今日は実際に支援をして母子登校を乗り越えた小学1年生の男の子のケースをお話ししたいと思います。


支援開始時の家庭の状況としては・・・


・小学校に入学してから行き渋ることが多い。
・1年生の夏休み明けからお母さんが一緒じゃないと登校できない。
・お母さんは下校時まで別室で毎日待機。子が乱れたときは教室の後ろで居る。
・家の中では癇癪を起すことが多い。なんでもお母さんに頼る。
・両親ともに過干渉が目立つ。自己認識はしているが口を出してしまう。


支援開始時の子どもの状況や性格面として挙げられたのが・・・


・母子依存が強い。甘えが強い。
・気に入らないことがあると暴れる。唾を吐く。
・学校でも不安が強く出ると泣いて叫ぶ。
・兄弟げんかが激しい(幼稚園の弟がいる)
・環境の変化に弱い。
・我慢することが苦手。
・怖がりで家の中でもひとりでは居れない。



母子登校からの復学のご依頼は年々増加傾向にあります。
母子登校に関してはお母さんが付き添いできれば登校は果たされるため「時間が解決してくれる問題」と学校側や相談機関も捉えることがあります。

しかしながらこの状態を「いつまで続けるのか?」という明確な答えがないため、毎日付き添うお母さんの負担は計り知れないものがあります。また、時間が経ってくると、母子登校はしなくなったが五月雨登校や不登校にそのまま落ち着いてしまうケースも少なくないため、ペアレンツキャンプとしては状況を見極めながら早期に母子登校を解決していくことが大切だという認識で支援をしています。


支援開始は母子登校を3か月ほど続けた、1年生の11月からでした。


まず取り組んだことは、父性と母性の役割を分けることでした


ダメなものはダメと強く伝えられる父親。
不安な気持ちを共感してあげられる母親。

という形で家庭内対応を変えていきました。

具体的には彼はすぐにイライラして家の中でも唾を床に吐いたり、物に当たったりするので、そのような行動があった場合には父親が対応をしっかりとしていき、禁止制限をかけました。もちろん、これまでそのような形で叱られたことが少ない子ですので反発が出ましたが、日々父親の立場を挙げる家庭内対応の組み立てをすることで、時には長期戦で根比べをして頂き、2か月ほどで家の中で「ものに当たること」「唾を吐くこと」はなくなりました。何かあれば私と電話で連絡を取り合いながら具体的な言葉がけなどをアドバイスしました。

母親の対応としては、過干渉傾向が出ていましたので、PCMの理論をしっかりと実践していただき、毎週の家庭ノートチェックでどれが子にプラスを与える発言で、どれがマイナスを与える発言なのかを具体的に学んでいただき実践していきました。母親はこれまで感情的になり子に「怒り」をぶつけることが日常的でしたが、「悲しい」という気持ちを伝えて、そのような態度を初志貫徹することで子どもの感情も落ち着いてきました。家庭ノートのチェックは自分のミスを書いていく作業ですので大変ではありますが、毎週びっしりかかれたノートを努力して書いていただきました。私たちの支援ではこの家庭ノートを書いていただかないことにはなにも支援ができないのでお母さんを応援しながら一緒に取り組んでいきました。


支援開始から2か月が経ち、家庭内対応も定着し、親の立場が明確になったところで具体的に母子登校を乗り越えていくために対応を練りました。
母子登校の支援だと、ついつい目先の問題を考えすぎて、お母さんがいなくても学校へ行けるためにはどのようにお母さんが離れていくべきかという思考に陥りがちですが、大切なことはまず家庭が変わることです。それが果たされてから直接的に母子登校をどうするかのアプローチをした方が結果的には早期解決ができることが多いです。

お父さんの立場が出来上がり、お母さんの母性対応が定着した段階で「家族会議」を行いました。子どもに伝えるべきことを伝え、子どもの感情をしっかりと汲み取ってやりながら話を進めていただきました。
この日を境に母子登校を具体的にどのように乗り越えていくかの対応が始まりました。


と、長くなりましたので続きは次回に




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