今日は全国的に雨が降っています。きっと季節を進める歯車がこの雨でガチッと前に進むことでしょう


毎日の朝対応も学校が春休みに入ったことで落ち着いてきました。朝は束の間ではありますが一息つけるかも。

さて、春は何か新しいことをやり始めるにはいい季節です
皆さんは何か新しいことにチャレンジする予定はありますか?
学びは年齢によって制限がかけられるものではないので皆さんも重い腰(?)を上げるにはいい季節ではないでしょうか。ちなみにウチの嫁さんは米麹(こめこうじ)を育て始めました糠床みたいにかき混ぜるのが愛おしいようです・・・



さて。今日は春休みにも入ったのでちょっと難しめのお話をしましょう


私は家庭教育カウンセラーとして小中学生の子育ての問題や不登校問題などの支援をしています。
著書として「ころばぬ先の家庭教育」を2冊出版しました。勤務先は家庭教育支援センターですし、他機関の理事として家庭教育推進協会に属しています。

何をいまさらと思われたかもしれませんね。そうです。私の職務には家庭教育というワードが溢れています。なぜ改めてこういうことを書いたかというと、「家庭教育」という言葉の意味について考えていただきたかったのです。



まず家庭教育の言語的な意味

国語辞典によると、家庭環境の中で両親や家族によって行われる教育とあります。つまり子育てを通して自立を目指して行う教育のことです。しつけも当然含まれます。
ちなみに日本の教育をつかさどる文部科学省は家庭教育の位置づけとしてすべての教育の出発点と明記しています。

そう考えると家庭教育って凄いですよね
でもなぜか、すべての教育の出発点とされている割に学校教育以上に語られたり改革が行われていたりする印象がありません。不思議です。世間の認知としても「家庭教育=家庭学習」という間違いをされている方も少なくないのではないでしょうか


次に、家庭教育は法律上はどのような位置づけになっているのかを考えてみます


教育関連の法律では教育基本法というのがメインなのですが、その教育基本法の第十条に家庭教育は以下のように書かれています。

父母その他の保護者は、子の教育について第一義的な責任を有するものであって、生活のために必要な習慣を身につけさせるとともに自立心を育成し、心身の調和のとれた発達を図るように努めるものとする。

国及び地方公共団体は、家庭教育の自主性を尊重しつつ、保護者に対する学習の機会及び情報の提供その他の家庭教育を支援するに必要な施策を講ずるように努めなければならない。



私の支援の中でもキーワードとなる自立心の育成。
法律上にもこのように明記されています。また教育基本法だけではなく社会教育法にも国及び地方公共団体の任務として家庭教育の向上に資することとなるような配慮をするように努めるというように家庭教育について触れられた部分があります
その割に民間発の家庭教育プログラムがなかなか採用されなかったり、検討されたりすることが少ないという問題がありますが、それは政治や行政の問題として今後の改革に期待。勿論、家庭教育を推進していきたい立場としてはさらに精進していきますが。


家庭教育についてはまだまだ親御さんの意識に浸透しているとは言えない状態です。

でも、家庭教育を学ぶこと、自分の家庭に合った対応を知ることが当たり前のようにできていれば、きっと子どもが問題を抱えた際にも家庭で乗り越えられますし、年相応の自立心や社会性を家庭内で身につけさせることで子どもが社会とかかわる中で抱える諸問題を予防できるのではないと考えています。
不登校や家庭内暴力などの問題が起こってから対応する重要性もありますが、理想は予防です。家庭教育はまさに予防的な観点では最重要な教育だと私も考えています。

春休み突入のこの機会に、家庭教育とは何ぞやということを語らせていただきました。
何かの参考になれば幸いです




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