みなさん、「反抗期」は2回あるってご存知でしたか?
子育てにおいて良く耳にする「反抗期」という言葉。この言葉を聞くだけでため息が出る親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか・・・
今回は、この2回ある「反抗期」のについてそれぞれどう違うのか、親御さんはどの様な対応が求められるのかをスージー先生が解説したいと思います。


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「反抗期」とは、
アイデンティティ自我の発達において、周囲の者に対して否定的・反抗的態度が強く表れる時期。自我が発達してくる3〜4歳頃のそれを第一反抗期と言い、自我の独立を求める青年期初期のそれを第二反抗期という。                〈引用:大辞林〉

冒頭でもお伝えしましたように「反抗期」は大きく分けて2つの時期があり、そのどちらも現れる時期や意味が違うのです。
そして、反抗期を迎える年齢や回数、期間は子供によって違いがあります。
また、反抗期が全くない子どももいます。

では、どのような違いがあるのか見ていきましょう!


【第一反抗期】
幼児期の発達段階で現れる特徴で、自主性が順調に発達していれば3〜4歳頃で現れます。
母親を中心とした周囲に対しての反抗が著しくなる時期であり、「いやいや期」とも呼ばれます。
この時期の反抗期は子どもの自我の芽生えのサインでもあります。
「私(僕)はこうしたい!」
「それは嫌だ!」
などの自己主張が見えてくる時期です。

この時期のお子さんに対する親御さんの対応
まずは子どもの意見を尊重して危険なこと以外はやらせてあげましょう!
例え失敗するだろうなと親御さんが感じられても、やらせてみましょう。
子どもがやりたいと言ったことに対して親御さんが「いいよ」という姿勢を見せていくと、子どもは任せてくれているんだという自信を得たり、信じてくれているという安心感を得ることができます。

やらせてみて、そこでできれば「できたね!」と親御さんも一緒に喜んであげましょう。
親御さんの笑顔や喜んでいる姿・表情を見て、子どもは「こうすれば親は喜んでくれるんだ」と認識します。
そして、親御さんにまた喜んでもらいたいと思い再チャレンジするのです。
これができた経験つまり、成功体験です。

できたという事実は、この時期の子どもだけでは判断できないことが多くありますが、親御さんの喜んでいる表情や姿を見て判断します。

できなかった場合も、「できなかったじゃない!」などと叱ったり、「ほら、言わんこっちゃない」などと子どもを非難するような言い方はやめましょう。
初めてのことに関しては「失敗して当たり前だ」ぐらいの気持ちを親御さんは持っておき、失敗した後に子どもがどうするのか見てあげて欲しいです。
子どもが自力で次の答えを導きだせるのであればOKですし、そうでない場合は教えてあげたり一緒に考えてあげましょう。


【第二反抗期】
一般的には、第二反抗期は12〜13歳頃から始まる思春期に現れやすく、自分を認めて欲しいという欲求が高まる時期でもあり、大人の無理解や抑圧的な態度への違和感やいらだちが反抗的な態度となると言われています。


しかし!!
当センターの水野先生は、一般に言われているこの第二反抗期を【反抗させ期】と言っています。
つまり、子どもが反抗するのではなく、親が子どもに反抗させているという捉え方を当センターではしています。


思春期は急激な身体変化、とりわけ性的成熟に当面して大きな不安を覚える時期です。
自分とは何か、自分には何ができるか、自分の社会的役割は何かを新たに求め始めるのです。
これをアメリカの発達心理学者のエリクソンは「自我同一性」と表現しています。
この様に、思春期の子どもは自我同一性を確立していく段階なのです。

ですが、そこに親御さんが過干渉な対応をしたり、親の考え方を押し付けるような対応をしてしまうと子どもは「うるさいなぁ!」と反抗するようになります。

この状態を一般的に【第二反抗期】と言っているわけですが、そもそも親御さんが子どもが反抗するような流れを作っていないか?を今一度考えていく必要があるでしょう。

大人と比べると子どもは経験が少ないため、その時々の判断が我々大人から見ると「甘いな」と感じることは多々あると思います。
しかし、そこで親御さんは「それが当たり前なんだ。これから経験していくものなんだ。」と捉えるようにしておくと、親の対応としては≪子どもを見守る≫ことが必要となってくるでしょう。

ここで言う≪子どもを見守る≫とは、子どもがどの様な選択をするのか見守るということです。
子ども自身も何か考えていると思います。
子どもに対してあれこれ言って頭ごなしにその考えを否定してしまうのではなく、子どもが自分で考えて選択し、それを経験するプロセスを踏ませていくのが肝要になります。
まずは子どもが自分で考えて出した答えの結果を見せてあげるましょう
様々な経験が積み重なることで、子どもはどんな場面でも乗り越えられる力を身に付けていくのです。

「うちの子は自分で決めることができないのよね
「考えが甘すぎて、私が言わないと何もできないのよ
などと子どもに対して感じられている親御さんは、是非≪子どもを見守る≫ことをしてみましょう。


反発が過激な状態(暴力など)で表出する子どもの場合、親御さん側でそこまでに至らせないことは必要となってくるでしょう。
そこまでに至らせない親御さんの対応を具体的に挙げると、子どもと同レベルの言い合いをしない、子どもの人格を否定しないような言い方をするなどがあります。



いかかでしたか?

「反抗期」は子どもの成長の過程だと理解はしていても、実際子どもから無視されたり、反発されると精神的に参ってしまいますよね・・・
親御さんが「何とかしなくちゃ!」と思い過ぎず、子どもがどう変容していくのかを見守っていくことが大事ではないかと思います。
「そもそも反抗させてないかな?」という点に着目してご自身の対応を振り返ってみてください。

親の苦労は、子どもが親元離れた時に初めて気づくものです。
私もそうでした。みなさんもそうじゃなかったですかね?

当センターの支援を受けられた親御さんは、「うちの子、反抗期ありませんでしたよ」と仰る方も多いです。
それは、早くから家庭教育を学んでいただき、ご家庭に合った家庭教育を実践されてきたからこそだと思います。
子どもの自立を育む家庭教育を実践していると、親御さんが子どもを反抗させるという対応には至らないという訳です。

どこまで子どもに任せるのか、どこから親御さんが介入すべきなのか。
その状況や子どもの年齢、性格傾向によっても変わります。
今回のブログ記事がその判断のヒントとなればいいなと思います。


それでは、また次回のブログ記事でお会いしましょう

スージー先生

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