みなさん、こんにちは

ご無沙汰しております

どんきー先生こと家庭教育カウンセラーの佐藤博です

早いもので3月も、もう終わりますね

私の方はこの3学期中に復学を目指す子どもたちへの対応や継続登校の支援に全国を飛び回っている状況です

私が担当している方で今学期中に復学を果たされた方は3件ありました。
中国地方の中学生の女の子、関西地方の小学生の男の子、同じく関西地方の中学生の女の子。
みんな、不安を抱えつつも、カウンセラーが寄り添い、時にはお尻を叩きつつ、復学していく事が出来ました

みなさんおめでとうございます


継続登校は山あり谷ありです。
時にはころんでしまう事もこれからあるでしょう。
その時には、私たちが全力でサポートしていきつつ、同時に親御さんにも家庭l教育を学んでいただきつつ、継続登校を目指していきます。一緒に頑張りましょう


さて、子どもたちは4月からの1年度が終わり、春休みも目前ですね
すでに終業式や卒業式を終え春休みを満喫している子どもたちも多いことでしょう。

この時期の子どもたちは新たな環境変化に直面します。

卒業という形で別れを経験する子もいれば、入学という形で新たな出会いを経験する子、クラス替えという形で新たな環境に飛び込んでいく子、いろんな形で環境変化を経験することになりますね。

この環境変化というのは実は子どもたちにとって楽しみになりえる可能性もあれば、不安要素にもなりうる可能性もあります。

環境変化に強い子であれば、その環境変化に適応していく事が出来るでしょうが、苦手にしている子にとってはその環境変化に適応できない可能性が出てきます。


例をあげれば・・・

なんとか4月中はその環境変化に適応しようとがんばってゴールデンウィークのお休みによって息切れしてしまうパターン

休みまではがんばったけれども春休みという長期休みによって気持ちが緩み、4月からお休みしてしまうパターン


などなど
数えあげれば、きりがないのでこれぐらいにしておきますが、4月の環境変化というのはこういった要素を実は持っているのです。


今回はこの4月の時期にお休みしてしまい、不登校、五月雨登校を経験した後に現在、継続登校を頑張っている方の事例を書いていこうと思います。



【中学1年生 男子】
小学生の時に不登校を経験し別の支援機関で復学を果たすも中学生になり不登校の復学事例


「俺、別に行こうと思えば学校も行けるし」

これが復学前の彼の口癖でした。
こう口にしては彼は学校をお休みしてしまってました。

彼は4月の新学年のスタート時に2日休み、ゴールデンウィーク明けから不定期に学校に行ったり行かなかったりを繰り返していました。
大体、月の半分程度はお休みしていました。

お休みしてしまう時の理由としては・・・

・学校に行く事自体が疲れる
・私学に通っているため宿題が多くすべてやることができない
・その上その宿題をこなそうとして夜中まで起きてて寝不足によって朝起きれない
・お母さんに車で学校まで送ってもらうも車で寝てしまい起きれず
・車の中で寝てる間に始業時間がきてしまい遅刻では教室に入れない

という理由でお休みする日はしていました。

行ける時には学校に宿題ができていなくてもいいという配慮をもらい、自分で学校行くと決めた日のみ登校しているという状況でした。

お休みしてしまった日は自分を責めているのか親御さんへの罪悪感からか、大人しくお家で過ごし少しふさぎ込んでしまっていました。
逆に学校に行った日は、お家の中でも元気に過ごし家族とも会話が弾むという状況でした。

その状態が支援開始当初6月から続き、夏休みも挟んで10月の終わりまで続きました。

その間は親御さんには家族療法を学んでいただき家庭内での対応を中心に実践して頂いていました。
そこで2学期に入って2ヵ月ぐらいはお休みがあったものの支援当初よりは休む頻度が減っていたので、家庭内の対応による復学を目指していました。
しかし、その10月の終わりには、疲れからか気持ちが緩んだのかお休みの仕方が支援当初のような形になってしまいました。

そこで、私と親御さんとで相談をし、このまま家庭内対応で五月雨登校しながら継続登校を目指すより、私たちカウンセラーが直接お家に介入するダイレクトアプローチを組んで継続登校を目指すという判断をしました。

その初回のダイレクトアプローチ時、彼はお休みしてしまった理由と学校への思いを私にこのように話していました。

「学校には毎日行かなくちゃならないと思う」
「でも、朝が眠くて起きられない時がある」
「宿題が多く終わらせられなくていきにくい」
「友達関係のところで気になることがある」

この話を受け、私からはある程度お尻を叩くように

「学校に行っていれば、宿題はある、朝が眠いこともある、友達とのトラブルもある。でも、そこができないからと言って学校をお休みしてしまっては、宿題はよりできなくなる、それにより深夜まで宿題がかかり朝はもっと眠い状況になる、友達も君が学校に来たり来なかったりしていれば、なんだろう?と思われてしまって余計に行きにくくなってしまっているんじゃないか?」

という話をしていきました。

彼はその話を涙を流しながら
「そうです」
と聞いてくれました。

このような状況だったため、彼が継続して登校する為には今彼が抱えている問題を解決するためのサポーターが必要だという判断をしていきました。
そして、そのサポートをするために訪問カウンセラーを導入していき、
彼から出てきた具体的な悩みを一つ一つどうしていくのかを相談していきました。


具体的には

「宿題は今の状況で、できるものとできないものと分けて、できるものはカウンセラーと協力してやっていく。できないものは正直に学校の先生に言う」

「朝起きに関しては、寝る時間を早くする。寝る時間を確保すれば大丈夫」

「友達に関しては、なにかひどいことを言われたわけではないし、学校行ってはいたから、なにか具体的に嫌なことがあればカウンセラーに相談する」

という形でまとまりました。


ここまで決まったうえで私からは親御さんも含めてこんな話をしました。

「学校をお休みしてしまう日は君が一番つらかっただろう。
そんなつらい思いをするのはもうやめていこう。
キミにはお母さんもお父さんもいる。
キミのお母さんもお父さんもキミの味方になってくれるいい親御さんたちだろう。
困ったときは相談していこう。
しかも、これからは頼っていけるカウンセラーもいる。
1人で抱え込むのはやめていこう」

彼は泣きながら話を聴いてくれました。


そうして、彼は次の日から学校に戻っていきました


彼は、小学生時代にも不登校を経験しており、五月雨登校をしている最中に
「小学生のあの時学校に行けてたらな、、、」
と言っていたそうです。
このセリフを聞いた親御さんの気持ちを考えると、本当に辛かったろうと思います。
もちろん、本人もつらっかったことでしょう。
その辛い経験を乗り越えて彼は本来の自分の居場所に戻れました。

本当によかった


2学期、3学期と合わせてそこから2日ほどお休みしてしまった日がありましたが、それ以外は現在も彼は毎日学校に行っています

不登校中に彼が言っていた
「俺、やれるよー。別に学校も行けるし」
というのは、今も言いますが、有言実行しています
支援初期と比べると本当に成長しました

不登校からの復学おめでとうございます



※細かい対応面や、状況の変化などは実際にはもっとあります。この場では省略しておりますのでその点はご了承の上、お読みください


どんきー先生(佐藤博)




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