皆さん、「不登園」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?


お察しのとおり、幼稚園(保育園)に行き渋り長期間連続して休んでしまう状態を指します。

先日、大阪で幼稚園の教諭をされている先生と「不登園」についての現状と対策について対談する機会がありました。今日はその内容について記事にしたいと思います


ぶにん
「実際、幼稚園に行けない子はいるのですか?」

先生「はい。年々その数は増加傾向にあるといえるでしょう。」

ぶにん
「小中学生の不登校と同じ傾向にあるのですね。」

先生
「そう言えるでしょうね。」

ぶにん「先生から見て、その主な原因はどこにあるとお考えでしょうか?」

先生
「私が感じるのは家庭の力が落ちているのでは?ということと、親御さんが幼稚園を休むことに対して昔ほど問題意識を持たなくなっているということがあげられるかもしれません」

ぶにん
「なるほど。個性尊重主義の流れですね。そこも小学生の不登校問題と通ずるところがありますね。具体的にはどのようなことがありましたか?」

先生
「家庭の力が落ちているというのはつまり、これをやってはいけないとか、これは最低限嫌なことでもしなければならないということに対して親御さんが強い対応をお子さんにしてこられなかったケースがあります。」

ぶにん「つまり子どもは社会の現実原則を学ばずに幼稚園生活を送っているということでしょうか?」

先生「そうです。昔であれば家庭内で人を殴ってはいけない、素直に謝らなければならないなどを指導してこられていたのですが、今ではその役割を幼稚園が担っているという現状があります。でも、あくまで私たちは親ではなく先生という立場ですので家庭と同じようにというわけには行かないのです。」

ぶにん
「それは現場の先生は大変でしょうね。実際に幼稚園を休んでしまう子に対してはどのような対応をされているのですか?」

先生
「まずは親御さんに状況を確認します。そして家に電話を入れて直接お子さんと話をしてみんな待ってるという旨を伝えて頑張っておいでよと話します。行き渋りの子の多くは実際に幼稚園にさえ来てしまえば楽しく時間をすごして帰りにはニコニコ顔で帰路につく子が多いのです」

ぶにん
「行き渋っている子に対して親は無理やりにでも幼稚園にまで連れて行くイメージがありますが」

先生
「もちろんそのような親御さんはいらっしゃいます。実際に幼稚園までつれてきていただけるとそこからは私の立場としては登園させやすいですね。小学生の不登校などでは無理な登校刺激を避けて無理やり連れて行くのに対しては慎重な意見が多いですが幼稚園に関しては心の問題というよりも「出不精」的なところがあるので多少の強引さは必要ではないかと思います。」

ぶにん
「幼稚園の先生も大変ですね。やはりキーワードは家庭内対応ということでしょうか?」

先生
「おっしゃるとおりですね。自立をはぐくむ家庭内対応、現実原則を教える家庭内対応をしっかりしていれば幼稚園は楽しいものですので将来的に見て大きな問題は起こりにくいと考えられます」

ぶにん
「将来的にというお話が出ましたが、やはり不登園の子はそのまま小学生に上がっても不登校になることが多いのでしょうか?」

先生
「そうですね。幼稚園よりも小学校のほうが自分で考えることが求められますので幼稚園にさえ来れない子が小学校に毎日通うというのは考えにくいかもしれません」

ぶにん
「そうですよね。逆に考えれば不登園は不登校傾向の早期発見のサインかもしれませんね。それであれば幼稚園のうちに家庭内対応できちんと自分で考えて毎日学校へ行ける子にしておけば小学校で根持ちの不登校状態になる可能性は低くなりますね」

先生
「よく卒園生の親御さんから不登校に関して相談を受けます。私が、この子不安だなぁ・・・この親御さんの対応は不安だなぁというご家庭の方が実際に悩み相談にこられますね」

ぶにん
「小学生、中学生の不登校問題は心理的な要因が絡み合って複合的な問題を抱えるケースもありますが、幼稚園の不登園のケースではどうなのでしょうか?」

先生
「精神的な障害のケースを除けば私は見たことがありません。単純に家庭でストレス耐性を育まなかった、過干渉で子ども自身で考えさせる行動を促さなかったなどが挙げられるので、多少強引にでもまずは来させる。そして幼稚園内でいろいろな経験を積み重ねさせつつ家庭内対応を変えていただくことが大切ではないかと思います」

ぶにん
「家庭内対応の大切さを幼稚園の先生方も感じられているのですね」

先生
「やはり根源には家庭内対応があると思います」

ぶにん
「最後の質問です。先生はNARUTOのキャラクターで誰が好きですか?」

先生
「カカシ先生です


最後にカカシ先生の必殺技の「千鳥」のモノマネをして頂き会談は終了しました(先生、最後に辱めてスミマセンデシタ
以前の記事で教育と名のつく人間は連携していくべきかということを書きました(※11月8日記事参照)

今回も私のような家庭教育カウンセラーからすると違う現場から見えるお話やお考えなど、とても有意義な時間を過ごすことができました。 皆さんはこの幼稚園の先生のお話を聞いてどのように感じられたでしょうか?