今日は本のご紹介です



岸 英光 『ほめない子育てで子どもは伸びる』 小学館 2010.11




ほめない子育てと聞けば、褒めることを否定した捉え方のように聞こえてしまいますが、この本の内容はそこまで尖ったものではありません。

要するに、「子どもを伸ばす褒め方」というものがあるんだということを論じられています。


子どもを「スゴイね」「えらいね」だけのプラスマイナスの評価だけを与えてしまうと、プラスを貰えなかったときに自己否定に繋がりやすい。周囲の評価を過剰に気にする子にしてしまう可能性もあります。
また不自然なまでに親が子の行動にプラスを与えようとすると、社会ズレしてしまうことも懸念されます(社会はそんなに簡単に褒めてはくれない)。

ですので「褒める」という形を「認める」という形に置き換えて子育てに活かしてみましょう!というものです。
子どもを認めた対応を繰り返していくと、子どもの中でバイタリティサイクルがぐるぐると回りだします。それが自尊感情を生み、生きる力として身についてくるという考え方も書かれています。


アイメッセージの説明などもしっかりとされていて大変読みやすい本です。2時間もあれば読み切れてしまうのではないかと思います。考え方としては私の「ころばぬ先の家庭教育」に近いですが、説明の切り口が違うので皆さんの参考になるのではないかと思います。



少し前、「ほめる子育て」というものが多くの家庭教育の場で認知され、取り入れられてきました。
しかし、家庭教育の現場を見ている私としては「褒める子育てを過剰にした結果、子どもが学校に不適応を起こし、親子関係に歪ができた」というケースをたくさん見てきました

もちろん、褒めるのは大切なこと。でももっと大切なことは結果、その言葉がけが子どもの糧となっているかどうかということ。

この本の中では否定的ですが、小学校低学年では私はストレートな表現での褒め対応は効果的だと思います。子どもの性格傾向や年齢次第で、徐々に「認める」対応に切り替えていくことは大変重要なことだと感じています。
その認め方の会話テクニックを筆者の岸さんは軽快な文章で語られています。



認める対応・・・みなさんできているでしょうか??







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