みなさんこんにちは
きりこまち先生です

すっかり冬らしい気温となってきましたね
日中も暖房が無いとなかなか辛い状況になってまいりました

talk_oyako_mother_son

今回はコロナ休校明けに不登校になってしまったケースの復学についてお話させていただきます。
中学2年生の男の子のケースです

彼はこのコロナによる休校の際、学校が用意してくれたオンライン授業に参加しながら家庭内で学習を進めていました。
しかし、オンライン授業はやる気のある生徒にとっては代替手段として優秀なものの、自己管理が苦手な生徒に対しては様々な手段でのさぼりを許容してしまう手段でした。

彼の場合も、参加すべき時間に参加しない、カメラをオフにして聞いているふりをしてしまう、動画の授業は答えだけ確認して課題に反映させるなどちゃっかりしたところが多々でてしまいました。

それ自体が大きな問題とは言いませんが、結果として学校に行っていたときと比べるとこの休校期間は随分と楽に過ごすことができてしまい、生活リズムや勉強の負荷などはかなり狂ってしまったようでした

親御さんもこの状況には随分と心配があったそうですが、実際に学校が無く、中学2年生という年齢を鑑みると親御さんからの干渉はなかなか難しいものがあったようです。

そして、休校明けはなんとか登校したものの、一週間ともたずに登校ができない状態へと陥ってしまいました。

そこからは流石にこの状態はまずいと親御さんも手を尽くし、生活リズムの改善や勉強習慣の定着、外出させることでのリフレッシュなどをお手伝いされたようです。
しかし、いくらそれらに改善の傾向が見えても肝心の登校が果たされることはありませんでした。

これは多くのケースにおいて、休み始めた時の理由と現在登校することができない理由が異なるためです。

彼の場合に限らず、最初は「勉強がめんどくさい」、「朝起きるのが辛い」、「宿題をしたくない」といった理由で休み始めたものの、お休みが一か月も続くと「長く休んでしまったことで友達になんて言われるか不安だ」、「勉強においつける気がしない」、「先生にどんな目で見られているか」といった休み続けてしまったことで出てきた不安が大きくなります

お子さんによっては休み始めた時の理由はもう覚えていない、という話し方をする子もいます。

つまり、いくら休み始めた時の理由を解決しても復学を果たせないというケースではこういった視点が必要になるということです

彼の場合もこういった状況に陥っていることが家庭内の会話から見えてきたため、カウンセラーが直接介入し、当センターが持つ復学プログラムを導入することで復学への道筋を見出すことができました。

実に4か月に及んだ彼の不登校生活でしたが、学校に通い始めてからは学校の先生も驚くほどの適応力を見せ「まるでずっと通っていたかのようにとけこんでいました。」とお話いただくほどでした

全てのケースがそうだとは限りませんが、休み始めた時の理由に固執するあまり、現在のお子さんの考えを置き去りにしてしまっているケースは多発していますので、ぜひご参考いただければと思います。


きりこまち先生
(↓下のバナーをポチッと応援お願いします 
にほんブログ村 子育てブログ 不登校・ひきこもり育児へ



↓最新記事がアップされるたびに通知がきます♪お手軽LINE読者登録はこちらから↓


↓ペアレンツキャンプのInstagram「ペアレンツグラム」のフォローはこちらから↓
insta_btn2


(↓支援にご興味がある方はこちら↓)
share_tmp