前回2回に渡ってアクティブリスニングについて解説しました。


が!!

「子どものネガティブな話にアクティブリスニングをすると、どんどんネガティブになってしまい着地点が分からなくなってしまいます

とのご相談をよくいただきます。

しかし、アクティブリスニングの最終的な目的は
「話し手が会話を通して自己解決すること!」にあります。

矛盾...

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ブログ読者の皆様こんにちは
ゆっきー先生です^^

今回は「積極的な話の聴き方」マインド編&テクニック編の続きです。

マインド編では、「会話を通して自己解決する」のがアクティブリスニングの最終目的と書きました。
しかし「そもそも本当に聞いてるだけで子どもが自己解決できるの?」
と思っている方もいますよね。

実際はどうなのでしょうか?

結論から言えば....、
「話を聞いてもらって自己解決する」ことはできます!

しかし、条件付きです。

どんな条件かと言うと、話し手が、
「課題を解決したい」「今のまでは良くない」と思っているか否かです
この前提は、プロのカウンセラーが扱う精神的な課題でも、友達間の軽い悩み相談でも同じです。

ということは、お子さんが「会話を通して自己解決する」ことが成功するかどうかは、
前提としてお子さん自身が、
「課題を解決したい」「今のままでは良くない」
と思っているということが大事です

ですので、お子さんが「僕は悪くないんだ!!」「私の欲求を聞き入れて!!」
などと感じているときには、お子さんが「会話を通して課題解決をする」ことはかなり難しいです。
「アクティブリスニングで状況がどんどんネガティブになる」のは、ここでアクティブリスニングをした場合が多いです

例を挙げると、登校前に「学校に行きたくない...」とお子さんが言いだした時に、
アクティブリスニングをすると「学校を休む」が着地点になりがちです。

よって、アクティブリスニングで「会話を通して子どもが自己解決をする」のはできる
が、「成功するかどうか」には、
「お子さんの気持ちがかなり関わる」と言うことがいえます。
(お子さんに改善の意思が見られない場合は、まず問題意識を芽生えさせることが大事です)

ではこの理屈から言える、親御さんにとって嬉しいニュースは、
「全部が全部聴き手(親)の聴き方が悪いわけではない」ということ
(もちろんですが....。全てを自責にしてしまいがちの方は特に理解しておいてくださいね)

そして、親御さんにとって嬉しくないニュースは、
「やっぱり後ろ向きの内容に対してアクティブリスニングを使うとよくないじゃないか!」
という気付きです
(あれ...

ではなぜ、ペアレンツキャンプでは「アクティブリスニングが大事です」と伝えているのかというと、
お子さんが後ろ向きな発言をするときに、いつも「後ろ向きな自分の欲求を通すことを意図して」話しているわけではないからです!
寧ろ、親御さんに「聞いて欲しくて」「吐き出したくて」「不安だから」などの気持ちから話していることも多いです。

例えば、親御さん自身にも、
言葉では「仕事に行きたくない」「友達と距離を置きたい」などと言っていても、
実際にそれが実現してほしいとは思っていない、という経験があるのではないでしょうか?

このような時は「ストレスが溜まっていて、気持ちを吐き出して楽になろうとしている状態」だと言えます。
そして、その時、人は(無意識的にでも)「負担を和らげたい」「何か解決策はないか」と感じています。

ということは、「課題を解決したい」「今のままでは良くない」と心(脳)は感じていると解釈できますね。

そう考えると、後ろ向きの内容でもアクティブリスニングをしてよい状況が多そうではないでしょうか?
慣れるまでは、都度お子さんの後ろ向きな発言があったときの状況や背景を考えるようにしていれば、一層お子さんの発言の意図が分かりやすいかもしれませんね。

ですので、例え後ろ向きな発言であったとしても、
お子さんが「課題を解決したい」「このままで良くない」と考えているときには、
積極的に話を聴いてあげてくださいね^^
(効果的な聴き方は「テクニック編」をご覧ください

テクニックを通じてお子さんの話を積極的に聴くことで、
お子さんは親御さんと一緒に「課題の本質を明確にしていく作業」ができます


例えば、
お子さんが何かモヤモヤすると落ち込んでいた
 →親が子の話を聴いて、子は気持ちを吐き出せた
 →子は自分の中で抱えきれる容量が減りスッキリ!
 →前向きに行動できるようになった

お子さんがイライラしていてどうしたいのか分からない
 →親が子の話から状況を要約した
 →子は状況が整理でき、何が引っかかっていたのかが分かった
 →改善に向かう方向性が見えて少し気持ちが軽くなった

お子さんが失敗してしまったことを気にして殻にこもってしまった
 →親が子の気持ちを汲み取って聞いた
 →子は大きな失敗だと思ったが、尊敬する親御さんにも同じ経験があると知り安心できた
 →また頑張ればよいかという気持ちになれた

上記の例では、お子さんの表面的な話を聞いていくことで課題解決ができています。

また、「問題の本質は表面に表れているものではない」場合も多いです。
本質的な問題は奥深くにあるかもしれず、本人でさえ本当は「何を望んでいるのか」が分からない時もあります。

問題の本質を表面化させる手段に、最善の答えはありませんし、簡単ではありません。
ただ、よりそこに近づけるための効果的な方法は、
自問自答によって自分の中にある様々な思いを表面化させる作業を繰り返すことです!
そして、この自分と向き合う作業ですが、お子さん一人でするのはかなり難しいです。
よって、アクティブリスニングを通して親御さんに担っていただきたいのです

是非、お子さんが「会話を通して自己解決」できる聴き方をマスターして聞き上手になってくださいね

ゆっきー先生でした(∩´∀`)∩

ゆっきー先生


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