子育ての場面では子どもに「説明」したり「説得」したりする場面が少なからずありますよね。
そもそも説明と説得の違いとはなんなのでしょうか?皆さんわかりますか?

ちなみに国語辞典によると・・・


【説明】事柄がよくわかるように述べること

【説得】よく話して相手に納得させること


似ているようで非なる言葉。

説明と説得の違いを知っていると知っていないでは家庭教育の場において大きな差が出ると私は考えています。


家庭教育支援の場では、子どもが知らないことや子どもが初めてすることに対して求められたときにするのが「説明」。しつけの場で子どもに理解させて行動を変えるアプローチをする場合は「説得」が使われます。

多くのケースで、子どもから何も求められていないのに先読みをして説明をしていたり、説得が効果的な場面で説明をするお母さんやお父さんが目立ちます。


つまり・・・


「あんたはゲームばかりして、いつも制服は脱ぎっぱなしで。あまりにもぐうたらすぎるわよ。おやつは食べたら食べっぱなし、布団はひきっぱなし。お母さんが子どものころはもっとしっかりしていたものよ」


これは説教とも言えますが大きく分ければ説明のジャンルに分けられます。つまり理由づけを明確にして現状を相手によくわかるように認識させる試みとも言えます。

しかし、このような場面で説明をしても子どもはスルーしてしまうか(はいはい。あとでやるよ)反発(うるさいな。ほっといてくれ)となりがちです。


人間は感情の動物です。
話の内容が論理的に正しく、わかりやすいものであったとしてもそれだけでは子どもの行動を変えることは難しいです。一方的に親の立場でゴリ押しをして子どもを説き伏せるのではなく、相手が自ら動くように仕向けていくことができれば「しつけ上手」とも言えるのではないかと思います。

それを踏まえたうえで「説得」の重要性を考えてみましょう。

家庭教育の場でいう説得で大切なことは、相手の感情に配慮しつつ、論理だけではなく感情面が占めるウエイトを意識しながら子の気持ちに共感しつつ親の気持ちを伝えるということです。う〜ん。ちょっとわかりにくいかな。

よく私が家庭ノートチェックの中で「説教☓ ここはアイメッセージが〇」と指摘する場面は「説明じゃなくて説得の方が効果的」という意味になります。



上記の内容であれば・・・



「ゲームをやりたい気持ちはわかるけれど、制服がそのままだったらお母さんは掃除ができないから片付けてくれたら助かるんだけどな」

という伝え方になります。これが説得です。


かといって感情だけを一方的に伝えるやり方では子どもの行動を変えることができません。
感情だけに偏るのではなくあくまで論理と感情のバランスが重要です。

私のイメージでは社会的な場においての説明というのは「論理が100 感情が0」、説得というのは「論理が40 感情が60」のイメージです。

子育ての場面ではその説明の場において「論理が40↓ 怒りのみ感情60↑」になっている場合が往々にしてあります。つまりこれは説明の形をとりつつ怒りをぶつける「説教」となるわけです。これ一辺倒ではなかなか子どもとの良好な関係は築けないうえに子どもの行動に変化を促すのは難しいです。

子どもをしつけたり、行動を変えていくための説得法で大切なことは理屈と感情のバランスが保たれていて感情を優先的に伝えていく形が望まれるのではないかと感じられます。(例のごとく捕捉しますが個々のケース次第です)

私も家庭教育のアドバイスをするうえで親御さんに説明をする際のバランスとしては「論理100 感情0」を意識して(感情が入ると空回りしたり、内容がぶれたりする経験を過去にたくさんしてきたので・・・)います。こうやって欲しいと説得する場合には「論理40 感情(熱意?)60」などになる場合が多いですね〜
ちなみに問題解決支援コースで支援を受けられている方は私の「学校説明」の場をご存知かと思いますが、あの場面では最初の家族療法と訪問カウンセリング法の話を「説明パート」、後半の復学準備の配慮をお願いするところを「説得パート」と分けてしています。(上記バランスを意識しているつもりです


さて、話を戻しまして・・・
上記の会話例のように親の感情を伝える手法はアイメッセージの形をとることでうまく子どもに響き、結果的に反発がなく子どもが行動を変えることにつながりやすくなります。
しかし、感情を伝える手法で根本的に大切なことは日常的な関係で築かれていく「親子の信頼関係」です。
つまり「お母さんを困らせたくない」「お母さんを喜ばせたい」と感じている子であればより効果的に作用することでしょう。そのように思われるような良好な親子関係を築いておくことが最も重要だともいえるのです。

説明と説得。

この違いを意識してみてご自身の親子会話を振り返ってみると新しい発見があるかもしれませんよ。






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