題を背負ってしまっているケースもあります。


やはり必要なのは、「友達」とは違う「親」の立場を作っておくことだと言えるのではないでしょうか。
皆さんも、ぜひ一度親子の関係を見つめ直し、適切な距離感を持つことができているかどうかを意識してみてくださいね

それでは、また次回のブログ記事でお会いしましょう!

りーぼ先生


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