私は夏が好きですのでこの冬の寒さは堪えます。でも顔が痛くなるほどの寒さを耐えてこそ春の陽だまりの暖かさに幸せを感じるのでしょう
今日は東方面では吹雪いている場所も多いかと思われます。インフルエンザも猛威を振るっていますのでお体だけは大切にしてくださいね


私のほうも相変わらず、全国各地でカウンセリングをしています。訪問カウンセラーの先生方も受験のフォローや復学支援で動き回っています。
今日は関東のほうで予定していたコーチングがキャンセルになったのでブログを更新しようかと思います。ふつう、予定していた仕事がキャンセルになると社会人的にはマイナスの印象があるかとは思われますが、私の予定が急にキャンセルになるということは子どもが自分の力で問題を乗り越えてくれたということの裏返しですので気持ちはとても晴れやかです



ということで今日は不登校の子どもの喜怒哀楽について少しだけ書きたいと思います


いつもお伝えしていることですが、「不登校の子の・・・」という表現には限界があります。というのも不登校のケースは子どもの性格面、抱えている問題、外的要因、年齢、親子関係によりケースバイケースだからです。その旨はご理解の上で参考にしていただければ幸いです。

不登校状態になると、多くの子どもたちが感情的になります。
その変化に驚かれる親御さんは少なくないでしょう。
喜怒哀楽のすべての要素が「突き抜けた表現」になりがちです。

つまり喜び方がいつもと違って、幼くて大げさになっていたり、ちょっとしたことで怒って物を投げたり親に暴力をふるったり、急に「俺はダメだ。ダメな人間なんだ」とマイナスに落ち込んでしまったり、ゲームをしているときにとても大きな声でキャッキャと言ったりなどがあげられます。
「ポテチを買ってきて〜」という一つの事例においても親が買ってこないと「なんで買ってこないんだ!死ねよ!もう一回行って来い!お前は約束を破ったんだからジュースも買ってこい!」などと反発が出ることもあります。
学校に問題なく行けているときはこんな子じゃなかったのに・・・と多くの親御さんが涙ながらにカウンセリングでお話しされます。お気持ちはよくわかります。


少なくとも学校に行けなくなった不登校初期状態の子どもたちは混乱しています。行かなくちゃいけないとはわかっているけどいけないという苦しみの中にいます。のほほんとして休んでいる子でも内面ではそうではないケースが多いです。
その混乱状態が感情のコントロールを難しくしているとも判断されます。おそらく心理系の相談機関であればお薬を出したり、その感情をそのまますべて親が受け止めてあげましょうというアドバイスをされることと思います。もちろんその判断もアドバイスも間違いではないのですが、私が感じるのは不登校期間が2、3か月くらいになってもそのような状態ならば、家庭教育支援の立場では違う判断が出てくるということです。


そのような事例をたくさん支援する中で感じるのは、子どもたちの感情表現法が過激になる背景には親をコントロールしようとする気持ちが強いことです。


子どものそのような変化を見たとき、少なくとも多くの親御さんは混乱されます。
場合によっては子どもの要望を受け入れながらその行き過ぎた感情を抑えようとされるでしょう。でも前回の記事でも書きましたが親も人間です。感情がありますよね。その結果、ブレた対応になり、同じ内容でも子どもの要求を飲むときと飲まない時が出てきてしまいます。

そういう対応を続けてしまうと、不登校の子どもたちは自分の家をテリトリーとして生活していますので、その生活を快適にするためにいろいろな我儘を出してきます。その我儘を通すためにはどうすればいいかを考えます。単にその過程で感情を爆発させる子もいるでしょうが、中には「こういう感情をぶつけたら親は私の要望をのんでくれる」「こういう悲しみ方をすれば親は心配してゲームを買ってきてくれる」「こうやれば親は喜ぶから喜ばしておいた上で交換条件を出そう」などと考える子もいます。
これは実際に不登校を乗り越えた子が不登校中にどういう思いで過ごしていたのかを聞いたときに私に涙ながらに答えた内容でもあります。

そうして、親をコントロールする術が磨かれていきます。喜怒哀楽が激しくなっている子ほど、そのような意識は高いと判断されるかもしれません。不登校の際に親が子供に生活をコントロールされてしまうと、PCMの中でも触れている子上位対応が平常となることで、学校社会と家庭生活とのギャップが高くなり、復学へのハードルが高くなってしまいます。

このような際に大切なことは前回の記事でも書いた親がブレないこと。


子どもがどのような感情表現を出してきても親がブレない対応をしていると子どもは落ち着いてきます。勿論、上記の理屈があるので対応を変えた最初のうちは、子は親をコントロールできないとさらに感情を爆発させて反発を出します。しかし、親が理不尽な要望などをそこでも飲まない(内容にもよりますが)対応をすると、徐々に感情の起伏が収まります。伝えるべきことだけを伝えて物理的な距離を取るのもいいでしょう。親のメンタル面で言えば、不安そうにするのは付け入る隙を与えてしまったり、親が不安そうにしているのを見てさらに子どものイライラを助長させてしまうこともありますので「毅然とした態度」がポイントとなります。

徐々にそのような対応にシフトしていけば、子どもも感情を爆発させるにはエネルギーがいりますので、親をコントロールするのは無理だと判断されれば感情の波は抑えられ、子上位も是正されていくかもしれません。
ケースによってはそのような対応の後で半日ほどたって子どものほうから「さっきはごめんね」と謝ってくることもあります。このような対応を積み重ねることで親子の関係性を作っていくことが不登校の家庭教育では大切だと感じています。勿論、予防的な家庭教育の観点からも外れてはいません。

不登校の子どもの喜怒哀楽に振り回されないこと。飲めるものと飲めないもののライン引きを明確にして親がブレないこと。私は行き渋りや不登校傾向の家庭内対応で大切だと感じています。

ひとつの考え方として参考にしていただければ幸いです







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