ブログ読者の皆さま、こんにちは
カケル先生です

5月も下旬に差し迫りましたが、世間では新型コロナウイルスのせいで何事に対してもやる気が出ないという声が飛び交っています


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去年までは5月に入ると「五月病」というワードが頻繁に出てきていましたが、今年は五月病に関係なくコロナのせいでストレスが…という方がたくさんいます。実際に5月に入ると特にモチベーションが下がるという方が多いのは事実であり、これは大人だけでなく子どもたちも同じです。

特に新中学1年生には多く当てはまります。原因としては“新しい環境による疲労”が大きいとされています。春というのは環境の変化が激しい時期であり、小学校から中学校に上がるときはワクワクする楽しさだけではなく、相当な緊張とプレッシャーを感じる子どもが多いです。学校への通い方や一緒に行く友達も変わり、新しい教室、初めて会う友達や先生、全く習ったこともない勉強など、これまでの環境とは全く違うものになるからです。

このような環境の変化に対して、4月は皆が同じスタートなので「よし、頑張るぞ」という気持ちを持つことができています。しかし入学から一ヶ月経てばゴールデンウイークの大型連休が待っています。そこで張りつめていた緊張が緩んでしまい、緊張の糸がプツンと切れてしまいます。

連休明けからの学校が億劫になってしまい、一日だけ学校を休むつもりが、中々モチベーションを立て直すことができず、欠席が重なり不登校になってしまう子が多いのです。

この現象を『中1ギャップ』と言います。

また、中1ギャップにも幾つかの種類があります。

自己発揮機会喪失ストレス蓄積型→中学校は、大体が2〜3校の小学校の卒業生が集まってくる場合が多いです。それ故に小学校の時と同じ人間関係が築けないため学校に行きづらくなることがあります。

小学校のときと同じ人間関係が築けないというと、
・小学校時代に仲の良かった子が他校の子と仲良くなりクラスで話せる友達がいない
・小学校の時はリーダー的なポジションだったが他校の子にそのポジションをとられた
などがあげられます。

喪失不安増大型→小学校は担任の先生が登校から下校まで一緒で、困りごとがあればすぐに相談しやすい環境にあります。しかし、中学校は教科制になるため先生が毎時間変わります。何か悩みごとがあっても先生からの手助けを小学校のときよりも受けにくくなっている場合があります。

システム変化不安型上記の通り、小学校と中学校はシステムが大きく変わります。家から学校への距離が遠くなってしまったり、勉強も難しくなり、毎日クラブ活動をしている子もいます。定期テストや制服など小学校と環境が大きく変わります。その変化についていけずに学校へ行けなくなってしまうパターンがあります。

大きく分けると以上3つのパターンになります。


私たちが不登校の支援をしていて、特にご相談が多いのが今の時期で、相談内容で多いのが新中学一年生の不登校です。
親御さんから子どもが不登校になった原因を聞いていると、やはり上記で挙げた新しい環境に適応できなかったという理由がほとんどです

大きな変化でも柔軟に物事を乗り越えられる子どもであれば「小学校よりもおもしろいなー!」と笑顔で楽しめますが、皆が皆そうではありません。小学校ではある程度先生が子どもに合わせてくれていても、中学校では生徒が先生に合わせないといけないということもあります。

「この状況を乗り切るためにはどうしたら良いですか?」
「そうならないためにはどうしたら良いですか?」という質問をたくさんいただくので、親御さんの対応面についても書いていきますね_φ(・_・メモメモ

これはまさに日頃の電話カウンセリングで一日に何度かお話しする内容にはなりますが、解決策は各御家庭の状況により変わります。子どもの抱えている悩みや背景、親子関係などです。

なにより大切なことは、解決策よりも予防策です。
子どもの環境の変化によるストレスを、先ずは親御さんが受け入れてあげているでしょうか。

例えば「勉強難しすぎる。宿題が小学校のころに比べたら多すぎる。授業も分からんし学校に行きたくない」と子どもが話してきたら、何と答えますか?

「何言うてんのよ。難しいのなんて当たり前やん。他の友達も頑張ってるんやし、そんなんで行きたくない理由にならへんよ。難しいと思うなら家でも勉強しなさい」
というような返事にはなっていないでしょうか

子どもはアドバイスを求めているわけではありません。ただただ、小学校に比べて中学校の方が勉強が難しく追いつけないという話を聞いてほしかっただけです。

先ずは話を受けて聞いてあげてください

「そうやんな。一気に難しくなるよね。お母さんも入学してすぐに難しいって思ったの覚えてる〜(笑)」

こうして話を受けてあげると、子どもは自ら
「そやねん、俺は特に数学が難しいと思った。予習とかした方が良いな」
というように自ら解決策を導くことができます。

このように学校に関する話を子どもが安心して話せている家庭と、そうでない家庭を見ていくと
親御さんが「言おう言おう」としている家庭よりも「聞こう聞こう」としている家庭の方が子どもも安心して話せているように見受けられます

親として「何かこの子のためになるアドバイスをしてあげたい」と思うのは当然ですが、受け止めてあげる方が子どもは伸びて、ストレスも上手に発散して、学校ってこんなもんなんだと自分の中で自然と解決することができます。

話そう話そうの意識が強かった親御さんは、今日から聞こう聞こうの意識を強く持っていただければと思います。新学期の学校の緊張からくるストレスを上手に解消できるかどうかは、親御さんの話の受け方が大きく関わってきます

今回の記事を見て、「あ、私も言おう言おうになってるかも…」と思われた方は、是非改善してみてください。まさに親が学べば子は伸びる、親が変われば子も変わるです

以上、今回は中1ギャップについて、そして予防策についてお話ししました。


それでは次回のブログ記事でお会いしましょう。


カケル先生


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