報道などを見ていても、大人のひきこもりの問題や米中の貿易戦争、経済状況も良くない、隣国との関係も悪化し、大学まで出ても就職できる保証はないし、勤めても終身雇用なんていうのは遠い昔の話。年金だけでは老後の生活はしんどいという情報もありました。私たちはそんな不安定な時代の真っただ中を生きています。
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大人であれば「安定していた時代」の記憶や経験を心の支えにして今の不安定な世界を生き抜いていくのでしょう。でも子どもたちは今の子の不安定な世界しか知りません。

ぶにん先生も諸先輩方からすれば若輩者ですのでバブルの記憶なんてないし、神戸の震災やオウムの事件、湾岸戦争にイラク戦争、テロの報復など不安定が当たり前な学生時代を過ごしてきたように思います。

不安定な世の中で安定を求めるのは実はとても大変なことなのかもしれません。


子育てにおいても、多くの親は愛する我が子に惨めな思いをさせたくないと思われていると思います。その考え方は愛情に基づく素晴らしいことだと思います
しかし、実際に子どもたちが生きていく今の時代は実に不安定な時代です。みじめな思いをさせたくないために「カネ」と「モノ」で補填するような家庭教育を知らず知らずのうちにされている親御さんが近年多いように思われます。

子どもに惨めな思いをさせたくないからケータイを買い与える。最新型のゲーム機を与える。
先回りして本人の意志ではないところで塾に活かせる。習い事に通わせる。そして不安を煽る。


でも「モノ」で惨めさを埋めていくのには限界があると思います。

学校社会に行けば、体育の授業で周りの子よりも上手に出来なくて惨めさを味わうかもしれませんし、音楽の発表会で恥をかくこともあるでしょう。頑張った勉強の成果が点数に表れないこともあると思います。
そのリスクは親が家庭でどんなに「モノ」で埋めようとしても絶対に埋められない領域なのではないかと私は考えています。

本当に大切なのは、そんな惨めな思いをさせまいと親が惨めになるだろうことを先回りして取り除いたり「モノ」で埋め合わせをするのではなく、惨めな体験からどう立ち直ってたくましくしていくかを考えることだと私は思います。

最近の家庭教育相談の中ではこのストレス耐性(フラストレーショントレランス)が低いがために誰もが1度は通るであろう惨めな思いをする経験から立ち直れずに折れてしまう子が多いように感じます。その結果の不登校・・・


彼、彼女たちが生きている時代はとても不安定。
そんな不安定な世の中で安定感を持つためにはまさにこのようなメンタルが必要なのではないかと思います。みじめな経験から立ち直る経験、それをサポートできる親子関係、それに伴う家庭教育のテクニックを学ぶことには大きな意義があるのではないかと思います


勉強も大切な要素ではありますが、今の時代を安定して生き抜いていくためには不安定を楽しめるメンタリティの形成が必要だと思います。

新著『子どもには、どんどん失敗させなさい』においても、私は、以下のように述べました。

最も強い子でもなく、最も賢い子でもなく、最後に生き残るのは最も環境の変化に強い子であると。

その要素として惨めな経験から立ち直り、自らの足で、意志で立ち上がる経験を数多くすること、フラストレーショントレランスを磨くための家庭教育の実践が求められる時代になったと感じています。



私自身もやはり不安定な状態は気持ちよくはありません
できれば安定した暮らしやお仕事をしたい。でもそこばかり望んで不安定な世の中を嘆いても仕方がない。強くありたいと思う今日この頃です。人生いきてりゃいろいろあるので、時に逃げる時間と場所も必要だけれども、そうならない耐性をどう培うかの視点も大切ではないかと思います。



ぶにん先生(水野達朗)


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