こんにちは

皆さん、お久しぶりです
どんきーです

毎日、寒い日が続いておりますが、みなさん風邪などひいてないでしょうか?
私たちのクライエントさんのお子さんたちの中には風邪をひいて鼻をグズグズ言わせているお子さんが多いようです。子どもたちの体調管理にも気を付けていきながら、親御さんの方が体調を崩さないように気を付けていきましょう


さて、今回は私が問題解決支援コース(不登校からの復学支援)の顧問として担当した実際の復学事例について書きたいと思います。

約2ヶ月前に不登校を乗り越えて復学を果たしているケースです。

ちょうど先日、1ヶ月ぶりに子どもと親御さんと面談カウンセリングをしてきました。
最初、会った時には幼い顔だった子どもの顔が実に精悍な顔つきになっていて、笑顔も時折見られながら学校の話をしてくれました
親御さんも不登校時には暗い表情をされていましたが、明るい表情になっていました
子どもが不登校になった時、それは決して子どもだけの問題ではなく、親の心情をお聞きする立場としては家族の問題といえるのではないかと思います。


親御さんからも「他の不登校で苦しんでおられる人の役に立てるなら」と事例の紹介をすることの許可をいただきました。ありがとうございます!今現在、お子さんの不登校でお悩みの親御さんたちの参考になれば幸いです。



小学校6年生  男子 (五月雨登校を経て完全不登校)


【インテークカウンセリングでの親からの話】

小2の2月にインフルエンザなど休まなければいけないことが重なり2週間お休みしてしまった。それがきっかけでその後1週間の不登校を経験。その夏休みに今の学校に転校。

学校の雰囲気になじめず、その後は行ったり行かなかったりを繰り返す五月雨登校に。
6年生になり、再びインフルエンザで欠席。さらに行きにくくなり、修学旅行は行ったものの、その後、完全不登校に。

親としてはここまでは母親がなんとか説得して学校へは通わせていた。しかし、登校が安定して続かないことが多く、今回は子どもの様子を見ているとそれだけでは難しいと感じた。また、強引に親が押し出すだけではその日行けたとしても、今後の学校生活を考えたとき、再び登校できなくなるのではないかと不安を感じた。
そこで、水野先生の本を読み、子の「自立」が果たされないと継続して学校に行き続けることが難しいことを感じた。また、親が変わらないといけないことも同時に感じた。


【本人の性格傾向】

緊張に弱い(小さいころから人前での発表をするとなると嫌がり避けてきた)
何事に対しても堅い。
心配性(少しでもわからないことがあると学校に行けない)
我慢力が低い(習い事が続かない)
依頼心が強い(すぐに親に「わからん」「どうしたらいい?」と聞いてくる)
親が「ダメだ」と言ってもしつこく自分の要求を通そうとする。
年齢よりも幼いところがある



【他の相談機関での対応】

私たちの支援を受ける前に6年生の5月から3か月ほど他のカウンセリング機関に相談。
子はスモールステップで課題(校門タッチや学校の先生に挨拶など)をこなしていく。
親はその課題を達成すれば、大いに褒める事。また、信頼を取り戻すために経済的に許せる範囲で子の言うことをすべて聞き入れる事をするように言われる。親は藁をもすがる思いでその指示に従っていた。
しかし、校門タッチができなくなる日も増えてきて結果として夏休み明けの2学期からも学校に行くことは出来ず。


彼は不登校になって初期段階では、登校時間になれば、「いってきます」と家を出ていました。しかし、家を一周して裏口に回って黙って帰ってきていました。これをほぼ毎日繰り返していました。親御さんとしては、そんな行動をとりながらもこのような状態をみれば、彼がどのくらい学校に行きたいのか、でも、その分、行けていないことでどれだけ学校が怖くなってしまっているのかが見えてきましたとのこと。


彼が、不登校になった「きっかけ」は、先生に叱られたこと、給食を食べるのが遅く友達にからかわれたことが「きっかけ」だと判断されましたが、根本原因は彼の「嫌なことから逃げる」などの本人の性格傾向から起因する問題が感じ取れました。
つまり、学校に行っていれば、どうしても先生に叱られることはあるだろうし、給食を食べるのが遅ければ、友達に「食べるの遅いなぁ〜」と言われてしまうのは相手も子どもですからある事だろうと思います。それに対して「逃げる」という選択肢を取ってしまうことが問題点になるのではないかと私は判断しました。



親御さんとしては9月頭の子どもの状況を踏まえて当センターにご相談されました。そして9月頭から支援を開始して、まずは家族療法を進めていき、家族関係と子どもの状況を分析していきました。

上記のように他の相談機関のアドバイスにより、子のいう事をすべて受け入れていたため、あれほしいこれほしいという欲が加速してしまっていました。また、子を受け入れるために「楽しい不登校」の状態になっていました。まずは、子どもに問題意識を持たせるため親の対応を変えていきました。その後は、あれしたいこれ欲しいという事を言ってきて、そこを断ると「学校なんて一生いけない!」と言って、親を困らせようとする一面が見られました。しかし、それにも親御さんは私たちを信じて頂きブレない対応をしていっていただきました。



そのような対応を1ヶ月ほど続けると、子どもは落ち着いていき、「学校に一生いけない!」と言っていた子が、時に親御さんに向かって「学校に行かないとなぁ」つぶやくようになってきました。その時の家庭内の状況を見る限り、そのセリフは彼の本音ではないか、ただ、長くお休みしてしまったことで、どうやって学校に戻ればいいかわからなくなっているだけなのではないかと判断しました。また、幼いところが顕著にみられていた家の中での生活も、親を頼らず、一人でこなせることが多くなっていきました。



このタイミングで、親御さんの家族療法の学びの進度も速かったため、ダイレクトアプローチの枠組みを組み立てて登校刺激をかけていくことになりました。




                    続きはまた次回          





     どんきー先生(佐藤博)










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