みなさん、毎年度、文部科学省が「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸問題に関する調査」というものを実施し公表していることをご存じでしたでしょうか?
私は小・中学生の不登校復学支援に携わっている立場ですのでこの調査の中でも「小学校及び中学校における長期欠席(不登校等)の状況等」についていつも注目しています。
その令和元年度(2019年度)の調査結果が先日発表されました。
小・中学校における不登校児童生徒数は181,272人、全児童生徒数から見た割合については1.9%という割合になっているという調査結果が出ました。

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こんにちは。どんきー先生です


この調査については「児童生徒の問題行動等は、教育関係者のみならず、広く国民一般の憂慮するところであり、その解決を図ることは教育の緊急の課題となっていることに鑑み、児童生徒の問題行動等について、事態をより正確に把握し、これらの問題に対する指導の一層の充実を図るため、毎年度、暴力行為、いじめ、不登校、自殺等の状況等について調査を行っている」と文部科学省は沿革として明記しており、調査の目的は「生徒指導上の諸問題の現状を把握することにより、今後の施策の推進に資するものとする。」と明記しています。
つまり、簡単にいえばこの調査結果を受けて学校教育をよりよくしていくためにどうするかを考えようねということです。
ですので、今回の記事では不登校について詳しく触れますが他にも「いじめ」「暴力」「自殺」「高校生の不登校」などについても調査結果が合わせて出ています。リンクを貼っていますので詳しい結果が見たい方は下記URLや上記したリンクをご覧ください。

https://www.mext.go.jp/content/20201015-mext_jidou02-100002753_01.pdf(令和元年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸問題に関する調査結果)


さて、この調査では不登校の児童生徒数は181,272人という数に上っているようです。昨年度の結果が16万人ほどでしたから、2万人ほど増え、全体の児童生徒数から見た不登校数の割合も前年度1.7%から1.9%と増えています。約2割にも上る児童生徒が不登校ということになります。
中学生は25人に1人の割合で不登校という結果になりました。

この数字は令和元年度の数字ですから、今のコロナ禍が影響した数字ではありません。

では、ここまで増えた理由は何なのか?
不登校になった理由についても調査結果には掲載されています。
その結果を見てみると小学生も中学生も一番多い理由は「無気力・不安」という理由が約40%を占めていました。この理由は「本人に係わる状況」というカテゴリに入っています。その次に多い理由が「いじめを除く友人関係をめぐる問題」が約15%ほどでした。これは「学校に係わる状況」というカテゴリに入っています。「いじめ」を理由にするものは1%にも満たないという結果でした。
どういう理由で「無気力・不安」になっているのかまではこの調査ではわかりません。
ただ、私たちが支援で携わっている子どもたちから「学校に行かなくなったことで学校のことがわからなくなってしまって学校に行くのが怖い」「自分は学校にも行けないし将来なんてないからもういい」などと学校を休み続けている理由を話してくれるケースは多く見受けられます。
もしかしたら「無気力・不安」の理由の多くはこういったことからなのかもしれません。

そして、この数字を見て一番懸念されることは今年度はさらに増加するのではないかということです。
今年は新型コロナウィルス感染拡大の影響による休校期間や学校再開後の学校生活の大きな変化とこれまでに経験したことがないような大きな環境変化がありました。
この大きな変化は子どもたちにとって少なからず何らかの不安をもたらしたことは間違いないだろうと思います。
実際、私たちの支援への問い合わせでも、休校期間明けから状況が一変したというケースのお問い合わせを多くいただいています。
こういった「社会への不安」という要素も今年度は加わることを考えると確実に数字は増えるだろうと考えられます。

とはいえ、あくまでこれは数字の話であり、一番の問題は不登校という状態から子どもたちがどのような道へ進んでいるかが問題だと思います。実際、この調査で不登校から復学している子の割合は約20%という数字も出ており、不登校という選択をした際にその先学校に再び行くということはかなり難しいことだということがわかります。裏を返せば、復学せずにいる子どもたちは約8割いるということです。もちろん、その8割のみんながみんな苦しんでいて悩んでいてどうしようもない状況になっているわけではないでしょうし、前向きに学校以外の道を選んで頑張っている子どもたちや家庭もあることと思います。
ただ、復学支援を通じて、子どもたちが復学し継続して登校するまでの過程を何件も見てきていますが、どのケースも紆余曲折があり、親も子も何かしら苦労があり、それを乗り越えていくことで復学があり継続登校があります。それをみてきた立場からすると「こうなる前になんとかならなかったのか」ということをいつも感じているということも事実です。

今後、より「学校に行かなくてもいい」という考え方は、コロナ禍ということもあり、より世の中では広がっていくのではないかと思います。とはいえ、「無気力・不安」で動けなくなってしまう子がコロナ禍の前から多くいることは理解しておく必要があり、子どもたちが不登校状態になる理由が「本人に係わる状況」にあることが多いということは認識しておく必要はあると思われます。

皆さんは今回ご紹介した数字をみてどう感じられるでしょうか?
興味のある方は文部科学省の調査結果をご覧ください。


それでは、また次回



どんきー先生


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