3月も半ばを過ぎたというのにまだまだ寒い日が続きますが、皆さんお元気にお過ごしでしょうか
先日、関東方面に出張した際にペアレンツキャンプで勉強されている親御さんや、私が支援して関わった親御さんと上野駅の周辺でささやかなお茶会を開催しました。
会社勤めの方にとっては、年度末のあわただしい時期、そして学校関連の行事も多いというバッドチョイスな日取りでしたが(しかも平日の13:00から開催)お集まりくださった皆様、ありがとうございました。
ご都合が合わなかった方はまた次回にお会いできるのを楽しみにしていますよ
【第一部 ぶにん独演会】 13:00〜14:00
まずは、お集まりいただいた方への挨拶を少々。ペアレンツキャンプの方も衆義・家庭教育セクションの方もいる状況でしたので近況報告も踏まえてお話をしました。
そして、今までは不登校などの子どもの問題行動に関することを家族療法とダイレクトアプローチを用いて1件1件支援をしていたが、これからはそれだけではなく予防的な家庭教育の普及活動と親のネットワーク作りを柱に挙げて活動していきたい旨をお話ししました。
これまで私はいろいろなケースを支援してきましたが、総じて感じることは親が孤立して奮闘されているということ。カウンセリングというもの自体が援助者と被援助者だけの繋がりで深くかかわっていくので、他の親御さんのケースなどはなかなか知る機会はありません。
ペアレンツキャンプで学んだ親御さんはこれまでは知識を蓄えるインプットの活動(勉強)だけをされている状況でしたが、不登校や子どもの問題行動を解決して乗り越えた後は出来る限りの範囲で情報を発信するアウトプットの役割も担えるようなシステムがこれからは必要ではないかと感じます。
今はまだまだ小さな火を各々が持っている状態ですが、その火を集めて束ねて大きくしていくことで、今現在、暗闇の中で悩んでいる子どもたちと親御さんを照らしてあげることができるのではないかと思うのです。
予防的な家庭教育って言っても、実際問題が起こらない限りはそんな勉強なんてしないですよ・・・
というのは簡単です。
実際、その通りかもしれません。
かといってその理由だけで活動をしないというのは結局のところ良い援助活動ではないと思います。予防的な家庭教育の普及(啓蒙)活動はいばらの道かもしれませんが、まずはアクションを起こさないことには何も判断はできません。
その活動の最初の一歩としてこのような会を設けることになりました。
この活動の名称を「関東ペアレンツキャンプ親の会」としまして、年に何度かは集まって活動していければと思っています。
具体的には、予防的な家庭教育の普及のため、親のネットワーク作りに準ずる活動として・・・
・学校やPTAなどに働きかけて講演会や勉強会をする。
・ママさんサークル等での予防的家庭教育の宣伝活動。
・ころばぬ先の家庭教育の販売活動
・悩んでいる親友達がいれば自分の経験を話してあげる。(情報発信)
が挙げられます。
また、名称を関東ペアレンツキャンプ親の会としましたが、特にペアレンツキャンプで支援を受けた方のみが参加資格があるわけではありません。
今現在不登校でお悩みの親御さんなどが同じ経験をされた親の話を聞きたいと思うこともあると思います。そのような方が会に参加するのもありでしょう。また、予防的な家庭教育の普及活動に賛同してご助力いただける方も大いに歓迎したいところです。
今は、吹けば消えてしまいそうな小さな火ですが、予防的な家庭教育の考えはこれからの学校教育・家庭教育の場では必ず必要なものです。
一緒に頑張っていきましょう。よろしくお願いいたします。
要約すればこんなお話をしました。
【第二部 自由座談会】 14:00〜15:00
親御さんが楽しみにしていたのが、この自由座談会。
皆さんは自分のご家庭に対するアドバイスしか知りえない立場ですので、他のご家庭がどのような形で復学までたどり着いたのか、また、復学後の対応で苦労しているところ、悩んでいるところなどをざっくばらんにお話しになっていました。
私もお会いするのが久しぶりなお母さんがいらっしゃったので、お子さんの成長を聞くことが出来てとてもうれしかったです。
時には「ぶにん先生まだまだ若いですね〜!」とオバチャンパワーに圧倒されることもありながら、皆さんとの再会を楽しみました。
支援をしている最中はそれこそ毎日でも連絡を取り合えたけれど、問題がなくなればカウンセラーも離れていかなければならないのでこのような機会があると私もうれしく思います。
また、初めて会うお母さん同士でいろいろなお話をされていて活動の柱の一つに挙げた親のネットワーク作りという面でも貴重な時間となりました。ケースは違えど同じ苦労や悩みを乗り越えた親同士、すぐに打ち解けあっているように見受けられました。
皆さんでケーキセットを頼んで、楽しい茶話会になりました
【第三部 個別相談会】 15:00〜16:00
支援当時は小学校低学年だった子が今は中学生になっています。
私の考えとして、「家庭教育の対応にマニュアルはない!」というのがあります。なので、当然、子どもの状態や年齢が変わってくると昔にお伝えした対応をかたくなに続けてしまうとどこかでひずみが出てくる可能性も否定はできません。
今現在の様子から見て、親としてどのような対応をするべきかということを個別に相談を受けました。
わずか3時間の会合でしたが、今後もこのような「親の活動」が広がっていけばと思っています。「ぶにん先生とのつながりが最高のお守りです」というありがたいお言葉も頂戴できました。
しかし、特殊な技能や能力がある人でもひとりでは世界を変えることができません。
しかし、ひとりひとりの思いを束ねそれがひとつのアクションになると、社会に少なからず影響を与えていく活動になると信じています。
またこのような会を開催できるよう私自身精進しなければなぁと感じた1日でした
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