こんにちは。ぶにん先生です
桜が散り、緑豊かな季節になっていくこの時期に当センターには4月からの不登校や行き渋りの支援のご依頼が殺到します。特に多いのは新1年生の行き渋りの御相談。
小学生であれば母子分離に起因する問題が多く、中学生では私の著書の中でも述べた中1ギャップに起因する問題が多いです。
書籍に関しましては当センターのホームページにも限定的に大きなバナーを出していますのでそちらからご確認いただければと思います。
さて、今日は書籍の中でも触れている、小学1年生の学校への行き渋りについての考え方を書いてみたいと思います。過去の記事にも書いた内容と重複するかとは思いますが、何かの参考になれば幸いです。
過去記事の 新学年まで待ちましょうと言われたけれど…登校出来ない においても不登校についての記事を発信しておりますのでまだご覧いただいていない方は合わせてどうぞ。
では1年生の学校への行き渋りの原因でよく見受けられるのはどのような点なのかを家庭教育の領域から考えてみましょう。
1、環境の変化に不適応を起こしている
幼稚園と小学校では先生の接し方など、過ごし方に大きな違いがあります。小学校では自分ですることを求められますし、幼稚園などよりも協調性を発揮していく場面も多くなります。幼稚園の段階から、自分ですべきことを親に頼っていたお子さん、協調性が発揮できずに躓きが見られたお子さんは、小学校で求められるラインで戸惑いを覚えて、親が思っている以上にストレスを感じてしまうことがあります。
2、年相応の母子分離ができていない
もちろん小学校1年生ですので、完全な母子分離は無理です。しかし、小学校1年生なりの分離は必要だと考えられています。
学校には自分の足で向かわなくてはいけません。教室には頼れるお母さんはいません。そのような環境に対してストレスを感じてしまい、学校が怖いという流れが作られていきます。
他にも様々な要因がありますが、大筋では上記2点が主な原因です。
発達障害に関わる傾向があるお子さんはまったく違う解釈になりますので専門機関へのご相談が必要だと考えられています。
さて、上記2点の問題に関わる小学1年生の行き渋りを私たちはどのように解決してきたかということを次にご説明したいと思います。
そのような家庭を分析していますと、親の接し方にひとつの特徴が見えてきます。
そうです。過干渉と過保護です
親は子どものためを思って良かれと思って口や手を出します。
「ほら、宿題したの?」
「時間割はすぐにしたほうがいいよ。」
「手は洗ったの?うがいは?」
「水筒忘れてるわよ」
「たかのり君と仲良く遊びなさいよ」
などなどなど・・・日常会話の大半が、メシテイ(命令・指示・提案)になります。その根底にはお子さんへの愛情があってこそではありますが、それ以上に「失敗させたくない」という思いが働いているようです。
ではどのあたりの対応までがこの年齢の子たちにとって必要な干渉であり、どのラインを超えると過干渉で、子どもの自立心の育成を邪魔してしまうのでしょうか。これが実に難しい。
なぜかというと親子関係や子どもの性格傾向によってそのライン引きは個々のケースにより変わるからです。
私は、PCMという理論を開発し、対応の基礎部分となるものをこれまで多くの親御さんに示してきました。
このPCMの基礎が親御さんの中に出来上がったうえで、個々のケースに合わせたオーダーメイド型の子育て論を学んでいただくのが当センターの家庭教育支援です。(家庭教育支援コースについては当センターHPをご参照ください)
我が子に会った子育てと実践し、積み重ねていくと、子どもは自立して自分でできることは自分でし始めます。
また親の気持ちをくみ取って動くなど周囲の状況を見ながら行動の選択ができるようになります。また、「ダメなものはダメなんだ」という理屈を理解し、社会性を身につけていきます。親が子どもにしっかりと失敗をさせることで子どもが成長する場面を何度も私は見てまいりました。
結局のところ、それらが年相応に果たされていないと、学校では「親に頼らずに自分で考える」「親と物理的な距離をおかれる」「わからないことがあれば人に聞く」「ルールを守ろうとする」を求められるため、そこに不適応を起こし、学校や教室に行けなくなってしまうことが多いのです。
続きは次回ブログ記事にて
ぶにん先生(水野達朗)
よろしければこちらもポチッと応援お願いします。(1日1回クリックを)
↓