親の学校!ぶにん先生のカウンセリングルーム

不登校(登校拒否)や五月雨登校、母子登校などの解決を目指して! ここは「親が変われば子も変わる」をスローガンに掲げる親の学校です。 カウンセラーが綴るカウンセリング理論や最新の子育て論など情報満載。 ブログ開設8年(2008年開設)で発信し続けた情報は子育てで悩む多くの親御さんたちに元気をおすそわけしてきました。   子どもの問題行動予防のための家族療法(家庭教育支援法)についても随時情報公開中!一般社団法人 家庭教育支援センター ペアレンツキャンプの家庭教育カウンセラーが行雲流水にお伝えします。

2009年01月

2009年01月28日

ころばぬ先の家庭教育

今日は、読書のススメです。

今回ご紹介さし上げる本は、正直ここで取り上げるのは迷いました・・・

というのも、「自著」なのです


水野達朗  『ころばぬ先の家庭教育』  文芸社ビジュアルアート  2009


今まで支援してきた親御さんの幾人から
「なぜブログで紹介しないのですか?」
と言われました。私としてはあまりに宣伝臭いし、私は当ブログでは、あくまで「猫」だし・・・なんて思っていました。

でも、「きっとあの本をきっかけに救われる家庭が少なからずいると思いますよ」という言葉を頂き、今回、ここで紹介する流れとなりました。ご容赦ください

内容としましては

「具体的な家庭内対応」
「今の家庭教育が抱える問題点」
「親のカウンセリングマインド(PCM)の理論」
「家庭ノートによるセルフチェック法」
「ケースによる対応法」

などがキーワードとしてあげられるかもしれません。長期不登校などの問題解決に直結する本というよりかは、今問題がないと思っているご家庭や、不登校などの兆しが感じられるご家庭お子さんの問題行動予防のための手法を学びたいという親御さん家庭力をあげてよりよい親子関係を作りたい親御さんに向けての本となっています。

私がブログ内でも発信している予防的な家庭教育という考え方を詰め込んだ内容となっておりますので、よろしければ手にとって読んでいただければと思います。

お近くの書店や、amazonなどのネット販売でお取り寄せ可能ですが、だいたいお手元に届くまで2週間ほどの期間がかかっているようです。

また皆さんのご感想が頂けたらと思います




※ 家庭教育支援グループペアレンツキャンプのHP上で紹介しています。
※ 毎日新聞 2009年1月13日朝刊の新刊案内で紹介されました。
※ 不登校支援グループエンカレッジの参考図書に指定されました。

※ ノエルさんのブログノエルのひとり言で紹介していただきました



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2009年01月26日

プラトー現象 

今日は心理学のお話をしましょう


子どもへの対応や分析では、心理学(理論や統計)に頼りすぎるのは危険だという立場で私は親御さんに話しています。

とはいえ、やはり心理学を知ってると知らないとでは、当然知っている方がいいです。
ってことで、今日は我々人間の心理のメカニズムの一端をひも解いていく旅に出てみましょう。



= プラトー現象 =

ピアノや習字などの習い事や、水泳やマラソンなどのスポーツを皆さん一度は真剣に取り組んだことがあることと思われます。
その中で、練習を重ねて頑張っていると、毎日具体的な進歩がみられて「私ってセンスあるのかしら?」と勘違いしながらでもいい気分になったりして練習にも意欲が湧いて、自信がついてくると思います。

しかし、ある時期になると以前のような進歩は感じられなくなります。
ピアノであれば1年間くらいはメキメキと上達して、練習するたびに左でが使えるようになったり、手元をあまり見ないで弾けるようになったりしてたのに、それ以後は伸び悩んだりします。
マラソンなどででも練習し始めの頃はタイムが目に見える形で伸びていたのに、ある時期を境に同じように練習しているのにタイムが伸び悩んだりします。

このように、知的学習や芸術活動、スポーツなどでは、ある時期を境に進歩が見られずにスランプ状態に陥ってしまうことがあります。
このような現象をプラトー現象(高原現象)と言います。

このプラトー現象の時期に多くの人はやる気をなくして投げ出したり、挫折したり、自信をなくしたり、興味を失ったりします。
練習しても以前のような高揚感もないので当然といえば当然の反応なのかもしれません。

しかし、挫折せずに頑張って練習を継続していくと再び進歩していくケースがとても多いのです。これは学習心理学の実験で証明されていることです。

つまり・・・
              ↗
              /
          /
   ____/            成長曲線をグラフで表すとこんな感じです。
  ↗                  中央の平坦部分が停滞期(スランプ期)です。
 /
/


(うわぁ・・・下手なグラフになってしまったご容赦を)


スランプ期にあきらめずに努力を継続した人は再び、上昇傾向にあります。一流のアスリートと呼ばれる人たちも少なからずこの停滞期を経験し、そこを継続的な努力で乗り越えて一流となっているのです。

一流になることがすべてではありませんが、人間の傾向としてこのようなプラトー現象があるんだということを知っていると、

「お?ここらあたりからが停滞期(スランプ期)だな。継続して乗り越えよう!」

と心の準備ができるかもしれませんね。
「継続は力なり」です。スランプにめげずに励んで乗り越えていきましょう!


以上、簡単ではありますがプラトー現象をご紹介しました



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2009年01月21日

年齢の流れを乗り越えていく

私は、家庭教育カウンセラーとしていくつかの機関に足を運んで支援をしています 
(家庭教育カウンセラー・訪問カウンセラー・代表カウンセラーなど肩書きはそれぞれあります)


その中のひとつに京都の教育機関があります。
今日はそこの社長のお話をしたいと思います

この社長はこれまでに4つの会社を立ち上げて事業をされています。そして齢70にして念願の教育機関を立ち上げたのです。私はその教育機関の「家庭教育セクション」を任されています。

現在76歳の社長はまだまだ健在で、時に社員を叱咤し、新しい情報の収集にも余念がありません。私はこの社長のカバン持ち的なところからスタートし、家庭教育の分野だけの立場では到底聞くことができないようなお話を数多く聞きました。戦争の話や、高度経済成長期の日本経済の状況を実体験からお話してもらえるので、私のような若輩者からすると古い話ですが逆に新鮮さがありました。

「経営とはなんぞや?」「人生哲学とは?」「社員教育の根幹にあるものとは?」的な帝王学から、「なぜ阪神は優勝できなかったのか」「女は難しいぞ。ぶにんはんよ・・・」的な身近な話に至るまで・・・

そんな社長がきょうしたお話がタイトルに書いた

「年齢の流れを乗り越えていく」

というお話です。なかなかに興味深かったので記事にしようと思いました。





簡単に書いちゃうと、
人間はカレンダーをめくるたびに年をとるんじゃない。ある目標に達したときに自分で年をとればいい

ということなのです。





ほほぅ・・・難しいですな〜(;´Д`)



この言葉にはある種の救いがあるようにも感じられます。

でも、その裏にはよほどの目標設定とそれを乗り越える意識がないとだめだという厳しい意味も見え隠れしているように思えるのです。
目標を設定してクリアできなければ当然、その年齢のステージに自分は上がっていないのだから成長はありません。かな〜り厳しいですよね。

でも昨今の成人式などを見てると、確かにカレンダーをめくっただけで20歳になった子が少なからずいるのも事実。
大人だってそう。40歳、50歳になっても子どもみたいに感情のコントロールができないひともいれば、節制できない人もいます。

そういう意味では自発的に「自分で年をとる」という考えはとても大切なような気がしました


また折を見て、この社長のお話も紹介していければいいなぁと思っています。
含蓄のある言葉や、深みのある考え方などピリッとした気分にさせてくれる会話が多く、みなさんと共有できたらなぁと感じています。


今日はこの辺で。




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2009年01月19日

不登校児童の性格傾向

先日、行きつけの散髪屋さんに行ってきました。

店長はある程度私のお仕事に関しては知っています。いつも教育関連の時事ネタなどで小話をするような仲です。

店長が言いました。

「不登校になる子ってのはいろいろなケースがあると思いますが、例えばA型の子が多いとか、そんな法則的なものってあるのですか?」


この手の質問は、よく教育関係者や、不登校の親御さん以外の方からよくされます。
きちんとは調査はしていないので何とも言えませんが、血液型に関してはデータで提示できるような偏りはないと思います。性別に関しても、小学生に関しては偏りはありません。(若干男の子が多いくらい)。身長が高い子の不登校もあれば、小柄な子もいます。身体的な法則も見当たりません。

しかし、「性格」という面で考えると、ほとんどの不登校の事例に当てはまるといえるほどの特徴があります。


それは、


「年相応の自立心がない」ことと「思考の柔軟性(バランス感覚)がない」ということ。



つまり、自分で考えたり、自分で行動したりすることが苦手で、なおかつ、ものの考え方に柔軟性がなく、偏った思考バランスの児童が目立ちます。細かいところでいえば、

完璧主義(何度も字を書きなおす。納得できないと宿題の提出もできない)
心配症 (不安を感じやすい。周囲の目を気にしすぎる)
神経質 (人に言われたことをいつまでも引きずる。潔癖なところがある)
我慢力不足(長続きしない。どうせ俺なんて・・・ということをよく言う。卑屈)
協調性がない(思い通りにならないとヘコむ。または癇癪を起こす)
思い込みが激しい(〜せねばならないという思いが強い)
自己中心的(自分がいつでも正しいと思っている。言い訳、反発が多い)
作文や図工が苦手(自分で考えて行動することが苦手)

これがすべてではありませんが、上記が不登校の児童の性格としてよく当てはまるものです。

大人でも先ほど書いたような性格の方はいると思います。私なんかも完璧な人間ではありませんし、このような傾向に当てはまるものもあります。
しかし、不登校児童のそれは、もっと極端に「振りきれている」ケースが見受けられます。


これらの性格の多くは家庭内で影響を受けてきたものも少なくはありません。これは親御さんにとっては耳の痛いお話ですよね。
しかし、逆にいえば、このような性格傾向を
ご家庭の中で正していくことも可能なのです。
子育てに手遅れはないと私は考えています。家庭教育は学べば学ぶほど深く、親御さんの努力はきっとお子さんの未来に良い影響を与えると私は確信しています。


これからも「年相応の自立心」と「思考の柔軟性」を育てる家庭教育を学んでいきましょうね

きっとそうすることで家庭力が上がり、不登校の予防につながることでしょう。


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2009年01月14日

子どもの心を受け止める 〜アクティブリスニング〜

今日はリクエストの多かったPCMの解説です

PCMとはParentsCounselingMindの頭文字。つまり「親のカウンセリングマインド」という意味です。(※1月7日記事参照)
家族療法のメソッドのひとつでシステムズアプローチを主として考えられた家庭教育支援の手法です。

PCMには11個の柱を設けましたが、今日ご紹介するのは、アクティブリスニングです。

アクティブリスニングは「傾聴」とも言われ、私たちカウンセラーの代表的なテクニックです。PCMの傾聴は、カウンセラーのそれと同義ですが多少、家庭教育用に私はアレンジして教えています。

アクティブリスニングのテクニックの柱としましては、

   1、子どもの言葉をそのまま繰り返す。
   2、子どもの話している内容を要約する。
   3、子どもの気持ちをくみとる。

この3点がアクティブリスニングの柱です。
わかりやすいようにケースごとに考えてみましょう。


「はぁ、疲れたな〜」

「疲れてるのね」


「国語のテストが苦手なんだよね・・・」

「毎週ある国語のテストかぁ。あなたはいつもあれが苦手だって言ってるねぇ」


「あぁ〜!今日は音楽のテストがあるんだよな〜。いやだなぁ」

「音楽のテストがあるんだ。音楽のテストは緊張するよねぇ」

最初の例の親御さんの返答が「繰り返す」ということです。2つ目の例が「内容を要約する」、最後がが「気持ちをくむ」返答になります。
親でも、なにか辛いことや悩み事があった時に誰か友達に話を聞いてもらってラクになる経験をされたことと思います。
もし、そんな悩み事を話している時にお友達があなたの気持ちを「否定」してきたり、聞いてもいない「意見」を言ってきたらどういう気持ちになるでしょうか?きっと、もやもやは取れずに理解してもらえないことでさらに落ち込むのではないでしょうか。

家庭ノートチェックをし始めたご家庭の会話でよく見る返答も書いてみましょう。あなたの日常会話を思い出しながら見てくださいね。


「はぁ、疲れたなぁ」
「お母さんのほうがもっと疲れてるわよ」 


「国語のテストが苦手なんだよね」
「そう思うんならもっと勉強したらいいのに」


「あぁ〜!今日は音楽のテストがあるんだよな〜。いやだなぁ」
「その日のために練習してきたんでしょ!しっかりやってきなさい」

いかがでしょうか?とても否定的で非受容のスタイルだと感じませんか?
アクティブリスニングは子どもが何か問題を抱えたときや不安を抱えたときに親はあなたのことを愛しているよ。だいじょうぶだよというコミュニケーションスタイルです。
そのように接することで子どもは安心感を覚え、親を信頼して悩み事が大きくなりすぎて動けなくなる前に親に相談するようになったり、話して理解してもらうことで気持ちの整理ができ前に進めるのです。子どもにとって、親に対する安心感というのはとても重要なのです。

テクニックの柱を3つ書きましたが、アクティブリスニングで真に大切なことは3つの柱を実践しながら共感的に理解するということです。
また、いちばん身近な相談者である親に共感的に自分の気持ちを受け止めてもらうことで子どもは自発的に問題を解決しようとして成長します。逆に、否定的な受けこたえが日常的になってしまうと、自分で解決すべき問題を、かんしゃくを起こして親に丸投げしたり・・・なんてことも見受けられます。これって結構親としてはツラいですよね。

すでに共感することが多く、逆に子が親に甘えてくるようなことが多ければ現実的な言葉がけも必要になります。そこはバランスをみて判断して下さい。
個々のケースの判断を専門的に聞いて学びたいという親御さんは問題行動予防の家庭教育の観点からも専門の先生にレクチャーを受けるのも大切なことだと思います。

もし、ご自身の親子会話が「否定」や「非受容」ばかりだなぁと思われる方はアクティブリスニングを家庭教育に取り入れられるのもアリだと思いますよ。
きっと親子関係は良好になり、子どものことをもっと身近に感じることができるのではないかと思います



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