どんきー先生です。
前回の続きです。

お家に入った時、彼は自分の部屋でタブレットを眺めていました。
動画を観ていたのかゲームをしていたのかだと思われます。
その表情は無表情で目もうつろな様子でした。

私と顔を合わせたときには驚いた表情を見せてはいましたが、すぐにタブレットを置き、緊張しつつも落ち着いた様子でこちらの話を聴いてくれていました。

まず、私からは「なぜこのような状況になってしまったのか?」という事を聞きました。
この質問はおそらく答えにくかったのではないかと思います。
それでも、彼は涙を見せながらも自分の言葉で

「勉強に疲れてしまった。学校に行っていたころは疲れてしまって帰りの電車で寝てしまい本来降りる駅で降りれなくて終点まで行って引き返してきたことがある。そういう日が何度も続くと宿題が間に合わなかったりすることが増えて、嫌になっていってしまった」


と答えてくれました。

私からは彼が話してくれたことを受け止めた上で「今、学校についてどう思っている?」ということを聞いていきました。
すると、彼は「このままではいけないと思ってます。だから、学校には行こうとしているんです。勉強もしているし、でも、友達が自分のことをどう思っているのかがわからないから怖いんです」と話してくれました。


彼は学校の勉強について行くことに必死になり、自分の限界まで追い込んだ結果、学校に行けなくなってしまったこと。それを誰にも相談できずに今まで過ごしていたこと。
そして、勉強を始めたのは「学校に行くときのため」の準備だったことがわかり、なおかつ「登校」するという事に対して具体的な不安を抱えていることがわかりました。

このことから、彼が学校に戻るうえで必要なことは彼が今抱えている不安を解決するためにしっかりとしたサポートと彼自身の気持ちの「踏ん切り」が必要だということが見えてきました。


私からは彼の気持ちを汲んだうえで、
「君が学校に行こうとしていることはわかった。休んでしまった理由も良く分かった。そのことは事実として変えれるものではない。そのためには君1人で抱え込んでいても解決はしない。人の助けを借りながらでいいから解決していく道を考えていく必要がある。人の助けを借りることは何も恥にはならない。このままではいけないと思うのなら尚更人の手を借りてでも自分のために前に進んでいく方が君のためだと思う」
と彼に伝えていきました。


すると彼の方から
「学校に行けるものなら行きたい。不安が少しでも解消されるのであれば頑張ってみたい」
と泣きながら話してくれました。

そこには彼の「本当の気持ち」が込められているように感じられました。


ですので、ここから彼をサポートしていく訪問カウンセラーを導入し、具体的に復学に向けてどういったスケジュールで準備をしていくのか、彼の不安に対しどういった支援が必要なのか、というプランを話し合っていただきました。



話し合いについては彼は積極的に話をしてくれ、今彼が学校に戻る上で抱えている不安を正直に話してくれ、カウンセラーが提示したプランを興味を持って聞いてくれたようです。
その上で、「これなら学校に行けそう」という感想を持ってくれたようです。

私も詳しくどういったプランで準備をしていくのかを彼本人に確認しましたが、最初のような無気力な表情ではなく、目に光が宿りスッキリとした顔でプランの説明をしてくれました。


「これなら学校に行けそう」というプランが定まったことで彼の中で自信を取り戻すことが出来たのではないかと思います。自信を持つことが出来たことで表情が変わったのでしょう。


復学に向けてのプランが組み立てられたことで彼の表情に自信を持たせることはできました。
しかし、彼が不登校中に起こしてしまった行動については何も解決していませんでした。
ここを素通りしてしまって彼が復学に向けて動き出せたとしても彼自身が自分のしてしまったことをまた思い出し、自分を責めてしまうことが考えられました。
また、ここで彼が自分の行動について顧みることで親に支えられて自分が生きていることを再認識してもらう機会になると私は判断しました。

ですので、休んでしまっている間に起こしてしまった行動について理由を子に聴いていきました。

すると、彼は
「親に不満があったわけではなくて、学校に行きたくても行けなくて、親が心配したり、行くように言われるとイライラしてしまって起こしてしまった。親には悪いと思っている」
という内容を話してくれました。


私からは
「起こしてしまったことは仕方ない。君自身も苦しんでいたんだから。でも、起こしてしまったことは褒められることではないのも事実。君自身がやってはいけなかったことだという理解があるのであれば、一言君の口から親に言っておくことがあるかと思う。それを伝えておかないとまた君自身が自分を責めてしまいかねないと思う。伝えるべきことを親に伝えてそこもスッキリしておこう」
と伝えました。


そして、両親と彼とで向き合っていただき、彼の口から学校に戻ること、休んでいる間に起こしてしまったことに対して「ごめんなさい。」という一言と「育ててくれてありがとう」という言葉を添えてご両親に伝えてくれました


ご両親もその言葉を聞いて涙を浮かべながら「うん。うん」とうなづき、「これからは一緒に頑張ろう」と子に伝えてくれました。


私はこの親子の姿を見て「この家族であればきっとこの不登校も乗り越えられる」と確信することができました


次回に続きます


※あくまでペアレンツキャンプにおける復学支援のケースから多く見受けられるものを元にお話ししました。なにかの参考程度にみていただき、家庭だけで判断するのではなく専門家にご相談されることをお勧めいたします。

 どんきー先生(佐藤博)

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