前回記事にて思いのほか、皆さんの反響が大きかったことで、この内容を取り上げて良かったと感じています。今日はその続きを書いていきたいと思います。

さて、オンラインゲームの中でもMMOと呼ばれる種類のゲームが一番不登校の問題と密接に絡み合う可能性が高いことを前回の記事で示唆しました。

結論から言うと、オンラインゲームには、しっかりとした自制心と、仮想社会と現実社会との区別が明確にできていない子がするのは危険だと私は判断します。

または、せめてMMOを通じて上記の2点を親が子に伝えて、時間などの制限をかけられる親子関係ではなくては思わぬ問題に発展しかねないと感じられました。


さて、ここからが実体験レポートです。なぜそのような結論に至ったのかが見えてくるのではないかと思います


オンラインゲームとは何ぞやということをまだ私自身がよく分からなかった3年前。

当時の職場では、在宅研修というシステムがあり、家に居ながら何かを研究するという時間が与えられていました。私は、それのすべてをMMOにつぎ込みました。

MMOには大きく分けて2種類があります。
それは月額課金制完全無料制です。

月額課金制とは、毎月決められた金額を振り込んだり、コンビニでウェブマネーを買ってそれを登録することで1か月間なら何十時間でも遊べるシステムです。継続して遊びたいときは同じように入金をして継続をします。多くの月額課金制のゲームの料金としては¥1,000〜¥2,000の間のようです。

完全無料制とは、その名が示すとおり、パソコンにゲームをダウンロードするのにもお金はかかりませんし、月額のプレイ料金もかかりません。

私は、後者の完全無料制のMMOをインストールして実際に遊んでみました。

まず感動を覚えたのが、画面に歩いている人が実際の「人」だということ。たとえば、DSとかのRPGのゲーム(ポケモンやドラクエ)などでは、当然、町にいる村人は、話しかけても同じことしか言いません。そしていつもそこにいます。当然ですよね。そうプログラミングされているのですから。
しかし、MMOの場合、画面を歩いているキャラクターの大半が、実際にパソコンの前にいて操作をしている人なわけです。

挨拶をすれば返してくれる人もいれば、無視されることもあります。チャットで自由入力で会話ができるので、表情が見えない以外は現実の会話と何ら変わりはなく支障はありません。顔コマンドや絵文字も使えるので感情表現も慣れてくればできます。

「こんにちは」
「こんにちはw」
「こんにちは(*・ω・)ノ」

同じ挨拶をとっても相手に与える印象は変わります。一番上の「こんにちは」は何かとっつきにくい印象を与えます。2つめの「こんにちはw」のwは笑いを表します。なので、微笑んで挨拶をしてくれているという印象を与えて印象は良いです。3つめは語るまでもなく、絵文字で感情表現をしています。今の若いユーザーのほとんどが顔文字のソフトをダウンロードしてチャットに取り入れています。

実際に自分の分身であるキャラクターのレベル(強さ)を鍛えてあげていくことにより、強い武器や防具、アイテムを手に入れながら用意された広大なマップを冒険していきます。

その過程できっと人との交わりが発生します。強いモンスターを倒すために協力したり、分からないことを聞くことでコミュニケーションが生まれたり、不要なアイテムを貰ったり・・・

そのような遊びを繰り返していくと、MMOの世界は不特定多数のユーザーがいるわけですから、自然と現実社会のようなシステムがつくられていきます。

・ギルドなどの派閥ができる。友達ができる。(職場などの人間関係と同じカモ)
・チャットや、プレイスタイルによる人間同士のいざこざが起こる
・敵対した人を倒す→恨まれる→復讐される
・アイテムを自由価格で売買できる
・自由売買なので相場ができる。現実社会の株取引と同じ現象が起こる。
・詐欺事件なども起こる(チャットでだましてアイテムをだまし取るなど)
・小学生が大人と話すことで諸々の大人の事情を知る機会になる。(アダルト的な)
・強い人は注目を浴びる。(セレブな人がTVで紹介されるようなもの)
・注目されたいから強くなりたいと思う。

もっと、現実社会のような人間関係や、向上心、敵対心などが生まれてくるのですが、主に上記のようなものです。

このような流れが出来上がると、MMO中毒の下地が完成します。
私自身、ミイラ取りがミイラになるの言葉の通り....


どっぷりハマりました。


1日に5時間〜10時間ほど、寝る間も惜しんでやっていました。
人とのかかわりが出てくると「〇〇さんが待っているから・・・」ということもあり、ゲームにINしないわけには行かないのです。
ギルドと呼ばれる派閥に入ると、ギルドの人間数名と何かイベントをしようなんていう話にもなります。なかなか断れないし、そのイベントを開くことで自分のキャラが強くなるのであれば参加したいという気持ちにもなります。
夕飯の時間になっても、

 「今ムリ〜」

と言ったり、お行儀悪く食べながらなんていうこともあります。
私は、そこまではしませんでしたが(たまにしたかな・・・)、オンラインゲームにハマる小中学生の家ではそのようなことが日常茶飯事なのです。

ただのテレビゲームであれば「次のセーブポイントまで」とか「この面をクリアしたら食べるから待ってね」とかいうケースが見受けられます。
しかしMMOの場合、人間がたくさん画面の向こう側に入るわけですから・・・

「今僕が、ご飯で抜けちゃったら多くの人に迷惑がかかっちゃうの!」

という理屈を通してくることが多いです。たぶん、それは言い訳なんかじゃなく真実なので親からすればさらにタチが悪いと思われることでしょう。

深夜にイベントがある時などはどうしても昼夜逆転してしまいます。
お昼の時間には比較的、ゲームの中の人口が空いているので、モンスターと戦う場所があいていてレベルアップをさせやすいということもあります。
土日は混雑していて、要領よくモンスターを倒せないので狙い目はやはり平日の朝から夕方の間です。
しかし、その時間は学校や仕事があります・・・さて、そこでどういう行動を子どもたちはとるのか・・・

それが小中学生が学校を休んでまで、「やりたい!」と思わせる大きな理由の一つなのかもしれません。
実際にお昼の時間などでも小学生や中学生の子たちがいて、仲良くなった子たちとゲームの中のチャットでゆっくりと話して、学校へ行くように諭したこともありました。



さらにMMOには仮想社会と現実社会との区別があやふやになり、中毒性があるという問題のほかに、金銭的な問題も発生します。

それは私が実体験をした完全無料制でも同じなのです。

は?完全無料制なのになぜ金銭的な問題が発生するの??

と思われた方も多いかと思います。

次回は、さらに掘り下げて説明をしていきたいと思います。


                          へ続く