皆さんこんにちは
きりこまち先生です

突然の全国的な休校から1か月が経とうとしています
子ども達にとっては早めの春休みという感覚で、お休みを満喫している子が多いようです

気持ちはわかります。
恐らく自分が学生であれば手放しで喜んでは遊ぶことばかり考えていたことでしょう。実際、今近所のフードコートなどに立ち寄ると暇を持て余した子どもたちのたまり場になっていました

しかし、こんな時だからこそ意欲的な学習とまではいかずとも、普段は読まないような本の世界に飛び込み、ただ暇つぶしに興じるのではなく、文学に触れるくらいのことはしてほしいなと思います。
私自身、現場が急に無くなってしまった合間を利用して早速読書に勤しんでみました。
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そのうちの一冊が『四畳半神話体系』著 森見登美彦
です。

※ネタバレを含みます。

冴えない大学3年生の男が、バラ色のキャンパスライフを送れなかったことを後悔し、一回生の頃に戻ることができたらこんな風に過ごすのに!という最近はやりのループ物の先駆けとなった作品です。

男の望みは叶い、一回生の頃からやり直すものの、なかなかうまく事が運ばずに結局は同じような冴えない大学生活を送ってしまいます。

上手くいかない理由を周りの環境のせいにし、「もう一度やり直せたら今度こそ大丈夫なのに!」と願う主人公。

その望みは幾度も叶えられ、同じ過ちを繰り返さないために、男は何度も大学一回生に戻っては別の選択肢を選びながらバラ色の大学生活を目指します。

しかし、何度繰り返しても望むようなバラ色のキャンパスライフを送ることはできず、男は「こんな大学生活を送るくらいならもう大学になど行かなくてよい!」と考えて住んでいるアパートの四畳半にひきこもるようになります

友人の説得にも応じず、先輩や周りの大人からの助言も聞かず、ひきこもり生活を送る男はいつのまにか自分の四畳半の世界に囚われてしまい、四畳半から出たいと思っても出ることができなくなります。

無限に続く四畳半の世界で生きるうち、主人公はなぜこんなことになったのかを延々と自問自答していきます。

何が悪かったのか、だれが悪かったのか、運が悪かったのか、理由を求める彼が最後にたどり着くのは「自分が悪かったのか」という思いでした。
今思えば、自分の過ごしてきた大学生活はバラ色ではなかったかもしれないが、それほど悪い物でもなかったのかもしれない、悪友とのいたずらも、憧れの先輩と過ごした時も、初恋の人の前で恥をかいた経験すらこの無限に続く四畳半生活よりはマシだったのかもしれない、そんな思いを抱いた男にラストシーンが訪れます。

気になる方はぜひご一読いただければと思います

この作品は特に意識することなく手に取った作品でしたが、読んでみると特殊な状況とはいえひきこもりになってしまう若者の心境をうまく取り扱っている作品のようでした。

もちろんすべてのひきこもりに当てはまることはありませんが、この主人公のように「誰も自分をわかってくれない」という思いにとらわれてしまうタイプの人は多いように思います。

何気ない日常も、自分にとっては嫌だとすら感じる人間関係すらも、実は見方を変えるとかけがえのないものなのかもしれない。
そんな思いを感じさせてくれる一冊でした。

皆さんもぜひこの機会に、有意義な時間となる一冊であってみてはいかがでしょうか


きりこまち先生
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