こんにちは

ご無沙汰しています。どんきー先生(佐藤博)です


7月に入り、暑い日が続いていますね
ここ1ヶ月は1学期中に復学を目指すご家庭のために直接対応に向かったり、1学期に復学した子どもたちの様子を確認するための教育コーチングに訪問カウンセリングに出かけたりと外に出て活動する機会が多く、文字通り額に汗をかきながら(しかも大量に)東奔西走しております


さて、今回は私が顧問として担当し、今年の春に復学を果たし、現在も体調不良以外では1日も休まず継続登校を続けているケースの復学事例をご紹介していこうと思います



小学生 男の子 小2 (母子登校、五月雨登校の後、完全不登校)


今回のケースでは、復学自体は今年の春に果たしたものの、支援を開始したのは昨年の春でした。
支援当初は母子登校(毎日、母親が学校まで一緒に行く状態)ではあるものの、毎日登校している状態でした。
そこで、母子登校とはいえ、毎日登校していることから家庭教育支援コースにて支援をお受けしていただき、後に問題解決支援コースに変更する可能性もあるだろうという事から、私が顧問となり家庭教育支援コースにて支援を開始するにいたりました。


支援開始時のお子さんの性格としては、

我慢力が低い
依頼心が強い(主に母子依存)
神経質
同じことを何回も繰り返し言う(1時間以上「いやだ」「いやだ」のみを言い続ける)
癇癪を起すと暴力、暴言、つばをはくといった行動がみられる

以上のような性格傾向、問題行動が見られました。


また、支援開始時の最初の家庭ノートでみられた親御さんの対応は、

過干渉、過保護傾向にある
子ども上位になっている(子が家の中で王様のようになっている)
親が子の事で心配性(心配するあまり先回りして対応してしまう)
その結果、子の事を管理しようとする傾向になっている

というものでした。

このお子さんの性格傾向と親御さんの対応から私が分析した家庭内の問題点は

子ども自身が失敗を乗り越える経験が少なく、親が先回りして助けていたため、親がなんとかしてくれると思ってしまっている

親側が過干渉と必要な干渉のライン引きができていない

子どものわがままをすべて受け入れてしまっている


主にはこういった問題点が見えました。


このことから、家庭教育支援の支援としては、

子上位になってしまっている部分を変えて親の立場をつくること
この子にとっての過干渉と必要な干渉のライン引きをしっかり引くこと
親がさせようとするのではなく、子に任すところは任していくこと

を念頭に家庭内の対応を変えて行くようにアドバイスしていきました。


そうすることで、母子依存が強すぎる部分は少しずつ抑えていく事ができました。
見えやすい変化として夏休み明けには登校の部分も1ヶ月ほど登校班でお友達と一緒に登校することができました

しかし、登校しだして1ヶ月経った頃、失敗する経験が乏しいという面が登校に影響し始め、宿題ができていない、少しでも嫌な授業があると行きたくないとなってしまう、ということが多くみられ学校自体を休む日が増えてきました。

この五月雨登校の期間が2ヶ月ほど続きその間の対応としてはご主人の父性対応で子どもと向き合ってお話をしたり、お母さんの対応を悲しい、つらいという気持ちを前面に出して伝える対応をしたりと家庭内で対応を重ねましたが、この段階では残念ながら親の立場がまだまだできておらず、親に対して反発が出てしまい、なかなか登校に対してまでは前向きになることが難しいようでした。


どうしても登校できない日が増えていき、冬休み前には完全不登校の状態になっていきました。

その時点で、問題解決支援コースに切り替えて頂き、無理に登校を促すことはやめていき、家庭内で落ち着かせることを最優先にして、私たちのダイレクトアプローチを入れることを前提に下地作りをしていくように切り替えました。
ある程度、家庭内が落ち着き子どもの状態としても暴れたり、わがままが激しく出たりという状態が軟化したところで、訪問カウンセラーを導入していきました。




次回に続く。



                   
                   どんきー(佐藤博)







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