みなさんこんにちは

きりこまち先生こと辻です
5月も終わりが近づいてきましたね。すぐそこまで夏が近づいていることを感じる日が増えてきました
そんな日、もっぱら私は溶けています

溶けるのは嫌なので、「早く日が沈まないかなぁー」と朝10時ころから考えています。
これが17時頃になると「あー、あと少しで日が沈むなぁー」と考え始めます。
客観的に見るとドラキュラのような過ごし方をしていますね
さて、この「あと少し」という言葉は自分や誰かを鼓舞するのに便利な言葉ですが、自分以外にこの言葉を使う時は使い方や使い時を間違えると意外と大変なことにもなる言葉です


これは訪問カウンセリングの現場で実際に子どもたちから聞いた話です。

以前とある小学生の元へカウンセリングに伺った際、私と会ったその子は開口一番こう話し出しました。


「最近体育の時間は持久走の練習なんだけど、僕すごく苦手なんだ。だから練習がある日の朝は嫌だなーと思ってそのまま『嫌だな』って口にだしちゃうんだ。そしたらお母さんがいつも『あと少しなんだから!』って言うの。全然あと少しじゃないのにさ!もうお母さんなんて嫌い!」


まさにお母さんへの不満が爆発したような様子でした
お母さんはきっと良かれと思って伝えた言葉のはずです。それなのに、お子さんからそんな風に思われていたとなればショックだったことと思います
きっと持久走を嫌がる子に対してお母さんなりに精いっぱい応援しようという気持ちがだったはずです。

子どもからしても、嫌なのは持久走であってお母さんではないはずでした。
気持ちの行き違いは非常に悲しいものです、、、。

この日、私が対応した内容は子どもからの話をひたすら聞くことでした。
よっぽど持久走が嫌なのかこの話だけで一時間以上は話し込んでいました

しかし、話を聴いているうちに子どもの方から「そういえばこの前の妖怪ウォッチでも持久走の話してた!」と明るい話題に変えていました

この様子を見るに、彼自身元々頑張っていて、自分でも持久走はやるべきものだとわかっている。

それでも愚痴くらいはこぼしたい。

というのが本音の部分かと思います

このことを後程お母さんに伝えると、「なんだか朝のイライラが最近激しくなっていたなぁと思っていたんです。でもまさか私の声掛けが原因だったとは、、、。」とショックを受けられていました。
子に対して「よかれ」と思ってやってきたことが裏目だったと知るのは非常に辛いことだったと思います。

子どもの本音と建て前を見分けるのは非常に困難です。このケースのように良かれと思ってかけた言葉が裏目にでることもあります。

そしてどの言葉が裏目になってしまうのか、これは家族内の関係性やこれまでの生活の状況、親子の性格によっても異なります。

ですので、ケースによっては「あと少し」の言葉が子の勇気づけに非常に有効な場合もあります。

ある親御さんは「家庭教育を実際に行うのはもちろん大変ですが、自分の家にあった家庭教育を探すのも同じくらい大変でした。」と仰っていました。

「我が家に合った家庭教育とはなんだろう?」と考えてみた時、自信を持って答えられる親御さんはおそらく少数ではないでしょうか。
「我が家の家庭教育」に自信がないことは子育てにとってマイナスではないと思います。

しかし、「我が家の家庭教育」に自信がある家庭の子育てには目には見えないプラスがあることと思います。
この差は親としての能力の差ということでは決してなく、「知っているか、知らないか。」の差だと思います。

この記事を読んで家庭教育に興味を持たれた方は是非、「我が家の家庭教育」への一歩をふみだしていただければと思います。

それではまた次回の記事にてお会いしましょう。




きりこまち先生辻 貴紀



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