気が付けば12月ですね
今年も「1年早かったな〜」と思うまいどん先生です

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今回は、『なぜ今、家庭教育支援が必要なのか』という点について記事を書かせていただきたいなと思います。

1,なぜ今、家庭教育支援が必要なのか

私たちのもとには日ごろ様々なご家庭から相談をいただいておりますが、問い合わせ件数は年間約1,000件ほどです。
今年はコロナ休校明けから、ご相談がかなり増えた印象です。

「コロナ休校前から五月雨登校状態で怪しかったけれど、休校が明けてから完全不登校になってしまった」
「現在母子登校状態です。子どもが感情的になったら親は手をつけられない。親が子のご機嫌をうかがうような毎日で疲れた」
「完全不登校になってから、別人のようになってしまった。あんなにいい子だったのに家庭内で暴れているのを見るのがつらい」

など、親御さんのお話をおうかがいしていると本当に胸が痛みます
そんな中、どうしても私の中で感じてしまうのが「こうなる前に家庭教育を学ばれていたらこうはなっていなかったかもしれない」ということです。
この後ご紹介するのは、支援を受講されて『親の対応を変えることでご家庭内での対応のみで復学ができた』ケースです。
ペアレンツキャンプの家庭教育支援コースは親の学びに主眼をおき、「ご家庭の自立」「お子さんの自立」を目指すので「復学」を目的とはしていません。
そのため、「こうすれば復学できますよ」「母子登校が解決しますよ」と具体的なアドバイスはできかねます。

ではなぜ、復学を目指す支援ではないのに、ご家庭内の対応のみで復学が果たされたのでしょうか

今回はAちゃんの例をご紹介します。

※親御さんからは許可をいただいておりますが、個人情報の問題もあり一部省略して記載しております。

2,五月雨登校から完全不登校になってしまったAちゃん

小学1年生のAちゃんは、もともと偏食気味で「給食が嫌い」と毎日のように愚痴をこぼしていたそうです。苦手なご飯を無理に食べようとすると吐いてしまうこともあって、余計に給食が気になっていたそうです

そのほか体育が苦手であったり、学校が「怖い」とも感じていたそうで、2学期半ばから週に1〜3日ほど欠席することが増えてしまいました

3学期のある日、給食で大嫌いな「きのこのサラダ」が出ることが分かったAちゃんは、そのメニューが出る2週間も前から「この日は絶対に行かないから」と親御さんに宣言をしていたそうです。

親御さんとしても、「そうは言ってもきのこのサラダは避けられないし、先生に言って少なくしてもらおうよ」などと声をかけておられました。
しかし、Aちゃんはかたくなで意見は変わりません。きのこのサラダが出るとわかった週から、1〜3日欠席だったところから週3〜4日欠席と学校のお休みも増えていってしまいました。

そして苦手なメニューが出た日を境に、完全不登校になってしまったのです。

親御さんとしては、「たかだか嫌いなものがメニューに出ただけで欠席する意味がよくわからない。ほかに理由があるのかもしれない」と感じて、様々な子育てに関する本を読み漁ったそうです。
そこでたどり着いたのが、水野先生の書籍だったとおっしゃっていました。

「過保護、過干渉…まさにうちのことが書かれているようで吐きそうになりました。しかし、先生の書いていることは事実で、私はわが子をずっと幼稚園児のように扱ってきてしまいました。Aは周りのお子さんよりも精神的にかなり幼いのだと思います。不登校の解決もそうですが、今親の対応を変えなければこの子はずっと幼いままのような気がします。まずは家庭教育支援を受けたいです」

とのことで、支援をスタートされました。

支援スタート時に親御さんに徹底していただいたのは

・子どもを『1学年上の子』と思って接して『幼い扱いをしない』

・家でご飯を残そうとしても、代わりに「おさかな食べられないなら代わりに唐揚げ作ってあげるね」など「食べられないメニューがあってもほかに美味しいものを作ってあげる」という対応をやめる

・Aちゃんが苦手な野菜などを食べられるように工夫して調理して出す(これまで親御さんは「この子はほうれん草が食べられない」と思えばほうれん草を扱ったメニューを避けておられました)

・お茶を入れたりおやつのふくろをあけるなど、自分でできることは本人にさせるような促しをする
ということです。


これを徹底していくうちに、Aちゃんは年齢相応の自立心が育まれていきました。
赤ちゃんのように甘えてべたべたするようなこともなくなりましたし、苦手なメニューを克服できたり、自分ができることは自分でできるようになっていきました。

すると、3か月後には「明日から学校行ってみる」と宣言し、本当に学校に復学ができたのです

学校をお休みしていたAちゃんは、毎日イライラしていた様子でした。
何か自分にとって嫌なことが起きれば、すべて「ママのせい!」と人のせいにし、「イライラする!ママが何とかして!どうしたらわたしのイライラはおさまるの?おやつ?そんなのいらない!(大泣き)」とかなり不安定な精神状態でした
何より学校に行けないことを気にして、「自分なんていなくなればいいのに…」という言葉をよく発していて、自分に自信が持てていないことから不安定になっている様子でした。

しかし、学校に戻ってからは自信を取り戻したのか、とても生き生きしています。

親御さんも、「学校に戻るほうがいいのか直前まで心配だったけれども、うちの子の場合は行かせることで元気なAに戻りました。本当に良かったです」とおっしゃっていました

3,Aちゃんが「学校に行こうかな」と思ったきっかけとは

Aちゃんが「明日学校に行ってみる」と言った日というのは、その日(明日)がAちゃんの誕生日だったからです。
以前から「こんなんで誕生日なんて迎えてもな…」「学校に行っていないのにお姉さんになるの…」など、誕生日に対してネガティブな発言が多かったAちゃん。
お母さんがアクティブリスニングで話を聴いていくと、『自分は8歳のお姉さんになるのに、学校に行けていないのが恥ずかしい』という気持ちが本人の中にあるということがわかりました。
お母さんは、Aちゃんに寄り添い「そっか、お姉さんになるのに学校に行けていないのが恥ずかしいと思うんだね。それで、Aはどうしたいの?」と聴くと…

「学校に行きたい」

という言葉が出てきました。
お母さんは、そのような言葉が出てくるとは思わなかったそうで、うれしくてその場で泣いてしまいました。
「ママ、明日学校行ってみる。準備するから手伝ってほしい」とAちゃんは言い、一緒に明日の準備をしました。
突然のことでしたし、3か月ぶりで学年が上がってはじめてクラスに入るということなのでハードルはかなり高いはずでした。
しかし、当日Aちゃんは有言実行できたのです。
それほどまでに、本人の中で『8歳になること』は大きな『変わるきっかけ』になったようです。

まとめ

Aちゃんのご家庭は支援スタートから約1年半でのご卒業でした。

親御さんは、「もっと早くに家庭教育を学んでおきたかった。そうすれば、Aに『私なんて…』という悲しい言葉を言わせなくて済んだかもしれない。」「Aが学校に行こうと思えたのは、年齢相応の自立心が育まれたからだと思っています。きっと昔の対応のまま親が関わっていたら、『明日行こうかな』という発言は出なかったと思います」ということをおっしゃっていました。

昨今核家族化が進んでいることやコロナ禍で気軽に帰省できず『子育てに関して相談できる人が身近にいない』『身近に子どもを見てもらえる人がいない』という状況で親御さんが子育てに苦労したり抱え込みすぎてしんどくなっている方が多いように感じます

お子さんの課題を発見し不登校や母子登校や家庭内暴力などを未然予防したり、お子さんのポテンシャルを開発することができるのが家庭教育です。

特に長期休み中は親子で過ごすことも多く、家庭教育を見直すのにちょうどよい機会でもあります。
「一度専門家に話を聴いてもらいたいな」
と思われた方は、お気軽にお問い合わせください

お問い合わせはこちらから

支援を検討されている方は、冬休みに入る前(早め)にご相談いただくことをおススメします

それでは、また次回ブログ記事にてお会いしましょう

まいどん先生

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