2010年03月20日
不登校を乗り越えた子たちの思い
前回の記事で卒業式の記事を書きました。
不登校を乗り越えての卒業式を迎えたお子さん、親御さん。涙の場面の連続でしたね。祝福のメッセージを残してくれた皆様もありがとうございました
昨日、今日と全国的に卒業式が行われるところが多いようです。街を歩いていても卒業証書を入れた黒い筒を持っている子どもたちが目につきました。私の電話にも現在のクライエントさんで卒業式を迎えられた方、そして過去のクライエントさんで卒業式を迎えられたというメールをたくさん頂きました。幸せな1日でした。
私が縁あって訪問カウンセラーとして関わった子どもたち、教育コーチの立場で関わった子どもたち・・・本当にみんなおめでとう
卒業式前には、子どもたちは学校で卒業文集や、親に向けての手紙、または作文などを書きます
不登校を経験し、苦しみ、そして乗り越えた子が迎える卒業式。子どもたちの気持ちが見えるお手紙を頂きました。一部ではありますがご紹介させていただきたいと思います。
〜〜 K君 (6年生の2学期に復学しました) 〜〜
小学校生活の中で一番思い出に残るのは、僕がしばらく学校を休んでいた時、いつでも家族が支えてくれた事。いろいろと心配してくれた友達のことです。
卒業する前に学校に来れて、とてもよかったと思います。今では休んでいたことをとても後悔しています。今では、学校がとても楽しいです。
そして、中学校生活がとても楽しみです。中学校で、部活や勉強などいろいろな心配なことはあるけれど、頑張りたいと思います。
〜〜 S君 (中学3年生の1学期に復学しました) 〜〜
中学三年生の頃、僕は無理やり自分の個性である暗いことと頭に血がのぼりやすいのを隠して、つとめて明るくしようとがんばりました。
しかし、自分自身を出すことのできないことから疲ればかりがたまってしまい、ふさぎこんで不登校になっていくという道を辿って行きました。
個性は自分自身だと僕は思います。
ですから本心を隠すのではなく、ちょっとくらいぶつかってもいいから本心をさらけだしていった方がいいと思います。自分自身を隠すことなくそのまんまでいられるからこそ楽しいのだし、そうしなければつまならいと思います。
確かに自分の個性が嫌な人もいることでしょう。
ですが、皆が違っていてぶつかるからこそいいんだと、今、僕はそう思っています。
K君は小学生、S君は中学生です。ふたりは年齢こそ違えど不登校でした。
K君は「学校になんか行くもんか」と言ってお母さんを奴隷のように使い、「あれを買ってこい」「これをしてくれたら学校へ行ってやる(でもやっても行かない)」などと言っていました。
学校へ行こうとすると、腹痛で動けなくなりました。
しかし支援を受けて、いろいろと話を聞いていくと実はみんなと同じように学校に行って遊びたいと泣きながら訴えていました。復学後は1日も休むことなく卒業式を今日迎えました。
あのまま学校へ行けない状態が続けば、心配している友達の思いや親の気持ちに小学生のうちに気がつくことができたでしょうか。そう考えると、彼に関しては本当に学校へ戻れて良かったと思います。
S君は学校で個性を押し殺し、家の中に引きこもることを選択しました。周りにどう思われているか気になって動けなくなり、生活も昼夜逆転になっていきました。
実際に支援を受けて分析していくと、彼の中の思い込みの部分が大いにあり、自尊感情が薄いことがわかってきました。訪問カウンセラーの先生と信頼関係を築きながら、復学し、受験という高いハードルを乗り越えてこのたびは卒業式を迎えました。家で閉じこもっていては、自分の個性を他人の前で出すことの素晴らしさに中学生のうちには気が付けず、進路の面でも後悔をしたかもしれません。
皆が違っていてぶつかるからこそいいんだ・・・そのように彼が思えたのは学校の影響です。そして3年後なり10年後なりに社会に出て働くうえで必要な考え方なり経験を学ぶことができました。
この子どもたちの復学後の手紙を読まれてどう感じるでしょうか。
今の時代、義務教育といえど学校以外の選択肢を選ぶことは以前に比べ珍しい選択ではなくなりました。
自立をしている子が、学校へは行けるけれども自分の人生のために学校以外の選択肢を選びたいというのであれば、それは親の同意があれば問題行動ではないと思います。
しかし、僕は学校へ本当は行きたい!でも行けないから違う選択肢を選ばざるを得ないというのであれば、こうやって学校へ戻って笑顔を取り戻している子たちのことも知って欲しいのです。
どうか学校を簡単にあきらめずに子どもたちの本当の願いをかなえてやって欲しいのです。
エネルギー不足?
いえ。朝になると起きてこない、または玄関でうずくまって泣くわが子を見ればそう見えてしまうのも無理はありません。
しかしエネルギーが切れている子があんなに家の中で楽しそうにゲームをしたり、兄弟とあんなに元気にじゃれあったりするでしょうか。
親の愛情不足?
いえ。愛情のない親がわが子が学校へ行けないことを心配してパソコンでいろいろと情報を集めたり、わらをもすがる思いで支援機関に相談するでしょうか。
今の時代、選択肢はたくさんあります。
実際に学校へ行かない選択肢をすべきケースもあります。
私はそれに対して異論はありません。
しかし、行きたいけど行けない子は、行ける子にしてあげたい。
私はそう感じています。
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この記事へのコメント
私も、偶然息子の真意を垣間見る機会がありました。思いもしなかった息子の言葉がありました。
きっと、支援の先生方は親でさえもわからない子供の心の奥底の叫びをくみ取っておられるのですね。
息子は、最初支援の先生に学校へ戻すことが良いのかどうかわからないとまで言われました。
その息子が、学校に戻ってよかったと思い卒業しました。
たくさんの、「行きたいけど行けない」子供達が学校へ戻っていけることを願ってやみません。
(この記事を、私のブログの方でも紹介させてくださいね。
卒業式ですね。うちは来年ですが、
不登校を乗り越えた子供のお便り、ぐっとくるものか゛ありますよね。
確かに通常教室に戻さない方がいいケースや、他の選択をしたほうがいいケースもあるのかもしれないです。いじめ絡みの報道などあると、たしかにいろいろかなと思いますが、戻れる、戻りたいその願いが、一人でも多くの思いが叶うといいですね。
お体気をつけてがんばってくださいね。
息子が不登校になった時、私は「学校に戻る」以外の選択肢はありませんでした。それは今もこの先も変わりません。今、息子はあの時の時間を取り戻そうと、友達との時間を最優先に毎日を楽しんでいるように私は思えるのですが…。
息子は学校に戻り、今何を思っているのでしょうか。
でも、ご主人と考え方が違い支援をあきらめたり、お母さんの考えが、「中学は無理でも高校から」とか「そのうちになんとかなるのでは…」というお話を聞くと、どうにもならないこととは知りながらも、もどかしさで心がいっぱいになります。
息子の小学校では6年生になると、産まれたときから現在までの記録を1冊にまとめます
小さいころのことは聞き取りで、小学校時代のことは作文や校外学習の記録なども入れて、かなりの量になります。次男は不登校していたころのことを書くのかな?それともその期間のことは触れずに書くのかな。
2年後、卒業式の日にその文集を持ってくる時を楽しみにしています。(ちょっとドキドキしながら…
)
中3S君の親です。この作文を読んだときは息子も前を向いて歩いているんだなあ。と感激しました。ぶにん先生と訪問の先生のお陰です。ありがとうございます。
担任の先生から息子の提出物がいい加減で注意したら「僕はだれにも迷惑かけていない。自分で責任をとります」と言ったそうで先生から[ふざけんなこの野郎、どうやって責任をとるんだと泣かすほど怒りました。」と言われた時にはずいぶんとへたくそな前の向き方だなあと思いましたが

はじめまして。
ciquciqu〜チクチク〜のユミと申します。
エンカレッジの上野先生にお世話になり、
小学6年生9月に復学し、この度無事卒業を迎える事ができました。
ちょうど↑K君と同じ時の復学で、わが事のように
嬉しく記事を拝見させていただきました。
我が家の場合も、学校へ戻す事しか考えていませんでした。
そして、戻った息子に笑顔が戻りました。
学校が全てではない、と私たち夫婦が選択したことを疑問視された事もありましたが、
こどもの笑顔が答えを出してくれました。
「戻して良かった・・・」と。
まだまだこれからの私たち親子ですが、子どもと共に学び成長していきたいと思っています。
これからも、先生の記事こっそり(笑)拝見させていただきます。
こんにちは。そして、ご卒業の皆様おめでとうございます

私も皆さんと同じく「学校に戻る」以外の選択はありませんでした。ciquciqu〜チクチク〜のユミさんと同じ思いです
子どもの笑顔が答えですよね・・・「戻して良かった・・・」ぶにん先生とのご縁に感謝です

私もまだまだ勉強中の身です。学ぶ心を忘れず、親子で成長したいと思います。ぶにん先生、どうぞよろしくお願いしますね

『行きたいけど行けない子は、行ける子にしてあげたい。』というぶにん先生の気持ちが、苦しんでいる親子の支えになりますように。
そして、ぶにん先生も全国で待っている子ども達の為にお身体大切に、頑張って下さいね


お二人の作文、ほんとにぐっときますね。
自分の感情を文章にする事って勇気がいる事だと思います。素晴らしいですね。
二人共、とても素直な子達なんでしょうね。
これからの成長が楽しみですね、応援しています


うちは「もう学校には行かない」と宣言して、始まった不登校でした。その後、学校に行く意志を見せませんでしたが、友達にも先生にも会おうとしない、家で隠れるように生活をしていることが、学校に行ってない自分を本当の自分ではないと思っているのだと信じたかったです。だから絶対に学校に戻してあげたい!!と思いました。
一向に動かない子どもを前に、でも何か動きださなければと、違う道を探し始めてしまったら、本当は学校に行きたいという気持ちがあったとしても、それを引き出してあげることなく終わってしまうと思います。元の場所に戻ることなく違う道を選んでしまうことは、どこかそこを避けてしまった自分を抱えることにもなってしまうのではないかなと・・・やはり今までいた場所からスタートさせてあげたいです

記事のお二人のお子さんも、学校に戻り、卒業を迎えることができて本当によかったですね。
とくに、私はK君のお母さんのように息子に奴隷的に扱われたことがあるので、他人事とは思えません。あんなにステキな文章はプレゼントはされていないので、ちょっと羨ましいですが・・・
お子さんたちの声がすべてですね。説明がいらないぐらいです


二人のお子さんの手紙すごいです

6年生にして<感謝の気持ち>をもっていること。中3にして<自分の考え方>をきちっと持っていること。
これから生きていく上で大切なことに、もう気付いてるんですもの。親御さんにとっても、大きな自信につながる手紙となったでしょうね。
私は息子の気持ちを聞いたことがないのでわかりませんが、友達の事、学校の事を笑顔で話す息子をみていると、私まで笑顔になります。
学校に戻せてよかった、先生にお会いできてよかったと思います。
今日は終業式です。
「今日は早帰りで部活もなし」と大喜びで出かけました

ちゃろさんこんにちは

不登校の問題は親、教育関係者、カウンセラーと各々の立場によって見解が変わります。
でも本当に大事なことは本人がどう思っているか。しかし、「本人が行きたくない」と実際言っていてもその原因が性格傾向の問題や、なまけの問題などであった場合は、子の言葉を表面上だけで鵜呑みにしてしまうと解決には向かいません。難しいところです。
そのような状況ですので、親御さんが学校へ行かない子を見るのが「辛い」のであればまずは専門機関にご相談をというところになるのではないかと思います。(専門機関の選定がまた難しいのですが
)当ブログの記事の紹介ありがとうございます。
余談ではありますが、関東にも関西にもちゃろさんに会ってみたいという親御さん、何名かいらっしゃいましたよ

ゆうまさんこんにちは

お気遣いありがとうございます。目の回るくらいの忙しさからは今週からは解放されましたが、私に春休みはなさそうです
頑張ります。学校しか選択肢はない!と言い切るのは難しいですが、選択肢が多くなった分、何年か前と比べても学校を簡単にあきらめてしまう親御さんが多くなりつつあるのは事実です。ケースバイケースですが、小中学生の不登校の場合はまず学校へ戻る術を考えた方がいいのではないかと私は感じています。
マロンさんこんにちは

お子さんは楽しい春休みを満喫し始めているころではないでしょうか。
「息子は学校に戻り、今何を思っているのでしょうか」
卒業式の友達に囲まれているお子さんの写真が真実ではないかと思いますよ

かのんさんこんにちは

次男くんの卒業式はまだ先ですが、それまでの期間で学校で嫌なこともいいことも経験して継続的な登校の中で今以上に成長してくれるのではないかと思います。
「そのうちねんとかなる」「学年が変われば」という待つ姿勢はよくわかりますし、実際にSCさんがよく言うアドバイスでもあります。
しかしすべての不登校のケースにそれをあてはめてしまうのは危険です。早期に親が行動に移して解決へというのが大切です(理想を言えば予防的な段階で)
来年度も1人でも多くのお子さん、悩まれているおご家庭を支援できればと思っています。
こ○○さんこんにちは

お子さん本当によく頑張りましたね。もちろんお父さんお母さんもPCMの理論を理解しながら勝負どころでは父性と母性のバランスを考えて対応していただけました。その結果だと思います。
中学の担任の先生の「最後の贈り物」は素敵でしたね。その言葉が彼の心に響いてくれれば嬉しいですね。
いよいよ春からは高校生。義務教育の枠を超えたので選択肢は一気に広がります。できることなら、光ある道へ自分の意思で進んでいってもらいたいものです。
ciquciquさんはじめまして

コメントありがとうございます。ciquciquさんも6年生復学だったのですね。このたびは不登校を乗り越えての小学校ご卒業おめでとうございます

6年生の復学は多くの方に支えられての復学だったのではないかと思われます。小学校生活の最後でしっかりと学校へ毎日行くことに慣れ、さらに環境の変化が大きい中学校生活でもうまく適応できることを私もお祈りしております。
きっとお子さんにとっては「学校がすべてではなかったのではないか」と感じます。その証拠の笑顔ですよね。
復学に至るまでの道ではお子さんは苦しみ、涙を流した時期もあると思います。一度学校を休むという選択をした不登校の子が復学をするというのはそういうものだと思います。その苦しみや苦労があったからこそ、咲く笑顔もあるのだと思います。
おめでとうございます

サブリナさんこんにちは

先日の教育コーチングではお疲れ様でした。意識を変えていく対応を今後も家庭とカウンセラーで情報共有しながら進めていきましょうね。
一度不登校を選択した子が学校へ戻ることは苦しいことでもあるし、簡単なことではありません。
しかし出来ないことではありません。サブリナさんのケースでもカウンセラーによっては学校以外の選択肢をを出したり、休ませて待つ姿勢を言われたかもしれません。
しかし、今は毎日学校へ通うことができ、その中で日々成長しているサブリナさんのお子さんがいます。
私も支援ができてよかったと思っています。こればっかりは縁ですね

ティカさんこんにちは

たまたまその時間に一緒に居た縁で、訪問の先生からティカさんのお子さんの卒業式の有志を見せていただきました。
「この子がティカさんのツッコミを輝かせるボケ担当のティカJrか
」と感慨深い思いで見せていただきました。不登校中の子どもの性格は変わってきます。親を奴隷のように使い、物欲は自制できず、体調不良や情緒不安も訴えてきます。
そのような表層的な面だけ見ていると「この子には学校は無理だ」と結論付けてしまいがちですが、カウンセラーによってはうまく絡まった問題をひも解いて短期間で復学させるスキルや経験がある方がいるのも事実です。
選択肢が増えてきた昨今で、「学校を簡単にあきらめない」という選択肢がその中に埋もれてほしくないと感じる今日この頃です。
ティカさんのお子さんの「めあて」とかは素敵なプレゼントじゃないですか
笑いもスパイスも効いてて個人的には感動しましたけどね〜ハイジさんこんにちは

春ですね〜。そちらのほうはまだ桜は咲いてませんかね。こちらは徐々にピンク色が町中で目に付き始めました。
支援の中でもお話ししましたが、コミュニケーションには「言語的」と「非言語」的なものがあります。お子さんの笑顔、毎日元気に行ってきま〜すと出ていく姿、それが非言語的な「お母さん僕を学校へ戻してくれてありがとう」ということではないかと勝手な想像ではありますが、そう感じています。
おこさん復学後、本当に成長しましたよね。
再びクラブにも挑戦する姿勢も嬉しいです。むしろ私の立場では「あんまり無理すんなよ!」と言いたいところです




