不登校状態のお子さんの中には、生活時間が段階的にずれていき、昼夜逆転してしまうケースが多々見受けられます。

昼夜逆転については前回にも触れました(※過去記事11月10日参照)

今日はさらに詳しく「なぜ不登校の子は昼夜逆転してしまうの?」というところに焦点を当ててお話ししたいと思います。

夕方に起きてきて、そこから明け方までゲームをしたり、テレビを見たりして過ごし、日の出とともに布団に入るというようなパターンがよく見受けられます。 ここで考えたいのが、不登校の子の気持ちです。

もちろん不登校の事例によってケースが違うということが前提ではありますが、不登校の子は自分が周りの子と同じように登校できないことに対してコンプレックスがあったり、親に気を遣ったり、自分自身にイライラしてしまったりします。

仮に、小学校4年生の不登校の子が朝7時に起きてきたとしましょう。想像してみてください。

彼(彼女)は出勤準備をするお父さんの姿を見ることになるでしょう。
兄弟がいれば登校準備の姿や着替えを見ることになるでしょう。
時には学校の話なんかをしているのを聞くことになるかもしれません。
テレビをつけても孤独感は消えません。
家の外からは登校している子たちの楽しそうな話し声も聞こえてくる場合もあります。
兄弟たちが玄関から「行ってきます」と聞くのは自分の立場を顧みると辛いのではないでしょうか。

登校時間のあとも、することがありません。
もちろん友達も学校へ行っているため家には遊びに来てくれません。
そんな時間から外に出て遊ぶことはできません。
テレビをつけても大好きなアニメもやっていません。
彼にとって楽しいものはゲームか親が借りてきたビデオくらいのものでしょう。しかし、そんな生活は半年もすれば当然飽きてきます。

こう考えると朝には彼を不安にさせる要素は盛りだくさんですが、楽しませる要素はとても少ないのです。 当然、不安にさせる要素ばかりであれば逃げたくなるのが不登校の子の心情でしょう。また退屈になれば寝ることくらいしかありません。友達が来てくれたり、兄弟が帰ってきたり、アニメの始まる夕方まで寝て過ごすのが現実的な対応になると思います。 当然、そのような時間帯に寝ることによって生活リズムはズレてきます。深夜番組に興味を持つと楽しく思えてきます。また親が寝静まっている間なら気兼ねなくゲームをしたりすることができます。彼にとって深夜の時間帯は楽しく過ごせる時間帯なのかもしれません。そして明け方・・・彼は眠りに落ちます。

いかがでしょうか

セロトニンやメラトニンの関係で太陽の光を浴びないとダメだというような考え方も昼夜逆転を語る上ではよく聞く話です。
それも時には有効な手段かもしれません。

 しかし、根本にはこのようなメカニズムがあるんだということを知っていれば対応の仕方や親御さんの考え方にも変化があるかもしれません。もちろんケースによって様々ですが、多く見受けられる事例ということでご紹介させていただきました。