ブログ記事の読者のみなさんこんにちは

まいどん先生こと山下が今回ブログ記事を書かせて頂きます宜しくお願い致します


ゴールデンウィークが開け、そろそろ中間テストの時期に差し掛かってきましたね

学生の頃はテストが嫌で嫌で勉強するにも全くやる気がせず、親に「普通はテスト1週間前になったら毎日学校から帰ってきてすぐに勉強するものでしょ!」なんて言われた思い出があります

そこへ、「今やろうと思ってたのに!」なんてお決まりの反発をして勉強せずに返却されたテストを見て青ざめる
…なんて事がありましたので、今の時期学生が「あ〜。テスト勉強したくねぇ〜」と言う気持ちはよくわかります


また、今となっては親が私の為に「勉強しなさい!」と言ったのだろうな(親の為だったのかも知れませんが…)と思うと反発して申し訳ない気持ちと感謝の気持ちでいっぱいになります…

現在私は不登校復学支援の訪問カウンセラーとして訪問カウンセリングをさせて頂いておりますが、学生の頃の事を思い出しながら中間テスト対策で対応させて頂いております。

もし、苦労したり“どうすればいかに勉強せず点数とれるのか”なんてことを考えた事(後に日頃から勉強すべきだと気づきましたが当時は本気で考えてました)がなければ訪問カウンセリングをさせて頂くお子さんの気持ちが分からなかったのかな…なんて思っています

そう思うと、改めて親から言われてやるのではなく自分で考え失敗して反省と見直しをしていく中で自分らしい考え方や行動の仕方、アイデンティティー、価値観が作られていくのだなと感じる今日この頃です



さて、今回はPCM11の項目の中から親の価値観を押し付けないというところについてブログ記事を書かせて頂こうと思います

価値観というのは価値判断を伴った視点の事ですが、価値判断の根拠は私たち個人個人の感覚です。

感覚は経験によって敏感になったり領域が広がったりしますので個々が自分の感覚に基づいて物事の価値を判断することによって、価値観というものが生まれていきます時代というものもありますしね。


“親の価値観と子の価値観は同じなんだ”と考えていると思わぬ落とし穴にハマってしまう事があるかもしれません…

親の価値観と子の価値観は同じだと思っていると、“何で”と思う所で意見が食い違う事や反発が出る可能性があります。
また、お子さんの成長を妨げてしまう事があるかも知れません。


例えば、親としては当たり前の事でも子が同じような価値観を持っていなければ以下のようになる場合があります。

 例:)

 親 テスト1週間前になったら毎日学校から帰ってきてすぐに勉強する事が普通だと思っている

 子 やり方が分からないけど自分でやってみてからどのように勉強の組み立てをするのかを考えてみたいと思っている。そもそも親が関わるのはなんか変だという考え

 →そこに、「勉強しなさい!」と言ってもお互いの価値観が違うので衝突する


価値観の違いから、親として理解できないお子さんの行動に悩んでしまう事があるのかも知れません。

 例:)

 親 部屋は常にきれいにするべきという考え

 子 多少埃っぽくても自分の部屋なのだから好きな時に掃除すればいいという考え

 →親としては“こんなに汚い部屋でよく寝れるなぁ…”と理解に苦しむ


また、子どもが学校から帰ってきた時にどのように過ごすかというところについて、親と子の価値観の違いから衝突してしまう事は多く見られます。

 例:)

 親 子どもはスポーツをしたり外で友達と遊ぶもの。テレビゲームは頭が悪くなったり性格形成に良くない影響を与えてしまうという考え

 子 今の時代はみんなゲームが出来て当たり前。ゲームはコミュニケーションツールの1つなのでなくてはならない物で周りの友達もやっているから自分もやるという考え

 →親としては学校から帰ってきて家から一歩も出ずにゲームをしている子どもを見ると“ちょっとは外に出て運動すればいいのに…”とイライラしてしまい、「ちょっとは外に出たら」とメシテイ(命令・指示・提案)をしてしまい、この事をきっかけに口論に発展してしまう

価値観が違うとつい「それは違うよ」「もっとこうした方がいいよ」「なんでアンタは!」と過干渉傾向にある発言をしてしまったり、メシテイをしてしまいがちになってしまうという事は私が家庭教育アドバイザーとして家庭教育の支援を差し上げている中でも多く見られます

そうなってしまうと、過干渉やメシテイにより子どもが反発し、言い合いになりその日1日家の中が暗い…なんて事も…


では、そもそもこの親の価値観はどこで形作られたのかを考えると、過去の経験によって形作られたという事が多く見られます


・テスト1週間前になったら毎日学校から帰ってきてすぐに勉強する事が普通だという考え
 →自分が通っていたのは進学校だったので、普段から帰ってきたらすぐに勉強しないとついていけなかった

・部屋は常にきれいにするべきという考え
 →自分は埃っぽい部屋に居ると体調が悪くなるので常にきれいにするべきという考え方になった

・ゲームは良くないものだという考え
 →専門家が様々な意見を発信している中で、たまたま初めにゲームについての情報を得たときの内容が“ゲームは子どもにとって良くないものだ”という内容の物だった

一緒に生活をしていますので親子の考えが似てくるのはよく見られるのですが、四六時中一緒に居る訳ではなくそれぞれが職場や学校や友達との空間で経験をしていきます。
ですので、全く同じ考え方になるというのは逆を言うととても難しいと考えられます

日常的に親の価値観を子どもに押し付けてしまうと、子どもは反発だけではなく周りに流されやすくなってしまったり、“〜でなければならない”“〜すべきだ”という“白か黒か”という極端な考え方になってしまう可能性があります

「パパが人の物を盗ってはダメって言ったから。」
「ママがスポーツをしないと体に悪いって言ったから
「あそこの定食屋はまずいってパパとママが言ったから

勿論考え方や捉え方は人それぞれですので、価値観の違いによって1つの意見に対しても様々な意見が出ると思います。


ただ、お子さんが親の価値観は正しい・親の物差しが正しいという考え方になってしまうと、親が居なければ判断できなくなり困ってしまう経験をしてしまうかも知れません

そうなると、自分で判断出来なかったり、親(自分)とは違う価値観を持つ子と出会った時にどうしてよいかわからずパニックになってしまうかも知れません。

ですので、価値観は多種多様なのだという捉え方をする事でお子さんの可能性は広がっていくのではないかと私は思います


〇〇=美しい

△△=正しい

× × =面白い

自分はどんなことに喜びを感じるのか

自分はどんなことが悪でどんなことは善だと思うのか

…という捉え方は人それぞれなのだと思います


そう思うと、世の中に色んな人が居るんだとも取れると思いますし、もしお子さんが違った価値観を持つようになれば人の好き嫌いをしなくなったり、失敗する事は恥ずかしい事だと思わなくなったりするのかも知れませんね。

もし親の価値観を子に押し付けそうになったときは一度立ち止まってみるのもいいのかも知れませんね




まいどん先生(山下 真理子)




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