※前回記事の続きです。


母子登校(母子同伴登校)のご相談が多いというお話をしました。

母子登校と言っても、母親が校門までついていってやるだけなのか、それとも別室で母親がつきっきりで勉強を教えなければならないのかなど、その問題の根深さや状況は異なります。

では、母子登校の原因はどこにあるのでしょうか。

それは、母子依存が強いところです。

これまでの子育ての中で母子分離が図られずに、本来子どもが親からある程度の自立していく段階にあるにもかかわらず、親が子に対して過干渉、過保護対応を続けることで子は母親に依存してしまう傾向があるのです。


そのような子は多少のストレスに対しても自分で向き合わず母親を頼ります。母親もまたこの依頼心を助長させるような対応(常に母親が正解を出す。失敗する前に助けるなど)をしてしまっています。
子どももまた、「ママ〜あれどこにあるの?」「ママこれやって」「ママーどこにいるの〜?」などの会話が目立ちます。


学校社会は少なからずストレスであふれています。
子どもの性格傾向によっては多くの人といるだけでストレスを感じますし、授業中に分からなくなるだけでもストレスになります。
母子依存傾向の子は、そのようなストレスに対して親の支えがないと乗り切れません。そして「学校が怖い」となるのです。

その段階で親が焦りを感じて

「学校くらいひとりで行け!みんなひとりで行ってるだろう!」

と感情的に叱るケースが目立ちます。
しかし、多くの母子登校のケースでは親に頼るのは「なまけ」ではなく、特定の年相応の経験が不足しているからひとりでは行けないのです。
年相応の経験とはつまり、失敗した経験、失敗から自力で起き上がった経験、恥ずかしい思いをした経験、自分で考え自分で行動した経験などが挙げられます。


親御さんに私がいつも伝えるのは、


「このような子にしたのは誰?それに気がついてらっしゃるのであれば出来ることはひとつです」


そうです。親がスキルを学ぶことです。


まずは家庭内対応を変えていきます。
子どもに自立心を育むための対応を行います。ケースによっては母親が子に依存していることも考えられるので、母親が自立することも大切です。
この子は私がいないと何もできないと決めつけて考える親御さんに多いです)

そして段階的に母子分離をしていき、学校に関しても目標を決めて母親が付き添う距離を少なくしていきます。
その際には、親も子も目標意識を共有できるように「登校カレンダー」を作ったり、「トークン・エコノミー法」を使ったりすると効果が出やすくなります。

子どもの方に自立心が育ってくれば自然と母子登校は解決します。

しかし、ただ「待つ」だけではなく親の方から意識を変えていくことでより早く周囲のお子さんと同じように教室で一人で授業を受けられるようになります。

また、違うケースで見受けられる例としましては、幼稚園や保育園に通う、下の子がいるケース。つまり、

僕も妹や弟みたいにお母さんに愛されたい、かまってもらいたい

という欲求から母子登校という形に発展するケースです。

このようなケースでは、一時的に愛情(欲求)を満たしてやることも大切なことです。あくまで一時的にしないと、さらに幼くなってしまって母子分離が出来ないのでそのさじ加減は慎重に判断していく必要があります。


母子登校も長引くと子の成長過程に影を差してしまうこともあります。(すべてがとはいいません)
もし解決すべき問題だと親が感じられておるのであれば、子を変えるのではなく、まずは親が変わることに努めましょう。
きっと、お子さんにとっても親御さんにとっても母子登校の解決を通じて大切なものが学べることができるでしょう。


以上、母子登校についての解説でした。



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