私達訪問カウンセラーは、これまでたくさんの子どもたちを復学へと導いてきました。
多くのケースでは、子どもたちは訪問カウンセラーとともに復学に向けた準備を進め、復学日当日を迎えます。
復学準備の期間は、それぞれの子どもが多かれ少なかれ、自身の不安や心配と向き合うことにもなります。
それらを乗り越えながら迎えた復学日当日は、子どもたち自身にとっても親御さんにとっても、また私達訪問カウンセラーにとっても特別な日と言えます
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皆さん、こんにちは
りーぼ先生です

今回は、復学準備期間を経て迎えた復学日当日の子どもの様子をご紹介したいと思います。
約7ヶ月間学校をお休みしていた、小学4年生K子ちゃんのケースです。

最初、彼女が学校をお休みし始めたきっかけは、教室の雰囲気がうるさくて合わないと感じたこと、給食が苦手だったことなどでした。
その日1日だけ休むつもりだったはずが、「明日も休む」「もう1日だけ」とお休みがズルズル延びてしまいました。
それが1週間、2週間と続くと、教室の雰囲気や給食が気になるというよりも、「こんなに休んでしまったから行きづらい」という感覚が強くなっていきました。
結果、休みが長くなるにつれて、ますまず学校から足が遠のいてしまったのです

彼女は、「本当はまた前のように学校に通えるようになりたい」という思いは持っていました。
ですがその一方で、「先生やクラスメートとも長い間会っていなくて不安」「行きたいけど、いざとなったら行ける自信がない」という気持ちもありました。
そういった気持ちが揺れ動き、どうすればいいか分からずに身動きが取れずにいたように見られました。

私達訪問カウンセラーは、そんなK子ちゃんの不安をひとつずつ聴き、その不安を少しでも小さくして学校に戻るため、一緒に復学に向けた準備を進めていきました
復学準備の過程で、特に担任の先生に久しぶりにお会いする場面などでは、彼女自身「緊張する…やっぱり無理かも…」と弱音も出ていました。
とはいえ、それでも立ち止まらずに一つずつ乗り越えていくことで、最終的には「行ける気がしてきた!」という言葉が本人の口から出るほどになりました

そしていよいよ、学校に戻る当日の朝を迎えました。

当日の朝、K子ちゃんの起床予定時間頃に私達もお家に伺いました。
すると、K子ちゃんはすでに起きていて、着替えまで済ませていました。

「昨日は寝れた?」と聞くと、K子ちゃんは「すぐ寝た!」と笑顔でした
いつもより少し口数は少なく、緊張している様子はありました。
ですが、K子ちゃんがこの日学校に行くことに対する不安や迷いを見せることは一切ありませんでした
彼女の中で、すでに登校の決意は固まっているように見られました。

出発時間になると、K子ちゃんは自分で立ち上がり、ランドセルを背負って玄関に向かいました。
家を出るとき、「行ってらっしゃい」とK子ちゃんを見送るご両親の嬉しそうな表情は忘れられません

私達は学校の近くまでK子ちゃんに付き添いました。
彼女は最後、私達の方を見て「行ってきます」とあいさつをして校門に歩いていきました。
後ろ姿からも少し緊張は見てとれましたが、それでも彼女は振り返ることなくしっかりと前を向いていました。

その日の夕方、私達がもう一度お家にお伺いすると、彼女はランドセルを放り投げたまま遊んでいました(笑)
学校について聞くと、「疲れたけど楽しかった!」と笑顔も出ていました
K子ちゃんはその後も訪問カウンセラーのサポートのもと、継続登校を果たしています。

今後も、1人でも多くの子どもたちがこうして復学日を迎え、登校を続けられるよう、引き続きサポートしていきます

それでは、次回のブログ記事でお会いしましょう!


りーぼ先生

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