今日は、ちょっと昔の話。


私が以前、家庭教育カウンセラーとして勤めていたのは京都の中間法人衆義という教育機関でした

2年位前の過去の記事でもそこの理事のことについてはお話したことはありましたね。年末にご挨拶に伺いましたが、「もう80になるけどまだまだ頑張るで」と相変わらずの剛毅なオーラを出されていました。
なんというか・・・仙人のようであり、バリバリの営業マンのようであり、教養人のようでもあり・・・魅力的なおじいさんだなぁと思います。



さて、今日はそのころのお話。
衆義では、社員教育の一環として囲碁が取り入れられていました○●○●



囲碁は将棋とは違い、石の動きに個性はなく、自分の好きなように石を並べて最終的に相手よりも領地を多くとった者が勝ちという大昔からある知的ゲームです。

私が衆義にいたときには、囲碁は東大の講義の一環としても取り入れられ、脳の回路を鍛えるという意味で専門家の中でも脚光を浴びている頃でした。

それとは別に子どもたちの世界でも「ヒカルの碁」という漫画が人気を博し、一時期は子どもたちの世界の中で囲碁ブームがありましたね。(その中で囲碁を解説するゆかり先生がとても美人で私もよく子どもたちと見てました最近はスズキの車のCMにも出ていましたね)

ちなみに当時、私は囲碁を打ったことはなく、ルールもヒカルの碁を読んで知っている程度でした。衆義の理事は、囲碁に関しては有段者でかなりの腕前でした。
社員一同、若手からベテランまで囲碁に関しては素人でしたので理事からの教えを受けて、みんな同じスタートラインで始めました。

理事曰く、「囲碁を打てば相手の性格がものすごくわかる」ということらしいです。
全局面的な視野をもっているのか(どっちつかず?)、一つの局面に集中するのか(周りが見えない)、攻撃的にいくのか、守備的なうち回しをするのかなどが見えるそうです。さらに言えば、その人が今どんな心理状況なのか、どのような人生を歩んできたのかなども碁盤から見えてくるらしいです。政治家の中でも囲碁は役に立つということで好きな方が多いみたいですね。有名な人でいうと、小沢一郎さんはかなりの打ち手だそうです。


打ち始めたころは私は理事に「ぶにんはんは、相手のペースにすぐ飲まれるなぁ。思いやりのある打ち方をするけど、それでは厳しい局面で結果が出せない。で、それに途中で気づいて修正する過程は早いけど、いささか、同時にいろいろな局面に手を打つのが苦手」と言われました


そこから1年程度、衆義が主催していた地域教育セクションの囲碁教室や、昼休みに理事と対局する中でそのような点を意識しながら囲碁を続けていると、不思議なことに人生全般のことで今まで気づかなかった考え方や新しい行動規範が生まれていることに気づきました。
(当時は社員の中で月に一度リーグ戦みたいなものを理事が解説者となって主催されていました)

当時の私のカウンセリングのスタイルとしては1件の問題をしっかり対応して、それが安定して解決に向かった段階で次の相談に移るという考え方でした。
しかし、それが、同時多発的に起こるお子さんたちの問題に対して、このケースは個々の対応を伝えておけば今はOK。こちらの家庭は電話で直接話して状況を聞いたうえで判断。あちらの家庭は訪問カウンセラーの派遣で様子を見て保留など、全方位的な対応ができるようになった自分に気づきました。

もちろん、まだまだ甘いところがありますが、このような思考回路は囲碁から培ったものだなぁと感じます。
実際そのような全局面的な対応をしているときに時々ではありますが、碁盤の上に白い石と黒い石があるビジョンが浮かぶのです○●○●



皆さんも、子育てや夫婦の問題、祖父母との関係、ママ友との関係など同時多発的な悩みを抱えて対応していかなければならない場面は少なくないと思います。
そのような時にどのように対応していくかのトレーニングとして「囲碁的な思考」というのは役に立つかもしれませんよ





ちなみに・・・






私は囲碁の生涯成績は、1勝30敗くらいです(笑) 
あくまで「囲碁的」な思考を身につけたということで勝負ごとに勝つか負けるかは別問題ですねぇ・・・





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