私たちの機関では、「家庭ノート」と呼ばれるものを親御さんに書いて頂いています。

家庭ノートとは親御さんと子どもたちとの家庭内対話を記入していただくノートで、基本的に家庭教育カウンセラーやアドバイザーは家庭ノートを中心にして、ご家庭の現状や、大小様々な問題点、お子さんの性格傾向などを把握し分析していきます。

不登校の復学を目標に活動されているような「復学支援機関」などでは、家庭の状況を把握するために使われているところもありますが、私がいる機関のような「家庭教育支援機関」ではこの家庭ノートで現状把握からアドバイスまですべてをノート内で完結できるように行っています。(現実的にはプラス電話カウンセリングがありますが)

ゆえに、この家庭ノートの存在がとても大切なのです。

 しかし、実際、家庭ノートをつけていくのはお仕事をされている方は特にですが、かなりの労力と時間を要します。また継続的に記入していただかないと現状は日々刻々と変わるため柔軟なメソッドをお伝えできないため、「1週間分書いたから終わり!」というわけにはいきません。

みなさんの声を直接聞く立場としては、苦行を強いているようなところは理解していますが、継続して書くことの大切さも様々なケースから見てきているのでぜひともがんばっていただきたいなぁと思います。


ある本にこのようなことが書いていました。



AさんとBさんが毎日毎日せっせと汗を流しながらレンガを運んでいます。炎天下の中、かなりの重労働のように見えます。ある日、2人に質問をしてみました。

 「あなたは何をしているのですか」


 Aさんは答えました。

 Aさん「見りゃわかるだろ。レンガを毎日運んでるんだよ」

 Bさんは答えました。

 Bさん「教会を建てているのですよ」


果たしてこの2人の考え方を聞いて、どちらが目標意識が高いと言えるでしょうか?当然、Bさんの方が高いと言えるでしょう。

何か苦しい思いをしながらでも目標を見据えて動いている人の方が継続的に活動ができると私は考えています。また、深く突き詰めれば苦行の中にも目標を明確に定めることで幸せに生きているということがうかがえる例文だと思います。

さて話を家庭ノートに移しましょう。

私から質問です。

 「あなたは毎日、机にむかって何を記入しているのですか?」


「子どもの自立心や社会性を家庭内で見つけさせるために日々努力をしているのですよ

と答えられるような素敵な親になりたいところですよね 私はそのような意識のある親御さんを全力でサポートします。