まさに今日、事務所の近くでも蝉が鳴き始めました。
蝉の声を聞くと、いよいよ夏だなぁと感じます。我が家のかき氷マシーンもそろそろ始動するかもしれません


私たちカウンセラーは、定期的に各々の支援の状況や結果、またはより良い支援のためにどのようにしていくべきかなどを話し合う研究会を行っています。
これはカウンセラーの倫理規程にもあるような「カウンセラー足るもの新たな知識獲得や勉強の継続」という考えに基づく活動です。


先週にも会が催され、有意義なご意見や考え方などを学ぶことができました。

また、私たちペアレンツキャンプが行っている「予防的な家庭教育」や「五月雨登校からの復学支援」などについても話をし、様々なご意見を頂きました。

ブログでも有名な不登校自立支援センターFHEの藤本先生も参加され、長期不登校に対する支援の内容や、短期間での復学における手法の解説など私にとっても貴重なお話をお聴ききする機会を得ました。



さて、それに関連する内容でもあるのですが、今日は引き続き訪問カウンセリングの必要性ということ私なりの解釈で書いてみたいと思います



過去の記事でも触れましたが、私はもともと訪問カウンセラーとして不登校の子どもたちを現場で支援する仕事をしていました。

そして、他機関からのご依頼があれば訪問カウンセラーとしての職務にあたっています(ここ1年ほどは過去に携わった子どもたちのアフターフォローが中心ですが)


ペアレンツキャンプで支援を受けた親御さんにはよくこう言われます。



「ぶにん先生も私服を着て、子どもたちとゲームで遊んだり勉強を教えたりするのですか?想像がつきません」




訪問カウンセラーとして支援にあたっている親御さんにはよくこう言われます。



「え、他機関の代表をされていているのですか。スーツを着て子どもたちにコーチングをしたり?えー。想像がつきません」




コーチングと訪問のカウンセリングというのは、ダイレクトアプローチの両輪ではありますが、立場やその手法はまったく異なるものです。過去の記事にも書きましたが訪問カウンセラーは子どもに寄り添って支えていく立場ですので、それに必要な分析力やスキルが必要となります。



さて、今回の記事で一番お伝えしたかったのは、



そもそも訪問カウンセリングということ自体がカウンセリングの理論からは矛盾しているが、その矛盾を抱えてでも訪問カウンセリングは不登校の子どもたちの復学支援には必要なものだということです。




はぃ。わけがわからなくなってきましたね?



簡単に説明しますと、カウンセリングというのは押し付けるものではなく、あくまでクライエントが自発的に求めて初めて成り立つ技法です。

スクールカウンセラーの先生とお話ししていても「まずはカウンセリングルーム(学校の一室)に継続的に来ていただかないことには何も始まりません」とおっしゃいます。

不登校の子は、自ら望んでスクールカウンセラーに相談しに行って初めてカウンセリングにおけるリレーション(関係作り)が始まります。

しかし、それでは家から出れずにましてや学校から遠ざかってしまっているタイプの不登校の子どもたちはカウンセリングや支援を受けることができません。
そこで、考えだされたのが訪問カウンセリングという手法なのです。
子どもたちの家をカウンセラーが訪問することで、関係性を切り開いていき、支援を進めていくという手法です。メンタルフレンドの派遣というものがありますが、それを、より専門性の高い人間が復学をひとつの通過点、ゴールは家庭の再生ということを考えて支援に当たることで成果を出すというものです。


極力、簡単な言葉で短く説明するとすればこのように説明できます。



訪問カウンセラーについての考え方はそれぞれの支援機関で相違はあるとは思いますのでこれがすべてではありませんが、私としてはそのように考えています。

実際訪問カウンセラーとして、仕事をしているときも子どもがランドセルを背負って学校へ戻っていく姿を見れば「あぁ。支援ができてよかった」と感動する場面も多いですし、ペアレンツキャンプでの支援で訪問のカウンセラーの先生を導入して支援をしたケースでは、「いてくださって良かった。訪問カウンセラーの支援がなければ復学時期が遅れたり、子どもが問題を抱え込んでしまっていたかもしれない」と感じることもよくあります。

ペアレンツキャンプでは、状況に応じてしか訪問のカウンセラーの派遣を行ってはいませんが、長期間の不登校の支援では私は必要性は高いと思っています。



家族療法+訪問カウンセリング



様々な機関でこの手法が取り入れられ、不登校で苦しむご家庭や子どもたちが一人でも多く学校へ戻っていくような、「大きなシステム」が作られていければいいと願うばかりです。